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[ニュース]2018.11.30
「K-1 WORLD GP」12.8(土)大阪 嵐の前の静けさ? 王者・武尊、挑戦者・皇治との因縁のタイトルマッチに向けて自制モードで公開練習「今は自分の気持ちを抑えている。試合当日に自分を開放して、試合終了のゴングまで思いっきり暴れる」
    
 11月27日(火)神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、12月8日(土)エディオンアリーナ大阪(第1競技場)で開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN」の[【株式会社メインステージPresents】K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・皇治と対戦する王者・武尊が公開練習を行った。
 皇治との因縁のタイトルマッチに向けて「2カ月くらい追い込み練習をやってきて、仕上がりはいい感じですね。ラスト一週間(調子を)上げきって最高の身体を創りたいと思います」と好調をアピールした武尊。公開練習として行った2分1Rのミット打ちでは、得意のパンチはもちろん左右のミドルキック・ヒザ蹴りも多用し「試合で倒すのはパンチが多いんですけど、蹴りでも倒せるように練習しているので、倒せるパンチと倒せる蹴りを両方作ってきました。僕の場合は対戦相手の対策をやると自分のスタイルが崩れるので、相手の警戒するところは研究しつつ、いつも通り、自分のスタイルを貫くための練習をやっています」。

 今年のアメリカ修行ではリョート・マチダ(※空手をバックボーンに持ち、UFCで世界王者になった総合格闘家)から空手流の技術も学び「今まではムエタイ、キック、ボクシング式でやっていたんですけど、空手の蹴り方のほうが強く蹴れたり、効かせることが出来る。(具体的には)蹴り方というよりも重心。重心をいつもと違う位置に置いて打つことを意識するようになって、今まで以上に強く(パンチや蹴りを)打てている感覚がある」と一撃の破壊力に更なる磨きをかけてきた。

 9月のK-1さいたま大会では一階級上でも試合をしているダニエル・ピュータスをパンチでKOし、練習の成果を存分に見せつける内容・結果に終わった。しかし武尊自身は「試合までのコンディションで反省点があった」。心と身体のバランスがよくなかったと振り返り「どれだけいい練習が出来ていても、精神と身体のバランスがとれていないと、いい動きはできない。メンタルと力を連動させないといけないし、精神面の悪さが身体に出ると試合で弱くなる。そうならないようにバランスを保つことが課題です」と心技体をすべて万全の状態にすることが課題だと話した。

 対戦相手の皇治は試合決定前から対戦カード発表会見・公開調印式でも武尊を執拗に挑発。武尊の容姿を揶揄するような挑発に対しては「彼が盛り上げようとしているのは分かるし、実際に盛り上がっているからいいのかなと思うんですけど…僕は真面目ぶるつもりはないけど、将来K-1をやりたいとかK-1に夢や希望を持っている子供たちがいる前で、ああいう発言はどうかと思う。小さい頃、最初に『外見で人を侮辱しちゃいけない』と教わるものだし、パフォーマンスでもああいう挑発は子供たちに見せられるものかなって。彼のやり方を子供たちに正しいと思わせちゃいけないし、今回は僕が勝たなければいけない試合です」とK-1王者としての使命感も口にする。

 武尊としてはイライラが溜まっていても仕方ない状況だが「それを試合で出ないようにするのが課題。今回は『早く試合がやりたい』という気持ちになって、それを抑えられなくなっている。しっかり自分でコントロールして心と身体のバランスを整えて、試合当日に最大限に持っていかないといけないので、今は上手く自分を抑えられていると思います」と自制心を働かせて落ち着いた様子。

 そのうえで「試合当日に自分を開放していいとなったら、どれだけいい動きが出来るか楽しみ。3分3Rやるか分からないけど、試合終了のゴングが鳴るまで思いっきり暴れる」と淡々と語り「最近の皇治選手の試合を見ていると、しっかり練習をしてるんだろうなと思います。動きのキレも上がっているし、スタミナもあると感じたんで。でも僕はパワーもスタミナもキレもすべてで上回って勝ちます」と試合当日の爆発と完全勝利を誓った。

 最後に武尊は「(現体制の)K-1として初めての大阪大会でチケット完売はうれしい。もっと大きい箱でやりたかった気持ちもありますけど、それも含めて今回の盛り上がりだし、生中継でたくさんの人たちに見てもらって、次はもっとでかい会場でやりたいです。地元の鳥取県米子市からも友達が見に来てくれるし、地方の人たちに自分の試合を生で見てもらえることはうれしいです」と関東以外で試合をすることの喜びを語り「今回が今年最後の試合でもあるし、初防衛戦でもあるし、初の大阪大会でもある。すごく思い入れのある大会なので、初めて僕の試合を見てくれるファンの人たちに最高のKO勝ちを見せて、最高の大会にして『K-1最高!』と言いたいと思います」とファンにメッセージを送った。

 その言葉通り、武尊は2018年のK-1を最高の形で締めくくることが出来るか?
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