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[ニュース]2021.9.23
城戸康裕、山内佑太郎のラストファイトを振り返る「山内さんは僕が高めに想定していたレベルの遥か上で来た。新技を出す余裕もなく、全力で戦いました」
    
 9月21日(火)「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN〜よこはまつり」横浜アリーナ大会の一夜明け会見が行なわれた。
 第15試合に登場した城戸は、これが引退試合となる山内祐太郎と対戦。山内が得意のインファイトに持ち込むべく踏み込んでパンチを狙い、城戸は下がりながら距離を取り、蹴りを当てていく。1Rは様子見で終わったが、2Rになると山内がプレッシャーを強めたところに城戸がパンチを浴びせて、3度ダウンを奪ってKO勝利を収めた。

 一夜明けて、城戸は「山内さんは、僕が高めに想定してたレベルのさらに上で来た」と明かした。予告していた新技「城戸コプター」を出す余裕もなく「全力でいかないと山内さんに失礼になるから」といい、珍しく真面目に試合を振り返った。

城戸康裕
「眠い!集まるのが早い!12時入りですからね(笑)。(昨日の試合内容について)試合内容はリアルに30点です。やりたいことを全然やれなかったし。でも家に帰って俯瞰で見てみたら、これを『どうしたの?』と思う人はあんまいないでしょうけど。次につながる戦い方はあんまできてなかったなっていう感じです。

(試合後に山内祐太郎選手と話した?)話しました。どういう風に生活してる、みたいな(笑)。そんな風な話をしましたね。今、格闘家のみんなが(キックパンツに)スポンサーを付けて生活してますけど『それを考えたのは元々僕なんですよ』みたいな話をしましたね。あのシステムを考えたのは僕ですからね。20年前はみんな何も付いてなかったんです。(50歳までやる、という気持ちは?)僕、前々回の試合は『還暦までやる』って言ってたんですよ。ちょっと短く言っちゃったなと思って、そこだけ反省してます。

(昨日は山内選手の引退試合でしたが、自分に当てはめて考えてみました?)昨日の昼間に、相手のメンタルになって考えてみようと思って。バンテージを巻いて貰う時に『こうやって巻いて貰うのは最後か』とか思いながら巻くのか、とか考えたんですよ。でも、あんまやることは変わんねえだろうな、と思ってそのまんま普通にしましたね。

(試合中は相手の気持ちは?)もうまったくないです。試合中にそんな気持ちを出してたらまったくダメでしょうし。ただ、山内さんは『このくらいの感じで仕上げてくるだろうな』と高い位置に想定してたんですけど、僕が思ってたよりも昨日の山内さんは全然上にいました。1Rは『ああ』と思って。それで探り探りの試合して、2Rから行こう、という感じでしたね。

(共に戦ってきた人が引退していくことについては)僕が25〜26歳の頃、K-1WORLDMAXの頃に試合を見に来てくれてた人がいて、さっきLINEで『昨日久しぶりに見に行ったら、選手が全然変わっちゃってほぼ一人も分からない』って。10年前と今じゃガラリと選手は違うでしょうし。ただ徐々に、徐々になんであんまり気づいてないんですよ。

 僕は谷山ジム所属ですけど、シルバーウルフに練習しに最初に11年前に行った時、僕が最年長だったんですよ。僕の一個下に山崎陽一と塚越仁志、6個下に左右田君とかがいて、後輩がブワーっといたんです。徐々に下が引退していって、今、普通に一緒に練習してるのが20コ下とかですから。僕の次に若いのは、村越優汰とかなんですよ。あいつとは干支ひと回り違いますからね。そう言えばあいつ『試合終わったらゴルフ行く』とか言ってましたけど、僕と僕のスポンサーが行くゴルフですからね。で、メンバーを見たら村越の名前があって『なんでお前が行くんだ!』って(笑)。しかもゴルフの公開練習って…なんだ、お前!K-1の金を使うんじゃねえ(笑)!

(予告してた新技、城戸コプターは?)城戸コプターね。これは大技で、相手が怪我する可能性があるんです。で、昨日はそこに行きたくなくて、まだ出せなかった。僕、昨日は必死でしたから。全力で山内さんに対してぶつからないと山内さんに失礼だし。僕は100を出さないといけない。余裕をかましてられない、って。そのうち出しますよ。僕が練習してるのを見てる後輩には『お前ら、絶対に試合で出すなよ』って言っておきます(笑)」
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