現在空位になっているスーパー・バンタム級王者を決めるワンデートーナメントに臨む石田。公開練習ではシャープなパンチの蹴りのコンビネーションを披露し「今ちょうど追い込みの真っ最中で、疲れは溜まっていますが、スパーリングではいい動きが出来ています」と練習の状況を話した。

　一回戦の対戦相手は過去に武尊がダウンを奪っているフランスの強豪チャールズ・ボンジョバーニだ。

　石田は「一言で言うと“硬い”選手。骨に筋肉がくっついているというか、線は細いけどパワーがある。あとはリーチも長い。パンチも蹴りももらったら危ないと思う」とボンジョバーニの攻撃力を警戒する一方「相手の攻撃をディフェンスして一発で倒す練習をしています。一回戦から倒しに行きます」と宣言。

「1日3試合のトーナメントなので1回戦が大事。ここをノーダメージでクリア出来たら、決勝までいい流れでいけると思います。なので1回戦をKOで勝って、一気に優勝まで行きたい」と初戦突破から優勝までの青写真を描く。

　トーナメントの勝ち上がりについて、石田は準決勝で武居由樹、決勝で寺戸伸近との対戦を予想。特に対戦カード発表会見で舌戦を繰り広げた寺戸には敵意をむき出しにした。（※寺戸が「メンバーがパッとしないからトーナメントに出た」と発言し、石田がそれに噛みついた）

「準決勝は武居選手、決勝は寺戸選手が上がってくると思います。特に寺戸選手はKrushで自分と同じ階級のベルトを持っているので、なんとしても決勝で倒したいですね。

（寺戸には対抗心がある？）対戦カード発表会見から彼（寺戸）に対して思っていることは何も変わりません。強い選手だとは思いますけど、自分と同じ階級にいるのに彼がベルトを持っていることは納得いきません。トーナメントで優勝はもちろんですが、決勝戦で彼をKOすることも目標なので、決勝で倒します。

　30代の選手がK-1のベルトをとっても意味がないし、すぐにベルトを取られるような選手がチャンピオンになっても意味がない。僕がチャンピオンになって新しい時代を作ります」

　K-1スーパー・バンタム級のベルトは武尊が巻いていたベルトであり、初代王座決定トーナメントでは軽量級の概念を覆すような試合が続出した。

　石田は「少なくとも僕はトーナメント全体でも初代の時に負けちゃいけないというプレッシャーを感じています」と言い「今、武尊さんが評価されていますが、自分がチャンピオンになったらそれ以上のものを背負わなきゃいけないと思います」と今回のトーナメントの意味を語った。

「僕は1日3試合やるつもりで、見ている人たちが『いつ試合が終わるんだろう？』とワクワク・ハラハラする試合をします。楽しみにしていてください」と石田。トーナメント優勝を果たし、第2代スーパー・バンタム級王者として新時代の扉を開くか！？