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[ニュース]2017.10.20
「K-1 WORLD GP」11.23(木・祝)さいたま 上原誠、ヘビー級トーナメント制覇に向けて禁じ手を解禁!?「相手の選手生命にかかわるような危険な技がある。ヘビー級のベルトを獲るためにその技を出す」
    
 10月20日(金)東京・ときわ台の士魂村上塾にて、11月23日(木・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ「K-1 WORLD GP JAPAN〜初代ヘビー級王座決定トーナメント〜」の一回戦でパコム・アッシと対戦する上原誠が公開練習を行った。
“K-1ヘビー級の新エース”としてトーナメントに出場する上原。「いつもの試合前と同じで疲れている感じですね」と現在のコンディションについて話し、公開練習では村上竜司塾長を相手にヘビー級ならではのパワフルなパンチを叩き込んでいった。

 試合自体は2月のさいたま大会以来となる上原は「色んな練習をする準備期間にもなったし、精神的にも落ち着いていて、半年以上(試合が)空いて良かったかなと思います」。新生K-1として初開催となるヘビー級王座決定トーナメントに向けて「今回の試合のテーマはサーカスみたいな試合をすること」だという。

 さらに上原は「自分にはまだ出していない技があって、それを出すと相手の選手生命にも関わってくる。でもK-1のベルトを巻くためにそういった技を出す」という“禁じ手”解禁を宣言も飛び出した。

「今回の試合のテーマはサーカスみたいな試合をすることですね。(サーカスみたいな試合とは?)僕にはまだ試合で出していない技があるんですよ。なんで出していないかというと、相手の選手生命も関わってくるような技だから。でも今回はトーナメントだし、K-1のベルトを巻くために、そういう技を出そうかなと思っています。(命がけの技?)当たり所によっては、って感じですね。軽量級でこの技を使う選手もいて、あれを食らった選手は救急車で運ばれちゃっている感じです。自分は色んな部分・角度から常に狙っていこうかなと思います」

 上原はトーナメント一回戦でフランスのパコム・アッシと対戦するが「普通にやって普通に負けない選手。トーナメントなんで早めに倒したい」とキッパリ。さらに準決勝の相手をクロアチアのアントニオ・プラチバット、決勝の相手としてイブラヒム・エル・ボウニもしくは岩下雅大を予想した。
 
「(一回戦で対戦するパコムは)大して強くないかなって感じですね。普通にやって普通に負けない選手です。Krushの試合からどこまで成長したかは分からないですが、それも含めて普通に空いているところを狙っていこうかなと思います。トーナメントなので早めに倒したいです

(準決勝は?)アントニオ・プラチバットだと思います。(プラチバットと対戦する)K-Jeeが1Rで終わるので、早めに倒さないと2試合目はきついでしょうね。(K-Jeeには長い試合を欲しい?)はい、せめて2R〜3Rまでは持ってくれよって感じですね。まぁ僕の中で1R持てば『よし!』って感じですね。

(決勝の相手は?)2人想像していて、1人はエル・ボウニで、もう一人は岩下選手です。例えばKOICHI選手とエル・ボウニは体系・骨格・身長は違うけど、スタイルは似ているんですよ。だからKOICHI選手も3Rまで持つと思うし、手数だったりでエル・ボウニが勝つかな、と。

 岩下選手は一回戦を2RくらいでKO勝ってくると思うので、その状態で準決勝でエル・ボウニと戦うことになる。岩下選手はローキックがいいので、準決勝はエル・ボウニのストレートvs岩下のローキックという感じになるでしょうね。80%以上はエル・ボウニなんですけど、20%は岩下選手もあるかなという予想です。僕は岩下選手がローを継続的に蹴ることができれば勝機はあるかなと思います」

 新生K-1ヘビー級をけん引してきた上原にとってK-1ヘビー級のベルトには強い思い入れがある。ファイターとして歴史に名を刻むことはもちろん、ここでベルトを獲ってK-1の未来につなげるという壮大な夢を語った。

「今回は会見から試合からすべてで魅せなくちゃいけないと思っています。昔のK-1でも新生K-1でも、昔のヘビー級の選手は身体の戦が細かったんですよ。でもK-1が大きくになるに連れて、選手もでかくなっていきました。新生K-1が“100年以上続くK-1になる”ためにも僕が初代のチャンピオンになって、5年〜10年後はさらにレベルの高いトーナメントになってほしいと思います。そのために僕たちが今回は頑張らないといけないという想いもあります。

(歴史に名を刻みたい?)本当にそれですね。はっきり言って他の日本人は僕が言ったような言葉の意味が分かっていないんですよ。だから会見でもああいう言葉しか出てこない。日本人がヘビー級で勝つのは難しいと言われるけど、どこの国の選手だってヘビー級でベルトを巻くのは難しいんですよ。そういう部分でも今回は何が何でもベルトを巻きたいです。

(ベルトよりもさらに大きなものを目指す?)僕も人間なんで必ず引退がある。引退したあとにトレーナーとしてジムを開いた時、指導する中でデカい外国人とやったことがあるトレーナーとそうじゃないトレーナーは全然違うと思うんですよ。色んなアドバイスをするためにも体験しないとダメだし、周りからどうこう言われていますけど、僕は全く意識してないです。今回のトーナメントは今の自分のためでもあり、今後の選手のためでもあり、そういう部分も考えて戦いたいです。

(将来設計は出来ている?)そうですね。今僕は全7カ所で練習しているんですけど、そこで色々な練習を知識を増やしています。いずれは自分のジムでそれを色んな選手に当てはめて、僕のジムでK-1・Krushの全階級でチャンピオンを作ります」

 ファイターとしての目標、そして引退後の夢も語った上原。最後にファンに向けて「11月23日、僕がK-1の世界チャンピオンになります。絶対になりますので、応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。
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