――準決勝までの試合を振り返っていただけますか？

「攻撃が効いたと思った場面でも焦ってしまい、決めきれなかったですね。あとはパワーも足りないなと思いました。もう少し冷静に戦えば倒せていたかなと思います」

――決勝戦で対戦する森井洸介選手にはどんな印象を持っていますか？

「すごく強い選手だと思います。でもテクニックは自分の方が上だと思うので、パワー・スタミナ不足を補うような練習しようと思います」

――K-1カレッジは今年初開催の大会ですが、出場を決めた理由を教えてください。

「K-1でも大学生のための大会を始めるということで興味を持ったし、強い選手とも戦えると思って出場を決めました」

――内田選手は格闘技をやるうえでK-1からどんな影響を受けましたか？

「いや……正直なことを言うと、大学に入ってキックを始めるまで、ほとんど格闘技は見ていませんでした」

――そうだったんですね。ではなぜ大学に入って格闘技を始めたのですか？

「-65kgで決勝に勝ち進んだ森香津眞選手とは同じ学部（21世紀アジア学部）なんですよ。それで森選手から『一緒にキックボクシングやろうよ』と誘われたのがきっかけです」

――大学に入るまでは何かスポーツをやられていたのですか？

「小学校から高校2年生までサッカーをやっていました。ただ目立った実績は残していないですね。中学時代に自分の一個下が全国大会に出たんですけど…僕は全く関係なかったです（笑）」

――いきなり格闘技の練習を始めて戸惑いはなかったですか？

「自分は協調性がなくてわがままかつ適当なタイプなんで、団体競技は向いてなかったんだなと思いました（笑）。サッカーでもテクニックよりも運動神経や体力で勝負する選手だったので、格闘技を始めたのはいいきっかけだったと思います」

――内田選手はファイターとして自分のどんなところを見て欲しいと思っていますか？

「左の蹴りですね。格闘技を始めた時からずっと練習しているので、そこは少し自信があります」

――内田選手は今後の進路は決まっているのですか？

「いや、まだ何も決めてないです。あんまり先のことは考えずに目の前のことだけをやってきたタイプなんで……なんか適当な感じですいません（苦笑）」

――いえいえ。それが内田選手の個性なのでいいと思います！

「あまり先のことを考えずに適当にやってきたら、こんな感じになっちゃいました（笑）」

――格闘家としての目標はありますか？

「今はK-1カレッジ優勝ですね。そうやって一つ一つ目の前の課題をクリアしていきたいです」

――内田選手は見た目も話し方も温厚な感じなので、格闘技をやっていると言うと周りに驚かれることはないですか？

「はい。聞かれたら『格闘技をやっている』と答えますが、自分から言うことはないですね。大学では影を薄くして、こっそり練習しています（笑）」

――こっそり格闘家をやっているのですね（笑）。ただ決勝まで勝ち進んで、こうして取材を受けることもありますし、何より決勝戦はK-1代々木大会で行われます。たくさんの人が内田選手の試合を見ることになります。

「試合そのものは楽しみなんですけど、人に見られるのは苦手なので緊張しそうです（笑）」

――改めてどんな試合をして優勝したいと思いますか？

「9月19日まで練習を積み重ねてKOで勝ちたいと思います」