メインイベントではK-1女子フライ級王者のKANAがベルトを懸けて、素手で戦う“世界一危険な立ち技格闘技”ミャンマーラウェイでWLC女子バンタム級王座のベルトを保持するスーリ・マンフレディを相手に防衛戦に臨む。会見に登壇した両者は、最初に中村拓己プロデューサー立会のもと、調印書にサインをかわす。

　今回、自身の希望によりメインでのタイトルマッチが実現することになったKANAは、まず入国した外国人選手に感謝を伝えると、明日の大一番に向け「すべてにおいて明日は勝負の日。『K-1 RING OF VENUS〜』、観てよかったと思われるように、もっと観たいって思われるように、試合で示していきたい」と、K-1女子のアイコンとして強い決意を見せる。

　対戦相手のマンフレディについては「すごい強い目をしてて、完璧に仕上げてくれた」と警戒しつつも、「自分は100\%、KO決着。倒して終わる」と必勝を宣言した。

　これに対し、ミャンマーラウェイ王座だけでなく、WBCムエタイの世界ランキングでも上位に名を連ねるマンフレディは「明日はチャンピオン同士の戦いになる。おもしろい試合になると思う」と激闘を期待させるコメント。

　マンフレディは43戦33勝（20KO）9敗1分と高いKO率を誇るが、KANAのKO宣言を受け「私も明日はKOを狙う。KOのチャンスがやってくるのをしっかり見届けながら、試合に臨みたい」と強い意気込みを見せた。K-1初の女子大会のメインを飾るタイトルマッチ、最後に勝利の女神が微笑むのは果たして？

KANA
「まずこの大会に向けて、海外の選手のみんな、入国してくれてありがとうございます。この日に向けてバッチリ調整ができました。自分のこのベルトとも勝負ですし、世間とも勝負ですし、すべてにおいて明日は勝負の日だと思うので、しっかり勝ちにいきます。応援よろしくお願いします。（今日、顔を合わせての印象は？）コンディションもよさそうで、すごい強い目をしてて。完璧に仕上げてくれたなと思って、自分もすごく気持ちが高まってますね。

（この試合に向けて練習でとくに強化したことは？）2月にひさしぶりに復帰戦をして、そこから4カ月。その試合で、いまの実力をしっかり出せるというのを確認できたので。そこからさらに、いまのことができるように磨きをかけてきましたし。マンフレディ選手に対戦相手が決定してから、しっかり対策もやってきて。すべてにおいて向上した感じですかね。

（KOを狙っていくのか、とにかく勝ちにこだわるのか、どういう試合をしたい？）自分は100\%、KO決着。倒して終わります。（世間の勝負というのはどのような思い？）やっぱり、この代々木第二っていう大きな会場で、男子の試合もなく、女子の試合だけで20カードくらい組まれていて。もしかしたら全試合判定で終わっちゃうかもしれないし、もしかしたらメチャクチャたくさんのKOが生まれるかもしれないし。

　本当に明日がK-1女子大会、最後かもしれないんで。そのすべてを背負って、この『K-1 RING OF VENUS』、観てよかったと思われるように、もっと観たいって思われるように、試合で示していきたいと思っています。（そういう意味では大会全選手の勝負？）そうですね。全選手、全試合、勝負だと思います」

スーリ・マンフレディ
「みなさん、こんにちは。今回、初めての女性のためのK-1大会に出場できることを、とてもうれしく思う。その大会の中でタイトルマッチという試合をやらせていただくことも、とてもうれしく思う。相手のKANAはチャンピオンだが、私も違う団体のチャンピオンだ。明日はチャンピオン同士の戦いになる。明日はおもしろい、激しい試合になると思う。

（今日、顔を合わせての印象は？）いま、コンディションを仕上げてきてると言われたが、平常どおりで仕上げてきてるという、そんな気持ちで臨んでいる。お互い、通常どおりの試合で力を出せていければと思う。

（この試合に向けて練習でとくに強化したことは？）私はいろいろな競技をやってきて、ふだんはボクシングに近いスタイルで戦う練習を続けているが、今回はこのK-1に出場するということで、キックボクシング寄りの練習を意識してやってきた。もちろん、ビデオなどでKANAの動きも分析しているし、自分のファイトスタイルとKANAのファイトスタイルがどのようなかたちでマッチングするのか、そういったところもしっかり考えながら、全力で練習してきた。

（KOを狙っていくのか、勝ちにこだわるのか、どういう試合をしたい？）もちろん、私も明日はKOを狙って。KOのチャンスがやってくるのをしっかり見届けながら、彼女との試合に臨みたい」