パンチvs蹴りの図式で見られていた林健太との一戦で、サウスポーにスイッチしての左ストレートで鮮やかにKO勝ちした安保瑠輝也。「元々僕は左利きで生まれたんで、左のパンチが凄く強い」と本来はサウスポーだったという知られざる一面を明かすと「僕はチンギス・アラゾフ選手のスタイル（※オーソドックス・サウスポーどちらでも戦える）を目指してるんですけど、練習では実践できても試合になるとどうしても考え方も固くなってしまう。ただ今回左で倒すことが出来たことに関しては良かったかなと思います」と実戦で覚醒した大きな武器に手応えを感じている様子。

「昨日の試合を見てもトップファイターの武居由樹選手や武尊選手に比べると僕なんかまだまだ話にならない。そういったレベルになれるようにこれからもっと一から頑張っていきたい」と今後の抱負を謙虚に語ると、自らの拠点『ALL-WIN GYM』を設立した大阪で開催される12月大会への出場をアピール。「大阪には縁があるんで。初めて大阪に来るK-1を盛り上げられるように、皇治さんだけじゃなく僕も大阪大会に華を添えられるように頑張っていきたい」と力強く語った。

「昨日は勝つ姿を見せられて良かったなと思います。ホッとしてます。（昨日の試合は林選手に押される状況もあったが？）客観的に自分のことを見ても押されてるなと思いましたけど、効いた攻撃は何もなかったです。蹴りで倒すとは言ってましたけど、逆にパンチで倒してやろうと思ってたんで、それが有言実行出来て良かったかなと思います。ただ試合内容にはあんまり納得いってないです。（パンチは意識的に強化していた？）今回は上半身の強化をすごく取り入れていて、あと元々僕は左利きで生まれたんで、左のパンチが凄く強いんですよ。それで当たって倒れたかなと思います。

（元々左利きだったのにオーソドックスに構えている理由は？）保育園の時の先生が、左利きは縁起が悪いみたいな古い感じの先生で、無理やり右利きに直されたんです。左のままの方が良かったかなってけっこう恨んでますね（笑）。ご飯を食べるのも字を書くのも右に矯正されたんですけど、そのせいかめっちゃ字が汚くて（苦笑）。左のままの方が良かったですね。

（これからサウスポーも使えるという感触はあった？）スタイル的には（スイッチを多用するスーパー・ウェルター級王者の）チンギス・アラゾフ選手のスタイルを目指していて、練習では実践できてたんですけど、試合になるとどうしても考え方とかも固くなっちゃって。今回左で倒すことが出来たことに関しては良かったかなと思います。ただ昨日の試合を見てもトップファイターの武居選手や武尊選手に比べると、僕なんかまだまだ話にならないんで。そういったレベルになれるように、これからもっと一から頑張っていきたいと強く思いました。

（野杁正明がセコンドについてたが？）僕が高校生の時から、野杁くんとは良く一緒に練習させてもらっていて、今までで一番トラウマになるくらいボコボコにされたりしました（苦笑）。それぐらい本当に強い選手ですけど、優しくて今回の試合前に野杁くんから『もしセコンドとか足りなかったら俺がつくから言って』と連絡があったんです。それでセコンドをお願いしたんですけど、本当に心強かったです。

（これからの目標は？）一流の選手を倒していってチャンピオンになること。昨日勝てたことは本当に良かったですし、これをきっかけにさらに強くなれるように頑張っていって、一流選手を倒せるようになっていきたいです。（12月の大阪大会には出たい？）今年僕たちは大阪で『ALL-WIN GYM』を設立して独立させていただきましたし、大阪には縁があるんで。初めて大阪に来るK-1を盛り上げられるように、皇治さんだけじゃなく僕も大阪大会に華を添えられるように頑張っていきたいと思います」