6月の「Krush.89」で軍司泰斗との延長4Rに及ぶ激闘を制し、無敗のままKrushバンタム級の新チャンピオンとなった金子晃大。早くも今大会で初防衛戦を迎えることとなった。挑戦者に選ばれたのはWPMF日本バンタム級王者の肩書を持つ隼也ウィラサクレック。隼也は「Krush.89」で出貝泰佑に延長の末に勝利し、Krushのリングで3連勝（不戦勝を含む）を飾ってタイトルマッチに漕ぎ着けた。

　会見の冒頭で隼也は「やっと来たかって感じで凄いワクワクしてます。（金子は）6月にベルトを獲ったばかりなのに、自分がチャンピオンをもらうんですいませんって感じです」と大胆不敵にベルト奪取を宣言。これに対して金子は「組まれたカードは普通に勝って防衛して、倒すことをモットーに頑張りたいと思います」と淡々と語る。

　質疑応答で「初防衛戦が決まった心境は？」と聞かれた金子は「昨日食った唐揚げが“あたった”みたいで超腹が痛い」といきなり話が脱線。天然キャラを爆発させたが「前回以上にしっかり仕上げて倒せるようにしたい」と改めてKOでの防衛を予告する。

　続いてKrush最軽量のバンタム級における理想のチャンピオン像を問われた金子は「この前の試合ではパンチが目立ちましたけど、これからは蹴りでもパンチでも倒せる姿を見せていきたい」。一方の隼也は同じ質問に対して「バンタム級は軽い階級で、KOがあまりないってイメージがあるかもしれませんが、その中でも自分はKO出来るようなチャンピオンになりたい」と“倒す”チャンピオンを目標に掲げた。

隼也ウィラサクレック
「（王座挑戦が決まって）やっと来たかって感じで凄いワクワクしてます。（金子は）6月にベルトを獲ったばかりなのに、自分がチャンピオンをもらうんですいませんって感じです。（早い段階でタイトル挑戦のチャンスが来たことをどう思う？）こんなに早くチャンスをもらえると思ってなかったんで、もらったからにはこのチャンスをしっかり掴み取らなきゃいけないなって思ってます。（試合をする度にKrushスタイルに順応している？）1戦1戦ちょっとずつですけど、Krushのルールにも慣れてきたかなって実感はあります。

（チャンピオンの印象は？）ボクシングが凄い上手いなって印象です。でもそこだけかなと思います。（どういう形で勝ちにつなげたい？）金子選手のパンチv自分のs蹴りの対決になると思うんで、分かりやすくどっちがパンチで倒すか？　蹴りで倒すか？　バチバチの試合が出来たら良いなって思います。（タイトルマッチならではの気持ちはある？）けっこうタイトルマッチに弱いんで（苦笑）、今回はしっかり練習して必ず獲ろうかな思ってます。

（ウィラサクレック・フェアテックスジムの日本人として結果を残したい？）そうですね。ウィラサクレックはゲーオとゴンナパーだけじゃないって部分はありますね。日本人もうちのジムは凄く強い選手が一杯いるんで、ジムとしての強さを証明していけたらいいなって思います。(理想のチャンピオン像は？）バンタム級は軽い階級で、KOがあまりないってイメージをみんな持ってると思うんですよ。自分はその中でもKO出来るようなチャンピオンになりたいです。（ファンの皆さんへのメッセージは？）10月は無敗のチャンピオンと最高のリングでバチバチの試合をするんで、絶対激しい試合になるんで応援お願いします」

金子晃大
「組まれたカードは普通に勝って防衛して、倒すことをモットーにして頑張りたいと思います。（初防衛戦に関してはどんな気持ち？）昨日食った唐揚げが“あたった”みたいで超腹が痛いです。（初防衛戦では）しっかりとそういうことにならないように気をつけて、前回以上にしっかり仕上げて倒せるようにしたいなと思ってます。（初防衛戦のプレッシャーはある？）いや防衛の方がそんなにないというか、挑戦者の時の方があったっすね。

（対戦相手の印象は？）そんなに試合は見てないんですけどムエタイっぽいなって思います。やっぱり倒して勝ちたいので、次はKOをしっかり狙って仕上げていきたいと思ってます。（ベルトと愛着は出てきたか？）まだ自分の名前が入ったネームプレートが届いていなかったんですけど、今日新しいネームプレートが届いたので、地元の人々にベルトを見せに行きます(笑)。

(理想のチャンピオン像は？）たまたま前回の試合がパンチが目立っただけで、蹴りでもパンチでも倒せるというのを見せていきたいと思ってます。（ファンの皆さんへメッセージは？）しっかり防衛して“倒せる”チャンピオンになっていきたいので、応援よろしくお願いします」

　無敗の王者・金子の快進撃がまだまだ続くのか？　それとも挑戦者・隼也が金子に初黒星をつけてベルトを奪うか？