[ニュース]2022.5.22
新フェザー級王者・玖村修平が試合を振り返る「『努力だけじゃ才能には勝てない』や『君はチャンピオンになれない』と言われて、心が折れかけたことがあった。それでも諦めずにやってよかったと思います」
新フェザー級王者・玖村修平が試合を振り返る「『努力だけじゃ才能には勝てない』や『君はチャンピオンになれない』と言われて、心が折れかけたことがあった。それでも諦めずにやってよかったと思います」
5月22日(日)都内にて、前日に開催された「Krush.137」後楽園ホール大会の一夜明け会見が行なわれた。
2020年11月27日に行われた第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント・準決勝にて新美貴士に辛酸を舐めさせられた玖村修平が王座を懸けたリベンジマッチへ。圧倒的な手数と突進力を誇る新美との真っ向勝負に臨み、序盤は押されるも3Rには右ストレートで押し返し、見事判定3-0で勝利。弟・将史に並ぶ第6代Krushフェザー級王者に就位した。
前回の対戦では新美の手数に劣勢を強いられた玖村。その印象もあってか、K-1公式サイトの試合予想や周囲の予想は「打ち合いになったら玖村が不利」というものだった。しかし玖村は戦前から「倍返しにする」と真っ向勝負宣言。「新美選手は前回よりもパンチが重くなっていて、ちょっと面を食らいました」と想定外の事態がありつつも「前回の悔しさがありましたし、応援団がずっと応援してくれていたので、最後まで折れずに自分のペースで戦えた」と勝因を語った。
実弟の将史は2020年9月に第6代Krushスーパー・バンタム級王座を戴冠。約1年半遅れで兄の戴冠が実現した。玖村は「兄弟で同時にチャンピオンにはなれませんでしたが、Krushのチャンピオンとして並べてよかった」と安堵の表情。弟と同じ第6代王者となれるチャンスに「絶対獲ろうと思いました」と決意に繋がったという。
この兄の戴冠を一番喜んだのも弟の将史。涙を流して喜ぶ姿に周囲が驚き、玖村本人も「彼があんなに感情を出して喜ぶことは珍しい。自分の試合よりも僕の試合の方が心配だったと思うので、彼が6月の試合に集中できるようになってほっとしています」と、将史が6月に控える『THE MATCH 2022』での一戦に向けた何よりのバックアップの実現に満足げな表情を見せた。
王者として実現したい目標のひとつに、デビュー当時から掲げていた「甘いものが好きなので」とグルメ番組出演を掲げた玖村。さらには「いろいろなメディアに出るような仕事もしていきたい」と、一般層にアプローチするメジャー路線を意識する。その上で王者としての目標に「新美選手に勝ったので、次は椿原選手。そして軍司選手にリベンジして、僕がK-1のチャンピオンになります」とK-1王座に繋がるリベンジロードを描いた。
玖村の戴冠で、さらに激化を増すK-1フェザー級戦線。玖村は積み重なった借りを返しながら、フェザー級の頂点を目指す。
玖村修平
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。無事Krushのチャンピオンになれて、新美選手にリベンジもできてほっとしています。(新美と真っ向勝負は狙い通り?)やっぱり他の人のコメントを見ていても、僕は打ち合いに強くないとか言われていました。また前回新美選手に打ち合いでやられてしまったので、煽り映像でも倍返しにすると言っていた通り、絶対に打ち合いで勝つのが一番でしたね。(3Rでは明確に打ち勝った。戦っていて流れが傾いてきたと実感はあった?)新美選手は前回よりもパンチが重くなっていて、ちょっと面食らった部分はありました。でも僕の応援団も応援してくれていたので自分のペースに持っていけたかな。また前回の悔しさがずっとあったので、その気持ちが最後まで折れずに戦えた勝因かなと思います。
(両選手ともキャリアを積み重ねての対戦。予想が難しい試合だったが、明暗を分けたカギは)気持ちですね。その一言です。(今回の戴冠で弟の玖村将史選手に肩を並べた。ベルトを獲ったことでどんな気持ちの動きがあった?)特に僕の場合は弟がすごく活躍していて。僕は不器用で勝ったり負けたり、なかなか勝ちが続かず負けが続くことがありました。僕は泥臭くても勝ち続けてチャンピオンになると言い続けてきたのですが、その時によく周りから努力では無理だよとか、才能には勝てないとか、君はチャンピオンになれないという声をたくさん聞いていて。心が折れかけたこともたくさんあったんですけど、諦めずにやってきてよかったなというのが1つあります。自分が色んな人に夢を与える選手になると言ってきたので、努力して諦めなければ最後にはチャンピオンになれるという(例を)1つ作れたと思うので、ここから僕がもっと上がっていって、もっと努力で上がっていく僕を見せて夢を与えたいなと思っています。
(玖村の戴冠でフェザー級戦線がさらに激化。次にやりたい相手、目標は?)フェザー級でトップの選手の中に新美選手が入っていたと思いますが、その新美選手にリベンジして勝ったので、今年掲げているリベンジロードを突き進んでいきたいので、次は椿原選手、次は軍司選手にリベンジして、僕がK-1のチャンピオンになります。でもKrushのチャンピオンになったので、Krushの価値をどんどん上げていくチャンピオンになりたいですね。
(今朝起きたときにベルトがあってどう思った?)将史のベルトしか見たことがなかったので、僕のものにしようという思いはあったんですけど、家にベルトがあって最初将史のベルトかなと思ってしまって(笑)一瞬パニックになりましたが、自分のものになってよかったなと思いました。
(チャンピオンになったことを一番喜んでくれたのは誰?)たくさんの人が喜んでくれたんですけど、(一番は)将史ですかね。色んな人に挨拶をしていたときに『将史君ってあんなに喜ぶんだ、感情を出すんだ』って言っていたので、将史が一番喜んでくれたんじゃないかと。彼があんなに感情を出して喜ぶことってなかなかないと思うので。その面では同時にはなれませんでしたが、Krushのチャンピオンとして並べてよかったなと思います。試合前に将史が第6代、新美選手が第5代王者だということを調べて、これを獲れば同時じゃなくても同じ第6代王者として並べるなと思ったので、絶対獲ろうと思ってやっていました。
(将史選手がそれほど喜んだのは見たことがない?)涙を流してまで喜んでくれる姿を見ることは中々ありませんでした。自分の試合よりも僕の試合の方が心配だったと思うので、僕がチャンピオンになって、6月彼が自分の試合に集中できるかなと思うので。僕もそこはほっとしています。
(華のあるチャンピオンになりたいと言っていましたが、どういうイメージ?)K-1に出始めたときに、いろいろなメディアに出たいと言っていたんですけど、チャンピオンになれたので、そういう仕事もしていきたいなと思ってます。だから中村Pお願いします(笑)。(これだけは出たいというような番組や雑誌がある?)甘いものが好きなので、グルメ番組に出たいと思います。初めてKrushに参戦したとき、『K-1 WEDNESDAY CHANNEL』でも中村Pに伝えました(笑)。今チャンピオンになって説得力ができたと思うので、グルメ番組に出ていきたいと思います。
(ファンにメッセージ)たくさんの応援ありがとうございました。新美選手に前回負けた試合が2020年11月27日。その1年前の2019年11月27日は僕が網膜剥離の手術をした日でした。その1年後にベルトのかかったトーナメントに気合いを入れて挑んだんですけど、そこで新美選手に負けてしまってベルトを獲れませんでした。時間はかかってしまったんですけど、このベルトにリベンジできたので、これからはこのベルトと共に成長していきたいと思っています。網膜剥離で挫折した選手はたくさんいると思うんですけど、その大きなケガとか経験した選手にも刺激を与えられる選手になっていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」
前回の対戦では新美の手数に劣勢を強いられた玖村。その印象もあってか、K-1公式サイトの試合予想や周囲の予想は「打ち合いになったら玖村が不利」というものだった。しかし玖村は戦前から「倍返しにする」と真っ向勝負宣言。「新美選手は前回よりもパンチが重くなっていて、ちょっと面を食らいました」と想定外の事態がありつつも「前回の悔しさがありましたし、応援団がずっと応援してくれていたので、最後まで折れずに自分のペースで戦えた」と勝因を語った。
実弟の将史は2020年9月に第6代Krushスーパー・バンタム級王座を戴冠。約1年半遅れで兄の戴冠が実現した。玖村は「兄弟で同時にチャンピオンにはなれませんでしたが、Krushのチャンピオンとして並べてよかった」と安堵の表情。弟と同じ第6代王者となれるチャンスに「絶対獲ろうと思いました」と決意に繋がったという。
この兄の戴冠を一番喜んだのも弟の将史。涙を流して喜ぶ姿に周囲が驚き、玖村本人も「彼があんなに感情を出して喜ぶことは珍しい。自分の試合よりも僕の試合の方が心配だったと思うので、彼が6月の試合に集中できるようになってほっとしています」と、将史が6月に控える『THE MATCH 2022』での一戦に向けた何よりのバックアップの実現に満足げな表情を見せた。
王者として実現したい目標のひとつに、デビュー当時から掲げていた「甘いものが好きなので」とグルメ番組出演を掲げた玖村。さらには「いろいろなメディアに出るような仕事もしていきたい」と、一般層にアプローチするメジャー路線を意識する。その上で王者としての目標に「新美選手に勝ったので、次は椿原選手。そして軍司選手にリベンジして、僕がK-1のチャンピオンになります」とK-1王座に繋がるリベンジロードを描いた。
玖村の戴冠で、さらに激化を増すK-1フェザー級戦線。玖村は積み重なった借りを返しながら、フェザー級の頂点を目指す。
玖村修平
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。無事Krushのチャンピオンになれて、新美選手にリベンジもできてほっとしています。(新美と真っ向勝負は狙い通り?)やっぱり他の人のコメントを見ていても、僕は打ち合いに強くないとか言われていました。また前回新美選手に打ち合いでやられてしまったので、煽り映像でも倍返しにすると言っていた通り、絶対に打ち合いで勝つのが一番でしたね。(3Rでは明確に打ち勝った。戦っていて流れが傾いてきたと実感はあった?)新美選手は前回よりもパンチが重くなっていて、ちょっと面食らった部分はありました。でも僕の応援団も応援してくれていたので自分のペースに持っていけたかな。また前回の悔しさがずっとあったので、その気持ちが最後まで折れずに戦えた勝因かなと思います。
(両選手ともキャリアを積み重ねての対戦。予想が難しい試合だったが、明暗を分けたカギは)気持ちですね。その一言です。(今回の戴冠で弟の玖村将史選手に肩を並べた。ベルトを獲ったことでどんな気持ちの動きがあった?)特に僕の場合は弟がすごく活躍していて。僕は不器用で勝ったり負けたり、なかなか勝ちが続かず負けが続くことがありました。僕は泥臭くても勝ち続けてチャンピオンになると言い続けてきたのですが、その時によく周りから努力では無理だよとか、才能には勝てないとか、君はチャンピオンになれないという声をたくさん聞いていて。心が折れかけたこともたくさんあったんですけど、諦めずにやってきてよかったなというのが1つあります。自分が色んな人に夢を与える選手になると言ってきたので、努力して諦めなければ最後にはチャンピオンになれるという(例を)1つ作れたと思うので、ここから僕がもっと上がっていって、もっと努力で上がっていく僕を見せて夢を与えたいなと思っています。
(玖村の戴冠でフェザー級戦線がさらに激化。次にやりたい相手、目標は?)フェザー級でトップの選手の中に新美選手が入っていたと思いますが、その新美選手にリベンジして勝ったので、今年掲げているリベンジロードを突き進んでいきたいので、次は椿原選手、次は軍司選手にリベンジして、僕がK-1のチャンピオンになります。でもKrushのチャンピオンになったので、Krushの価値をどんどん上げていくチャンピオンになりたいですね。
(今朝起きたときにベルトがあってどう思った?)将史のベルトしか見たことがなかったので、僕のものにしようという思いはあったんですけど、家にベルトがあって最初将史のベルトかなと思ってしまって(笑)一瞬パニックになりましたが、自分のものになってよかったなと思いました。
(チャンピオンになったことを一番喜んでくれたのは誰?)たくさんの人が喜んでくれたんですけど、(一番は)将史ですかね。色んな人に挨拶をしていたときに『将史君ってあんなに喜ぶんだ、感情を出すんだ』って言っていたので、将史が一番喜んでくれたんじゃないかと。彼があんなに感情を出して喜ぶことってなかなかないと思うので。その面では同時にはなれませんでしたが、Krushのチャンピオンとして並べてよかったなと思います。試合前に将史が第6代、新美選手が第5代王者だということを調べて、これを獲れば同時じゃなくても同じ第6代王者として並べるなと思ったので、絶対獲ろうと思ってやっていました。
(将史選手がそれほど喜んだのは見たことがない?)涙を流してまで喜んでくれる姿を見ることは中々ありませんでした。自分の試合よりも僕の試合の方が心配だったと思うので、僕がチャンピオンになって、6月彼が自分の試合に集中できるかなと思うので。僕もそこはほっとしています。
(華のあるチャンピオンになりたいと言っていましたが、どういうイメージ?)K-1に出始めたときに、いろいろなメディアに出たいと言っていたんですけど、チャンピオンになれたので、そういう仕事もしていきたいなと思ってます。だから中村Pお願いします(笑)。(これだけは出たいというような番組や雑誌がある?)甘いものが好きなので、グルメ番組に出たいと思います。初めてKrushに参戦したとき、『K-1 WEDNESDAY CHANNEL』でも中村Pに伝えました(笑)。今チャンピオンになって説得力ができたと思うので、グルメ番組に出ていきたいと思います。
(ファンにメッセージ)たくさんの応援ありがとうございました。新美選手に前回負けた試合が2020年11月27日。その1年前の2019年11月27日は僕が網膜剥離の手術をした日でした。その1年後にベルトのかかったトーナメントに気合いを入れて挑んだんですけど、そこで新美選手に負けてしまってベルトを獲れませんでした。時間はかかってしまったんですけど、このベルトにリベンジできたので、これからはこのベルトと共に成長していきたいと思っています。網膜剥離で挫折した選手はたくさんいると思うんですけど、その大きなケガとか経験した選手にも刺激を与えられる選手になっていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」