新生K-1初参戦で松倉信太郎に大差の判定勝利を収め、新生K-1ファンの前で強さを見せつけた日菜太。

「初めて新生K-1のリングに上がって、僕は色んな想いを背負っていて、試合前には『勝てなかったらどうしよう？』と思いました。試合では一生懸命自分が出来ることをやって、KOはできなかったですけど、勝ちを残すことができてホッとしています」と安堵の表情を浮かべる。

　松倉とは試合前から舌戦もあったが「松倉がそれだけ言うってことは並々ならぬ想いがあったと思うし、戦っていて僕を喰ってやろうという気持ちも伝わってきた」。

　日菜太自身、今は下からの突き上げを迎え撃つ立場になり「そういう相手と戦うことは怖い」と認める一方で「そこで色んな部分で上回ることができて、自分の新しい引き出しも少しはは出せたと思う。いい年齢の取り方をしてきたと思います」と自らの成長について語った。

　会見に飛び入り参加した佐藤嘉洋から城戸康裕、ジョーダン・ピケオー、サニー・ダルベックとの対戦について聞かれた日菜太は「その中で一番勝ちやすいのは城戸さんですね。99.9％僕が勝つと思います。ダルベックはサウスポーですけど、僕は最近サウスポーと相性がいいと思っています。ピケオーはどんどんパンチを振り回してくるんで、それが当たったら怖いなと思います」と回答。

　出場を希望する6月18日（土）さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナでの「第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」にも触れ「6月のトーナメントで1日3試合やって、その3人をやっつけられたら、間違いなく主役になると思います。昨日の（平本）蓮君の試合を見ても、1日3試合は過酷です。でも選手生命をかけて戦うので、たくさんの応援にきてもらいたいです」とスーパー・ウェルター級王座奪取の野望を語った。

　会見の最後、日菜太は「昨日リング上で言ったように、僕が強さを証明することが若い選手に希望を与えられる。今育ってきている選手たちがK-1に上がってもらえるように道を切り開いていきたいです。そして僕は同じプロとして他のプロスポーツ選手に負けたくないし、一流の選手になりたいと思っています」と若い選手、そしてファンにメッセージ。日菜太はK-1スーパー・ウェルター級の希望の星となれるか？