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[ニュース]2018.4.8
「K-1 WORLD GP」6.17(日)さいたま アメリカでも活躍する総合格闘家・加藤久輝がK-1に電撃参戦!K-1ヘビー級のエース・上原誠といきなり激突!「KOICHIさんの分も背負って戦う」(上原)VS 「見ていて楽しい・激しい試合になる」(加藤)
    
 4月7日(土)東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて、6月17日(日)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2018 JAPAN 〜第2代フェザー級王座決定トーナメント〜」の追加対戦カードが発表された。
 上原誠は2016年3月にK-1参戦を果たすと日本人相手に連勝し、11月にはKOICHIとの“日本ヘビー級最強決定戦”にも勝利。2017年11月の初代ヘビー級王座決定トーナメントでは日本人として唯一のベスト4進出を果たした。

 対する加藤久輝は2015年からアメリカの総合格闘技団体「Bellator」を主戦場に活躍している総合格闘家。元々は空手出身で寝技も認められた大道塾の全日本大会・北斗旗の無差別級を4連覇している。キックボクシングルールは今回が2戦目で、過去にはWBCムエタイ世界王者ジョー・シリングと総合・キックルールで2度対戦し、いずれもKO勝利を収めている。

 なお今回の試合はヘビー級表記の試合となるが、加藤の普段の試合体重と調整したうえで90kg契約として行われる。

 会見の冒頭で宮田充K-1プロデューサーは加藤のK-1参戦の経緯について「今回の加藤選手の参戦ですが、Krushの名古屋大会でも実行委員長をやってもらっている元K-1ファイターの佐藤嘉洋くんから、加藤選手がK-1に興味があるという話をいただきました。そこで僕も名古屋に飛んでALIVEの鈴木代表と会わせていただいて、加藤選手とも話をさせてもらって今回のK-1初参戦が決定いたしました」と説明。

 続けて「上原選手は昨年11月の初代ヘビー級王座決定トーナメントで惜しくも第3位という結果に終わりました。その後も試合のオファーもしていたんですけど、今年に入ってからも試合は考えていないということでしたが、加藤選手の参戦を村上塾長、上原選手に打診したところ、その気持ちに火がついて今回の試合が決定しました」と、引退を考えていた上原が加藤の参戦を聞いてカムバックを決意したことも明かした。

 加藤は「最近はアメリカで総合をメインにしてましたが、格闘技を知らない人でもみなさんが一番知ってるのはK-1。僕も歳が歳なんで、引退する前に一番有名な舞台で試合をしたいという気持ちがあった」とK-1参戦を決めた胸中を明かすと「いきなり上原選手というヘビー級の日本のエース、僕と同じ感じでフィジカルが強くてハードパンチャーなので分かりやすい激しい試合になると思う。本当にワクワクしてます」と上原との対戦に胸を躍らせた。

 対する上原は「僕も加藤選手とは昔からいつかやりたいと思っていました。このK-1の舞台で戦うことが出来るので、本当に嬉しく思います」と加藤との一戦への意気込みを語ると、交通事故で急逝したKOICHIさんに向けて「KOICHI選手は戦友として戦った相手ではあるんですけど、プライベートでも仲良くさせてもらっていたので、本当に残念です。この試合に関してはKOICHIさんの分も背負って戦いたいと思っています」と惜別の言葉を送った。

上原誠
「僕も加藤選手とは昔からいつかやりたいと思っていました。このK-1の舞台で戦うことが出来るので、本当に嬉しく思います。本当に強い選手なので、しっかりと倒したいと思います。(加藤のことはいつから知っていた?)僕は今までずっとヘビー級でやってきたので、スパーリングパートナーは総合やボクシングの選手なんですよね。やっぱり強い選手というのは練習中にも名前が挙がってくるので、そこで3年前ぐらいから加藤選手を意識していたのかなって感じですね。なので強い強いと噂は聞いているので、そこを6月に倒したいなと思います。

(加藤の印象は?)フィジカルが強いと思います。手数というよりも、一発一発をしっかり打ち込んでいくようなタイプだと思っているんで、パワーvsパワーになるのかなって思いますね。今回は90kg契約なので、僕の体にもそれが合ってるのかなって思います。

(KOICHIさんの訃報を聞いた心境は?)僕がそのニュースの件を知ったのは、会見場に来る車の中でした。KOICHI選手は戦友として戦った相手ではあるんですけど、それ以外のプライベートでも仲良くさせてもらっていたので、本当に残念です。K-1のスカイツリーイベントで、仮装パーティーがあった時ですね。その時にKOICHI選手だけは私服だったと思うんですけど、あの日に赤ちゃんが生まれたんですよね。凄い嬉しそうに僕に語ってくれていたのを思い出すと本当に……ご家族の皆さんも本当に悲しんでると思います。本当に残念です。

(KOICHIさんの想いも継いで戦いたい?)そうですね。本当に、この試合に関してはKOICHIさんの分も背負って戦いたいと思っています。去年11月23日の試合の時も僕がパコム・アッシ選手に勝って、KOICHI選手は残念ながら負けてしまったんですが、その後にKOICHI選手はわざわざ僕の方に来てくれまして、『上原選手、頑張ってください。負けてすいませんでした』って言ってくれたのを、本当に覚えています」

加藤久輝
「最近はアメリカで総合をメインにしてましたが、格闘技を知らない人でもみなさんが一番知ってるのはK-1ですよね。僕も歳が歳なんで、やはり引退する前に一番有名な舞台で試合をしたいという気持ちがあって、今回のK-1の、キックボクシングルールの試合をすることを決めました。

 対戦相手はいきなり上原選手、ヘビー級の日本のエースですよね。まだそんなに研究はしてないですけど、映像を見た感じではちょっと僕と同じ感じですよね。フィジカルが強くてハードパンチャーで。なので絶対に見て楽しい、分かりやすい激しい試合になると思うので、本当にワクワクしてます。

(K-1参戦を決めた一番の決め手は?)子供が生まれて稼がなければいけないのです(笑)。僕も今年で36歳になります。まだ全然元気なんで引退は考えてないですけど、やはり格闘家として総合に限らず、前は空手にも出ていて、今回はキックボクシングは2戦目になるんですけど、色々なルールで戦って自分の技がどこまで通用するのかを追求しながらいつも練習しているので。その気持ちで今回の試合に挑みました。

(練習メニューの比率は変わりましたか?)最近グラップリングしなくなりましたね(笑)。ほとんどムエタイの練習ばっかりしてます。(これからの立ち技・K-1での目標は?)6月にヘビー級の一番強い日本の選手とやれるので、まず自分がそこで勝てるかどうか。勝てれば欲が出てもっと強い選手とやりたくなるし、負けたら自分はそこまでだなという気持ちになります。とにかく次の試合に集中したいですね。

(K-1ルールでアピールしたいところは?)自分は常にKOを狙っています。総合でも判定の試合は好きじゃないですし、ワンパンチ、ワンパンチ、蹴りにしても倒すつもりで出しているので、そこが見所だと思います」

 ヘビー級の超注目カードの行方はいかに!?
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