ニュース
[ニュース]2018.3.26
「K-1 WORLD GP」6.17(日)さいたま 第2代フェザー級王者は誰だ!? 小澤海斗がフェザー級の主役宣言、村越優汰「チャンピオンになってスターになる」、芦澤竜誠は毒舌連発、西京春馬「一回戦が事実上の決勝戦」、朝久裕貴は中国で磨いた技術と身体でベルトを狙う!
    
 3月25日(日)東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて記者会見が行われ、6月17日(土)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜第2代フェザー級王座決定トーナメント〜」の出場選手・組み合わせが発表された。
 武尊のタイトル返上により空位となっているフェザー級王座を決めるトーナメントが今大会で実現。過去に武尊と2度対戦している小澤海斗、現Krushフェザー(※旧表記は-58kg)王者の西京春馬、西京とKrushのタイトルマッチで大接戦を演じた村越優汰、“ペガサスの核弾頭”こと芦澤竜誠、そして3月に中国「武林風」WLF-60kg級王者になったばかりの朝久裕貴らがフェザー級の頂点を争う。トーナメントの組み合わせは以下の通り。

[K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]
(1)小澤海斗(日本)VSジョージ・バレラ(スペイン)
(2)村越優汰(日本)VSエリアス・マムーディ(フランス)
(3)芦澤竜誠(日本)VSシルビュー・ヴィテズ(ルーマニア)
(4)西京春馬(日本)VS朝久裕貴(日本)

[K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]
(1)一回戦(1)の勝者VS一回戦(2)の勝者
(2)一回戦(3)の勝者VS一回戦(4)の勝者

[K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・決勝/3分3R・延長1R]
準決勝(1)の勝者VS準決勝(2)の勝者
[K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R]
大滝裕太(日本/ネクサスジム)
VS
江川優生(日本/POWER OF DREAM)

 2016年11月の初代王座決定トーナメントでは決勝で武尊に敗れて準優勝に終わっている小澤。今回がK-1初参戦となるスペインのジョージ・バレラとの一回戦を迎える。バレラは23歳ながら55戦のキャリアを誇り、昨年にWKL世界フェザー級王座とISKA欧州フェザー級王座の2本のベルトを巻いた実力者。宮田充プロデューサーは「試合巧者のイメージがある選手で、最初からエンジン全開の小澤選手が巧いタイプのバレラ選手に挑む形の試合です」と試合の見どころを語る。

 会見でバレラの「俺が初めて見た格闘技の試合がK-1 MAXで、それからはK-1のリングで戦うことが夢になった。歴史上の偉大なファイターたちは、みんな日本で戦ってきている。俺も絶対にK-1チャンピオンになり、偉大なファイターの1人になる」というコメントが読み上げられると、小澤は「うるせえよ、主役は俺だから」と一刀両断。「俺が絶対ベルト獲るから。前回は人生賭けてベルトを獲るって言ったのに獲れなくて、ファンの皆をがっかりさせちゃったんですけど、今回はマジで獲りにいきます。主役は俺」とK-1王座奪取への想いを語った。

 昨年12月にK-1初参戦を果たした村越は2度目の参戦で念願の王座決定トーナメントに出場することになった。対戦相手は初代王座決定トーナメントで3位に輝き、Krushのリングにも上がったことがあるフランスのエリアス・マムーディ。その甘いマスクで日本でも人気急上昇中のエリアスだが、昨年は海外のトーナメントで優勝を果たし、ムエタイルールの世界タイトルを獲得するなど、確実に調子を上げてきている。

 主催者を通して「またK-1で戦うチャンスをもらえたことを嬉しく思う。今回のトーナメントに向けて、僕は多くを語るつもりはない。誰がこの階級でNo.1か。それをこのトーナメントて教えるだけだ」と自信をたっぷりのメッセージを残し、村越も「3月にKrushのベルトを逃してしまったんですけど、自分が目指しているのはK-1のベルトです。ここでK-1のベルトを獲れば全部チャラになると思うので、全力で獲りにいきます」とK-1での王座獲りに闘志を燃やした。

 トーナメント第3試合には“ペガサスの核弾頭”こと芦澤が登場する。芦澤はK-1ジム総本部チームペガサスに所属し、Krush・KHAOSのリングで活躍。今年3月のKrush後楽園大会でK-1甲子園2014準優勝・Bigbang王者の佐野天馬に勝利し、この勝利が決め手となりトーナメントに抜擢された。打ち合い上等のファイトスタイルはもちろん、歯に衣着せぬ発言で周囲を巻き込み危険な雰囲気を持った男でもある。

 対戦相手のヴィテズはルーマニア出身のムエタイ戦士で、プロ戦績は22戦19勝(12KO)3分と無敗。強烈なパンチ・ヒジ打ちで相手を仕留めるファイトスタイルから“ヒットマン”の異名を持つ。ヴィテズはコメントで「K-1のリングに立てることを誇りに思う。今回のK-1参戦で世界にはこれだけ強いファイターがいるということを知らしめたい。日本のファンに最高の試合を届けられるよう、試合までに最高の状態に仕上げていく。必ず優勝して俺がベルトを持って帰る」とK-1参戦での大ブレイクを目論んでいる。

 そのヴィテズを迎え撃つ芦澤は「外国人ではこいつが一番優勝候補かなって感じなんですけど、俺が(K-1ジム総本部チームペガサス代表の梶原)龍児さんに一番強いヤツとやらせてくださいって言いました。世界2位とか3位とかマジでいらないし、世界一になるためだけに俺はこのトーナメントに出るんで。だから一番最初に一番強いヤツとやっておきたいと思って選びました。(ヴィテズは)めっちゃ攻撃的なファイターでどちらかが必ず1Rで倒れるのかなって感じです。だから俺も倒しにいきます。まあ普通に俺が主役なんでよろしく」と一回戦で最強の相手を倒して勢いに乗るつもりだ。

 そしてトーナメント第4試合はKrushフェザー級王者・西京と中国「武林風」WLF-60kg級王者・朝久が対戦する。西京はK-1甲子園2015 -55kg王者となり、現在はKrushフェザー級のベルトを巻く実力者。3月のKrush後楽園大会では村越優汰の挑戦を退けけて王座防衛に成功し、今回はプロとして初のワンデートーナメントでK-1の頂点を目指す。

 一方の朝久は空手ベースのファイターで、2016年からは中国の格闘技イベント「武林風」に定期参戦。多彩な蹴り技で中国でも人気を博し、3月には武林風の「WLF -60kg級王座決定トーナメント」で優勝を果たして同団体のベルトを巻いた。当初、今回のトーナメントも日本人vs外国人という一回戦を予定していたが、宮田プロデューサー曰く「朝久選手がトーナメントで優勝して、カード編成が変わりました。武林風さんからの強いプッシュもあり、トーナメント本戦への出場となります」。

 会見で西京は「3試合勝てば世界チャンピオンことを考えると本当に気合が入ります。対戦相手が朝久選手に決まって、朝久選手は中国でもベルトを獲っていて、すごくタフで厳しい試合になるはず。この試合が事実上の決勝戦と思っています」と一回戦が山場になると予想。朝久は「世界中のトップファイターが集まる武林風さんからも推薦していただき、とても光栄なことだと思っています。中国では一階級上で戦ってきて、身体も丈夫になったし、スピード、パワー、テクニック、全てが身につきました。対戦相手の西京選手はスピードが速い。スピードが速い選手と戦うのは僕も好きなので楽しみです」と西京との対戦に胸を躍らせた。

 質疑応答では芦澤が小澤・西京に噛みついた。かつて「俺はKREST選手の戦い方が嫌い」「戦いたい相手は小澤海斗。あいつは昔から気に入らなかった」と公言していた芦澤は「前にも言ったことありますけど西京は試合がつまらなくないですか? あと小澤はザコだから決勝まで上がって来れないんじゃないかな。1回戦は勝つと思うけど、準決勝で村越選手に普通に負けるかなって感じ。だから今回は俺がK-1チャンピオンになって、タイトルマッチでやってあげるんで腐らずに頑張ってください」と挑発的な言葉をぶつけた。

 これに対して西京は「まあ(前回の試合は)確かにそうかなって感じです」と苦笑いし、小澤に至っては「あっ、はい」と完全無視。この反応に芦澤は物足りなかった様子で、特に小澤に対しては「お前しゃべれねぇからそういう態度を取ってるんだろうけど(喋りの)スキルねえんだよ。別にかっこよくとも何ともねえからな。俺だって一緒のトーナメントに出るんだから眼中にねえわけねえだろ!」とイライラを爆発させた。

 その後、出席選手たちはトーナメント決勝で戦いたい相手、前王者・武尊の「K'FESTA.1」での戦いぶり、そしてK-1のベルトに対する想いを聞かれ、それぞれ以下のように回答。5者5様の言葉でトーナメントにかける想いを語った。

小澤海斗
「(決勝で戦いたい相手は?)西京選手か朝久選手に上がってきてもらって、リベンジしてやろうかなと思ってます。(前王者・武尊の「K'FESTA.1」での試合を見て感じたことは?)絶対もう一回やってリベンジします。(K-1のベルトに対する想いは?)前回、本当に人生賭けて挑んだんですけど獲れなくて。今回はマジで獲りにいきます。ベルトのことだけ考えて生活して、絶対獲りにいきます。このトーナメントの主役は俺なんで、俺が獲んねえと始まんないっすね。(ベルトを獲るために一番必要なものは?)スタミナ、スピード、パワーです」

村越優汰
「前回、西京選手に負けてるんで、決勝に西京選手に上がってきてもらって、リベンジしてベルトを巻けたら最高の形かなって思います。(前王者・武尊の「K'FESTA.1」での試合を見て感じたことは?)純粋に凄いなって思いました。いずれ自分はやりたいと思ってます。(K-1のベルトに対する想いは?)全力で挑んで、しっかり獲って、チャンピオンになってスターになりたいと思います。(ベルトを獲るために一番必要なものは?)もちろん練習も大事なんですけど、最終的にはベルトに賭ける想いだったり気持ちだと思います」

芦澤竜誠
「(決勝で戦いたい相手は?)誰でもいいかなって感じですけど、村越選手には前に負けてるんで。日本人なら多分、村越選手が上がってくると思うんでリベンジしてやりたいですね。(前王者・武尊の「K'FESTA.1」での試合を見て感じたことは?)今はちょっとイライラしてるから考えつかないっす。(K-1のベルトに対する想いは?)普通に獲ります。(ベルトを獲るために一番必要なものは?)気持ちの強さをもっと磨きたいと思います」

西京春馬
「(決勝で戦いたい相手は?)対戦したことがない海外の選手か、前回のタイトルマッチは勝ったけど接戦だったんで、村越選手と完全に決着つけたいなと思います。(前王者・武尊の「K'FESTA.1」での試合を見て感じたことは?)武尊さんもそうですけど、メインアリーナに出ている選手はみんな試合を盛り上げるし、凄いなと思いました。(K-1のベルトに対する想いは?)僕もK-1を見て育って、K-1の世界チャンピオンになりたいと思って格闘技を始めたので、絶対3試合勝って、必ずこのベルトを巻きたいと思います。(ベルトを獲るために一番必要なものは?)僕に足りないところは、あとは気持ちだなって思います」

朝久裕貴
「優勝するために1日3回戦うわけであって、1回戦で西京選手と思いっきりやって、準決勝は一番強い外国人と気持ちの強い芦澤選手が戦うので、とにかく勝った方、強い人と戦いたいです。(前王者・武尊の「K'FESTA.1」での試合を見て感じたことは?)僕はWLF-60kg王者ということで、-60kgでも僕は戦えるので、いずれは武尊選手とも戦いたいです。今はトーナメントが決まったので、これで優勝してベルトを取って、(K-1と武林風で)大会は違いますけど2階級制覇を狙います。(K-1のベルトに対する想いは?)1年半前の初代王座決定トーナメントの時に、僕はリザーブファイトで勝ったんですけど、本戦に出るチャンスは来ませんでした。今回、こういった形でチャンスが来たので、このベルトとは縁があるのかなと思ってます。(ベルトを獲るために一番必要なものは?)日頃の練習を常に全力でやることです」

 記者会見のコメントを見ても分かる通り、キャリアも個性も全く異なる選手たちが集まった第2代フェザー級王座決定トーナメント。最後にベルトを巻いているのは誰だ!?
K-1トップページへ戻る