第7試合でユネス・スマイリからダウンを奪って判定勝利した野杁正明。一夜明け会見では16日に第一子の莉緒菜（りおな）ちゃんが生まれたことを明かし「子供ができて最初の試合だったのですごく緊張して、なんとか勝たないといけないと思って戦いました」と試合を振り返った。

「試合では倒し切れなかったですけど、ダウンを取って勝って、とりあえずホッとしています。（スマイリは）ガンガン来て戦いづらいタイプでした。昨日の試合は反省点しかなかった試合で、KOを狙いすぎてああいう展開になってしまいました。この反省点を活かして次の試合に活かしたいです。

（前日会見でのヒザ蹴りKO予告について）ヒザ蹴りや三日月蹴りでのKOを狙いすぎました（苦笑）。ヒザ蹴りは絶対に当ててやろうと思っていたので、最後に当てられてよかったです」

　スマイリ戦をクリアした野杁が目指すのはスーパー・ライト級のベルトただ一つ。4.22（土）代々木大会では王者ゲーオ・ウィラサクレックvs挑戦者・山崎秀晃が決定しており、野杁はその勝者の首を狙うことになる。

　過去に2人に敗れている野杁は「どちらもリベンジしたい相手なので、どちらとも戦いたい（※山崎とは1勝1敗）。僕的にはゲーオ選手に勝ってもらって、ゲーオ選手が日本人無敗のままで僕が挑戦して、ゲーオ選手に勝って、K-1のベルトを巻きたいと思います」とゲーオからの王座奪取を望んだ。

「出産に立ち会っただけで、すぐに名古屋から東京に戻ってきたので、今日また名古屋に戻って、子どもの顔を見に行きます」とパパの笑顔も見せた野杁。次なる戦いに備えて、今はしばし休息の時のようだ。