ニュース
[ニュース]2016.11.20
2・25代々木 初代ライト級王座決定トーナメントは日本人が一回戦で全滅の危機!? 卜部功也「この階級は日本人が生き残れるかどうかを見て欲しい」
    
 11月20日(日)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、2017年2月25日(土)国立代々木競技場第二体育館大会で開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN 〜初代ライト級王座決定トーナメント〜」の対戦カードが発表された。
 2017年シリーズの開幕戦となる2月大会では新階級=ライト級(−62.5kg)の初代王座を決めるトーナメントを開催。この日の会見ではトーナメント出場選手・組み合わせが発表された。(リザーブファイトは後日発表)
 一回戦・第1試合ではK-1甲子園2014王者・平本蓮とフランスのトーマス・アダマンドポウロスが対戦。アダマンドポウロスは現K-1総本部の梶原龍児代表にKO勝利し、第2代Krush-63kg王者だったこともあるファイターで、平本にとっては恩師・梶原の敵討ちというテーマもある一回戦となる。

 平本は「K-1の記者会見が久しぶりで、K-1に戻ってきたという心境です。トーナメント出場選手の中で一番、実績もキャリアもないですが、僕には若さがあります。チャレンジャー精神で思いっきり戦います」と挨拶。「(アダマンドポウロスは)恩師の(梶原)龍児さんが敗れている選手で、いつかやると思っていた相手です。その相手を倒して恩師を超えていきたいと思います」と打倒アダマンドポウロスを語った。
 そして一回戦・第2試合ではスーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント優勝者・卜部功也と9月のK-1デビュー戦で山崎秀晃を蹴りで破壊したムエタイの強豪ゴンナパー・ウィラサクレックの注目カードが実現した。

 2階級制覇を目指してトーナメントに挑む功也は「一回戦からキツい試合になると思いますが、試合まで時間があるので毎日毎日全力を注いでトレーニングしたい。今まで通りしっかり準備してライト級にフィットした身体を作ります」。

 強豪ゴンナパーとの一回戦に向けて「ゴンナパー選手はこれまで体重ハンデがある試合もやっているので、この中で一番パワーがあると思います」とゴンナパーの攻撃力を警戒しつつ「ムエタイの選手は戦いが日常にあると思って試合経験が多い。でもトーナメント出場選手の中でトーナメントの経験数は僕が一番。その上でどう勝っていくかのプランを立てたい」とゴンナパー攻略について語った。

 一方のゴンナパーは「またK-1という素晴らしい大会に出ることが出来て光栄に思う」とK-1再出撃の喜びを語り「9月の試合はゲーオ(・ウィラサクレック)の代打出場で準備期間が少なかったが、今回はしっかりと準備期間がある。前回よりもいいコンディションで試合が出来ると思う」と自信たっぷりにコメント。

 功也との一回戦、そしてトーナメントを前に「初戦で元王者と当たることになり、素直に強い選手だと思う。ただ今回は準備期間があるので問題ないと思うし、ウィラサクレック会長やゲーオと共にトーナメントのための練習をする」とゲーオに続くK-1王座獲得に照準を定めている。
 一回戦・第3試合には第4代Krush-63kg王者・佐々木大蔵が登場。成長著しい中国立ち技格闘技界において、軽量級最強の呼び声も高いウェイ・ルイとの対戦が決まった。

 開口一番「第4代Krush-63kg王者で、初代K-1ライト級王者になる佐々木大蔵です」と語った佐々木。「ウェイ・ルイ選手は同門の林健太が敗れている相手で、色んなところですごく強いと言われている選手です。でも僕は負ける気がしません。KRESTは世界一のチームだと思っているので、そこでしっかり練習積んで挑みたいと思います」と静かに自信をみなぎらせた。
 そして一回戦・第4試合では新生K-1初参戦となるWKA世界スーパー・ライト級王者・谷山俊樹とSuperKombat世界ライト級王者クリスチャン・スぺトゥクが激突する。

 谷山は城戸康裕と同じ谷山ジムの所属で、現在は「Bigbang」を主戦場に戦い、以前から新生K-1参戦をアピールしてきた実力者。対するスぺトゥクも谷山と同じくK-1初参戦で、東欧のビッグイベント「SuperKombat」のエースとして活躍。パンチ主体のアグレッシブなファイトスタイルを持ち味にしている。

 待望のK-1参戦が決まった谷山は「ようやくK-1という世界最高の舞台に来ることが出来ました。このトーナメントはK-1ジムの選手や外国人選手が優勝しても盛り上がらない。僕が優勝して新しい風を吹かせます」と堂々宣言。

 スぺトゥクとは2年前に一度対戦のオファーがあったことを明かし「その時は試合が流れてしまったのですが、当時からルーマニア最強と言われていた選手です。なにかの因縁でK-1の大舞台で激突することになったんだと思います。今でもルーマニア最強だと聞いているし、アグレッシブで強い選手なので自分がKOしたいです」と力強く語った。

 質疑応答では決勝戦で戦いたい相手について質問が挙がり、平本とゴンナパーは「誰が勝ち上がってきても構わない」と回答。

 佐々木は谷山はそれぞれ「功也とはK-1甲子園の関東予選決勝で負けているので、僕も頑張って決勝まで勝ち上がって、あの時とは違う姿を見せたい」(佐々木)、「僕は功也選手とゴンナパー選手。功也選手は強くてよきライバルであり、-60kgでは世界最強だと思っているので(功也に)挑戦したい。また僕が所属する谷山ジムはムエタイのジムなので、同じムエタイで、ジムのタイ人も強いと言っているゴンナパー選手と戦いたいです」(谷山)。

 佐々木・谷山の2選手から名前を挙げられた功也は「同門の大蔵は本当に強い選手ですし、負けて欲しくない。大蔵の対戦相手のウェイ・ルイも強いと来ているので興味があります」と佐々木VSルイに興味を示した。

 11・3代々木大会の初代フェザー級王座決定トーナメントは激闘の連続となり、武尊の2階級制覇という形で幕を閉じた。同じ新階級の初代王座を決めるトーナメントということも含め、日本人4選手はそれぞれライト級での戦いのテーマを語った。

平本蓮
「僕は成長期で身体は大きくなっていますが、しっかり管理する人もいるので大丈夫だと思います。今までは『みんなを喜ばせたい』と思ってやってきましたが、今回は誰かのためじゃなく自分のために戦いたい。その結果、僕が優勝すればみんな喜んでくれると思うので、自分のために人事を尽くしたいと思います」

卜部功也
「ライト級は外国人選手も強くて充実しています。日本人が全員敗退するくらい強い選手が揃っているので、日本人が生き残れるかどうかの緊張感を見て欲しいです。僕自身、ライト級に階級を上げて動きはよくなると思うんですけど、怖さもあります。僕のトーナメントにかける想いをみなさんに見て欲しいです」

佐々木大蔵
「ライト級は日本人でも層が厚い階級だと思うし、僕が持っているKrush-63kgのベルトと(体重が)500gしか変わりません。僕がK-1で結果を出して、Krush-63kgのベルトの価値を高めたいし、ハイレベルな攻防を見せたいと思います」

谷山俊樹
「ライト級は日本人の層が一番厚いと思うし、海外の選手も強いので、僕は最激戦区だと思っています。今回のトーナメントは本当に世界のベスト8だと思うので、レベルの高い攻防を見せたいです」

 国内外の強豪8選手による過酷なワンデートーナメントを制し、K-1に新たな王者として歴史を刻むのは誰だ!?
K-1トップページへ戻る