国内ヘビー級のトップファイター上原誠のK-1参戦が決まった。上原はK-1 ASIA GP 2008のベスト4など輝かしい実績を残し、現在の国内ヘビー級を牽引。前田憲作K-1プロデューサーも「国内ヘビー級トップの上原選手がK-1と契約し、3月大会から参戦することになりました。上原選手が中心となり、いよいよ本格的にK-1ヘビー級が動きだします」と大きな期待を寄せるファイターだ。

　前田プロデューサーの言葉を受け、上原が挨拶。開口一番「士魂村上塾の上原です。今回K-1に参戦させていただくことになりました。今のK-1では本格的にヘビー級がなかった分、自分がK-1を引っ張っていけるように熱い試合をします。よろしくお願いします」とK-1ヘビー級のエース宣言が飛び出した。

　続く質疑応答でも上原は「K-1ヘビー級を盛り上げる」という想いを語った。「K-1は日本で一番のイベント。僕が世界に羽ばたくためにはK-1の力が必要だと思い、今回こういう形で参戦させていただくことになりました」とK-1での活躍を誓う上原は「今のK-1はすごくレベルが高いと感じます。そこであと一つ何が足りないかと言ったら、それは力やパワー。僕たちヘビー級でそれを伝えていきたい。軽量級でも攻撃が強い選手はいるけど、軽量級のハイキックや右ストレートはヘビー級ではジャブと同じ。ジャブ一発でも相手を倒せるのがヘビー級なので、ヘビー級の倒せる力を見せたい」とヘビー級の魅力を熱弁する。

　さらに上原は「昔のK-1は大きい選手（ヘビー級）でやってきたと思うし、ヘビー級の選手同士が戦うことで今のK-1はもっと盛り上がる。僕は武蔵選手や天田（ヒロミ）選手を見て尊敬していて、あの人たちがやってきたような試合を引き継ぐことが出来るように、K-1のヘビー級がレベルアップできるようにしていきたい」とヘビー級活性化の起爆剤になるとファンに誓った。

　前田プロデューサーも「新生K-1では軽中量級を中心に、各階級にスターが生まれて、階級ごとに魅力を競い合って今の勢いがあります。課題はヘビー級だったので、上原選手を中心に選手を育てて、しっかりヘビー級の魅力を伝えていく大会を作っていきたい」と2016年はヘビー級にも力を入れていくと宣言。上原の参戦でK-1ヘビー級が盛り上がっていくこと間違いなしだ。