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[ニュース]2016.2.7
廣野祐、-70kgの勢力図を塗り替える!「日本人選手には実力差を見せて勝つ。日本にもこんな強い選手がいたんだなと思ってもらいたい」
    
 3月4日(金)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」。スーパーファイト出場選手インタビュー第4弾は-70kg Fightで小鉄と対戦する廣野祐だ。
――今回がK-1初参戦ですが、試合が決まった時の心境を聞かせてください。

「自分は2009年にKrushの-70kgトーナメントの決勝で負けて、あと一歩のところで出場を逃しているんですよね。あれからずっと悔しい想いをし続けてきたんで、ようやくきたなって感じです」

――廣野選手は階級的にも世代的にも、もろにK-1MAX世代ですよね。

「はい。ちょうど魔裟斗さんの試合を見ていたど真ん中の世代です」

――格闘技を始めるきっかけもK-1ですか?

「もともとはK-1のヘビー級が好きで、それからK-1MAXを見るようになって、確実にK-1の影響を受けてます。格闘技を始める前は少しサッカーをやっていたんですけど、全然運動神経がよくなくて。でも格闘技は10年以上続けているので、自分に合っているのかなと思います」

――今のK-1にはどんな印象を持っていますか?

「すごく勢いがあると思いますね。会場の熱気もすごくて。-70kgに関しては外国人選手が強すぎてパワーバランスが崩れてるじゃないですか。僕はマラット・グレゴリアンを倒したいし、自分はグレゴリアンを倒せる可能性を持った数少ない日本人の一人だと思っているんですね。だから僕にとって今のこの状況はラッキーだなと思いますね」

――昨年7月の-70kg初代王座決定トーナメントを見て「俺がやるしかない」と思いましたか?

「こういう言い方をするとあれなんですけど、みんな世界との差がかなりあったんで、あの辺の選手には勝たないと話にならないと思います」

――K-1初参戦で自分のどんなところをアピールしたいですか?

「アピールしたいのは今までとは違う姿を見せることなんですけど、自分のセールスポイントは相手の光を消すことです。ちょっと分かりづらいかもしれませんが。僕が試合をしていて、相手が調子悪そうに見えたら、それは僕が実力を出しているからだと思ってください」

――廣野選手はなぜそういったファイトスタイルになったのですか?

「世界で戦ってトップになるためです。そのためにはオフェンスもそうなんですけど、まずはディフェンス。ディフェンスができない選手は世界の強豪と戦っても勝てないし、それは結果として出ているじゃないですか? だからディフェンスが出来たうえでオフェンスが出来なきゃいけない。僕は世界一になりたいし、世界一になるためにアマチュアからずっとやってきたんで、その目標を達成するにはそこ(ディフェンスが出来たうえでオフェンスが出来る)は譲らないというか、やらざるをえないことですね」

――廣野選手は常に世界で戦うことを意識してきたのですか?

「はい。戦績的には負けもありますけど、やるからには一番になりたいし、二番・三番は存在しないのと同じだと思うんです。それに日本人が一番じゃなきゃいけないと思うんですよね、K-1は。自分はそのための練習をやり続けて来て、よかったなと思います」

――対戦相手の小鉄選手にはどんな印象を持っていますか?

「当て勘がいいかなって」

――小鉄選手は攻撃的なスタイルで、ある意味、廣野選手とは真逆のスタイルだと思います。

「そうですよね。向こうは壊し屋って感じで、僕はどちらかと言えばそれをひょいひょいといなすタイプなんで。みなさんはそういう試合を予想をしていると思いますが、いい意味で予想を裏切りたいと思います」

――自分との実力差を見せたいですか?

「日本人相手には見せたいというか見せなきゃいけないと思います。自分が目指しているのはそこじゃないし、ここで止まっているわけにはいきません。自分に残された時間はそんなにないので」

――-70kgは日本人の苦戦が続く階級です。自分がそこに入ることで、その状況を変えたいですか?

「レベルが高いところで一番になることに価値を見出しているので、外国人選手が強ければ強いほど、この階級で戦えてよかったなと思います。今はグレゴリアンが王者だから、彼を倒したいと思うだけで、他に強い選手が出てきたら、そいつを倒すだけです」

――K-1には廣野選手が求める戦いがあるんですね。

「はい。K-1には自分が目指すものが明確にあるので」

――今回のK-1参戦でどんな試合を見せたいですか?

「前の僕を知っている方には新しい廣野祐を見て欲しいし、初めて僕の試合を見る方には『日本にもこんな強い選手がいたんだな』や『グレゴリアンに勝てる可能性を持った日本人がいたんだな』と思ってもらいたいです」

――ずばりその自信はありますか?

「もうやるしかないですからね。見ていてください」
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