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[ニュース]2017.10.13
「K-1 WORLD GP」11.23(木・祝)さいたま 鹿児島県喜界島出身・岩下雅大、憧れのK-1のベルトを巻いて島の人たちに勇気を与えたい!「小さい島の島んちゅが世界一になれることを証明したい
    
 10月12日(木)埼玉・ウィラサクレック西川口ジムにて、11月23日(木・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ「K-1 WORLD GP JAPAN〜初代ヘビー級王座決定トーナメント〜」の一回戦でロエル・マナートと対戦する岩下雅大が公開練習を行った。
 これまで国内ヘビー級のトップファイターとして活躍してきた岩下は、今年から練習環境を変えて、リングネームも本名の“岩下雅大”として再出発。8月のKrush名古屋大会では愛鷹亮に判定勝利し、今回のヘビー級トーナメント出場の切符を手にした。

 愛鷹戦は「動きが固すぎました。あの大会はKO決着が続出して、一番KOが期待されるヘビー級の試合でKOできなかったことが心残り」と反省点があったものの「新しいチームとして最初の試合で最高のコンディションで臨むことが出来ました。チームによってこれだけ変わるんだなと思った」と新チーム=BULLSでの練習には手応えを感じた。

 現在、岩下は公開練習の場所となったウィラサクレック西川口ジムで技術的なことを学び、都内では様々な相手とスパーリング。公開練習ではタイ人トレーナーを相手にヘビー級らしいパワフルなパンチとロー・ミドルを繰り出し「練習環境が変わったことで成長を感じるし、スパーリングパートナーも指導陣も変わって恵まれている。試合に向けて本腰を入れた練習が始まって、これ以上やったら俺はどうなるんだろう? どれだけ強くなるんだろう?という期待しかないですね」と好調をアピールした。


 岩下にとって今回は待望のK-1初参戦となる。「自分のことを話すときに“K-1ファイター”と言えば、みんな知っているので説明しやすいです。周りの人たちも私を紹介するときに“K-1ファイター”と言ってくれて、改めてK-1は認知度があるものだと感じます」とK-1参戦による変化を語る一方、「僕はK-1に出ることが夢ではなくて、K-1のトーナメントで優勝することが夢です。ここで満足しないようにしています」と続ける。

 そのトーナメント一回戦で岩下が対戦するのはオランダのロエル・マナート。オランダの名門メジロジムに所属し、90年代を代表する立ち技ファイターにして、トレーナーとしても数々の名選手を輩出してきたアンドレ・マナートの息子という“オランダ最強のサラブレッド”だ。

 しかし岩下は「自分よりも長身というところがポイントですが、トーナメントに出ている外国人選手の中で一番やりやすい相手であり、やりたかった相手です」と断言。「スタイル的に自分と似ているし、自分とは噛み合う。そこで彼にないものを出せば勝つ可能性はある…というか勝ちます」とロエル攻略には自信を持っている。


 そのうえでトーナメントの勝ち上がりについては準決勝でイブラヒム・エル・ボウニを予想し、決勝戦では日本人対決を希望。対戦カード発表記者会見で「日本人がヘビー級で勝てないとか言っているやつ(岩下)がいるけどそんなことはないから」と口撃された上原誠についても「接点はなかったけど共通点は多くて意識していた」と語る。

「(準決勝の相手の予想は?)僕はボウニ選手が優秀候補だと思っています。ただKOICHI選手もただで終わらないと思うので、一回戦で削り合いをしてもらいたいです。ワンデートーナメントはダメージもあると思いますが、あとは実力がモノを言うと思います。(決勝で戦いたい相手は?)日本人対決ができれば一番いいのですが、上原選手とはやったことがないですし、会見でも結構言われているので、決勝が日本人対決になると盛り上がりますよね。

(上原のコメントについて)すいません、言われているときはよく分からなくて、会見が終わったあとに『あっ!俺が言われてたんだ!」という感じでした(苦笑)。上原選手は今まで接点がなかった選手ですが、同い年で同じ高校球児で、接点はないながらも共通点が多くて意識はしていました。彼の戦い方であったり、彼のイメージは持ち続けていましたし、決勝で彼と当たってそういうものを出せればいいですね」


 K-1が格闘技を始めるきっかけになった岩下は「僕はK-1を見て、この舞台に立ってトーナメントで優勝したいと思って格闘技を始めました。そのチャンスがようやく巡ってきたので、3回勝ってベルトを巻きたい」とK-1王座への想いは強い。

 また人口が約7000人という鹿児島県喜界島出身の岩下は「小さい島の島んちゅが世界一になれることを証明したい。それが島の人たちの人たちの勇気にもなるし、みんなのやる気にもつながってくれると思います」と喜界島の人たちの想いも背負ってリングに立つ。

「みなさんに見せたいもの? 結果ですね。これを言うと上原選手に怒られますが(苦笑)、日本人はヘビー級で勝てないという見方があって、それを払しょくするのが僕の役目だと思っています。日本人のヘビー級でも結果を残せるところを多くの人に分かってほしいです。僕はマイクがいまいちであまり注目されてないかもしれませんけど、こういうやつが世界を制するので、楽しみにしておいてください」と勝利へのこだわりを語った岩下。喜界島からやってきたK-1ファイター・岩下がヘビー級の頂点を狙う!
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