3月の「K'FESTA.1」では挑戦者・久保賢司を1RKOで下して初防衛に成功したスーパー・バンタム級王者の武居由樹。約半年ぶりの復帰戦でフランスのアクラム・ハミディと対戦することが決定した。ハミディは1999年1月4日生まれの19歳で、すでに27戦 24勝(13KO) 2敗 1分 のプロキャリアを誇る。ヨーロッパだけでなくタイでも活躍し、 WMF欧州スーパー・バンタム級王座を獲得している若き強豪だ。

　会見では司会者からハミディのコメントが読み上げられ、ハミディは「K-1は世界トップレベルの舞台だ。俺はどんな相手・ルールにも適応できるコンプリートファイターで、アグレッシブなファイトが好きだ。武居由樹は強い選手だが、俺もヨーロッパでは最も完成度の高い選手の一人だ。K-1ファンが忘れられない最高の試合になるだろう」と豪語。

　会見に同席した宮田充K-1プロデューサーも「武居選手の相手で色々な候補がいる中で、ヒジ打ちや首相撲（組みついてからの攻撃）がないK-1ルールでも渡り合える好戦的なファイターということでアクラム選手を選びました。武居選手とはバチバチの試合になると思います」と激戦を予想した。

　そのハミディを迎え撃つ武居は「とにかくガンガン前に出てきて、気持ちもスタミナもすごくて怖い選手」とハミディを分析しつつ「ムエタイの選手と戦えることは楽しみ」と激闘系ムエタイ戦士との対戦は望むところ。来年3月10日に開催が発表された「K'FESTA.2」に向けて「今年の『K'FESTA.1』ではセミファイナルで試合をやらせてもらったので、『K'FESTA.2』ではメインイベントでやりたい」とK-1年間最大のビッグイベントでの主役獲りを宣言した。

武居由樹
「足立区から来たPOWER OF DREAMの武居由樹です。3月に試合をしてから、ずっとウズウズしていました。こうしてヨーロッパの強い選手と試合が決まってうれしいです。（ハミディの印象は？）最初に写真を見た時は自分より年下と思えなくてそれにびっくりました(笑)。試合映像を見ても、とにかくガンガン前に出てきて、気持ちもスタミナもすごくて怖い選手だなと思いました。また相手がムエタイの選手なので試合が楽しみです。（楽しみな理由は？）この階級はタイ人の選手がめっちゃ強いイメージがあるので、そういう部分でタイ人と戦いたいと思っています。ここでムエタイ慣れをして、いずれは強いタイ人とやりたいです。

（半年ぶりの試合について）今まで僕は短い試合間隔で試合をやってきて、今回は半年くらい空くんですけど、ガンガン練習をしているので、さらに強くなった武居由樹を見せられると思うので楽しみです。（来年3月10日に開催が決まった『K'FESTA.2』について）『K'FESTA.1』ではセミファイナルをやらせてもらったので、『K'FESTA.2』ではメインイベントをやりたいと思います。そのためにも今年は良い試合を見せていきたいです」

　いざビッグマッチでの主役獲りへ。武居はフランスの若き強豪相手にどんな試合を見せるか？