――今回のトーナメント出場のオファーを受けた時はどんな心境でしたか？

「オファーが来て嬉しかったし、気持ちが上がりました。16人でのトーナメントはすごく試合も多いし、負けたら終わりなので1試合1試合勝つ気持ちでやっていきたいと思います」

――ずばり過酷な戦いになると思いましたか？

「-60kgは誰がいるか考えたら強い選手がいっぱいいて楽な試合はないと思うので、全部全力でいきます」

――明戸選手自身、連敗中で勝ち星を落としている状況ですが、今振り返ってどんな反省点がありましたか？

「色々とあります。試合中に考えすぎるところと自分は試合中フラフラしてしまう部分があって。それはスタミナ切れたわけではなく、バランスが悪くてフラフラしてしまうんです。だからそこを修正するように練習しています」

――結果は出ていませんが明確にここを直すべきだという点がしっかり分かっているんですね。

「はい、分かっています」

――このトーナメント1日1試合、長丁場のトーナメントになります。このトーナメントを勝ち上がるには自分には何が必要だと感じてますか？

「1日では終わらないので気持ちを切らさない。半年以上かかるトーナメントなので、練習で怪我をしないことも大事ですが、常に集中して1つ1つの試合をクリアしていきたいですね」

――一回戦で対戦する渡辺武選手にはどんな印象がありますか？

「出入りが早くて、正統派のキックボクサーというイメージですね」

――明戸選手が言われたように渡辺選手は捕まえにくいイメージがあります。言える範囲で構いませんので、どのような試合をして勝ちたい、もしくはどのように勝つイメージを描いてますか？

「やっぱり相手は速いですし、テクニックもあって、スタミナも凄いと思います。でもパワーは全然自分の方があるので、そこを活かして倒して勝ちたいですね」

――明戸選手も色んな-60kgの選手と戦ってきましたが、自分の1発やパワーは他の選手に負けないという自信や手応えはありますか？

「ありますね。パンチが強い選手と言われる選手と試合しても、そこまでじゃないなということもありましたし。島野（浩太朗）選手と試合したときは別格というか、パンチが強かったですけど（苦笑）、でも自分の攻撃力やパワーは全然-60kgでもある方だと思います」

――今回はKrushのベルトを懸けた戦いですが、Krushのベルトに関してはどんな想いがありますか？

「7年前に初めてKrushの新宿FACE大会に出てから、ずっと-60kgという階級でやってきて、チャンピオンを目指してやってきました。だから現役でいるうちにチャンピオンを獲りたいですね」

――去年の名古屋大会で試合後(VS平塚大士)に「長く試合ができるわけではないので、早くベルトを取りたい」という発言もありましたが、このチャンスに懸ける想いは強いですか？

「強いですね。今までは次期挑戦者決定戦に選ばれたりしなければ、チャンピオンになれなかったんですが、今回は単純にトーナメントに全部勝てばチャンピオンになれる。だから集中して全部全力で戦ってチャンピオンまでいきたいですね」

――4連勝すればチャンピオンになれるということが、モチベーションになっているんですね。

「はい」

――先ほど、ずっとKrushのベルトが目標だったとおっしゃっていましたが、Krushのベルトは格闘家の自分にとって1つの大きな目標・人生の目標のようなものですか？

「Krushのことは昔からテレビで見ていたし、雑誌でも見ていたりしました。その団体のチャンピオンには憧れもあります。そういう団体で今、自分が戦っているので、やるからには自分がそのベルトを巻きたいですね」

――色んな選手がトーナメントに出場しますが、「自分はここでは負けない」や「自分のここを見てほしい」というのはどこですか？

「今、自分は連敗中で、自分で『爆発力がある』と言っているのですが不発です。いい加減そろそろ復活して、爆発して攻撃力を活かして倒して勝って盛り上げたいですね。」

――明戸選手の出場を楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします。

「自分は不発の試合が続いていますが、気持ちも切り替えて、練習もしっかり力を入れてやっています。次の試合は爆発できると思うのでぜひ期待してください」