今大会で約1年ぶりの復帰を果たす山崎秀晃の対戦相手が現Krushスーパー・ライト級（-65kg）王者の中澤純に決まった。

　会見に同席した宮田充K-1プロデューサーは「スーパー・ライト級は層が厚い階級で、国内外の選手で山崎選手の対戦相手の候補を考えた中で『K'FESTA.1』で左右田泰臣選手に勝った中澤選手が相応しいと思ってマッチメークしました」と説明。

　かつて山崎は第4代王者としてKrushスーパー・ライト級のベルトを保持し、中澤は山崎が怪我で返上した王座を争うトーナメントで優勝して、現在Krushスーパー・ライト級のベルトを巻いている。過去に対戦する可能性もあった二人がこのタイミングで拳を交えることになった。

　会見で山崎は中澤の実績と実力を認める一方「中澤選手には悪いですけど、ここで負けるわけにはいかない。踏み台ではないですけど、軽く超えさせていただきます。一発ももらわないでKO勝ちする」と圧勝を予告。

　対する中澤も「僕はテレビ映えしない・派手な試合をしていないから、山崎選手もいけるなと思っているかもしれないけど、向かい合ったら意外とやりづらいと思うんで、試合は僕が勝ちます」と譲らなかった。

山崎秀晃
「僕が膝を手術して欠場している間も見放さずに応援してくれたファンの皆さん、仲間の皆さん、そしてK-1関係者の皆さん、本当に感謝を申し上げたいと思います。『K'FESTA.1」』のリング上で復帰を発表させてもらって感謝しています。僕はKrushの-63kg・-65kg、K-1の-65kgで日本代表決定トーナメントを獲らせてもらって、-65kgでも通用する自負があります。僕がKrush-65kgのベルトを返上したあと、中澤選手はKrushを引っ張ってくれていたので、いつかやりたいと思っていました。なのでこういうカードが組まれて楽しみです。バチバチの殴り合いをしましょう。

（膝の状況は？）練習を再開した当初は膝をかばいながらスパーリングしていたのですが、今は何の支障もなくガチガチのスパーリングをしています。筋量を測定する機械でも、全身の筋量は怪我前よりも増えているので、ご期待いただければと思います。

（中澤の印象は？）左右田選手とやった2試合、大和哲也選手とやった試合が印象に残っています。正直、中澤選手は左右田選手にやられるという予想で見ていたのですが、しっかり作戦を立ててパンチの一発がある選手だなと思います。勝つところで勝って上がってきた選手という印象です。ただ大和選手には負けているので、中澤選手には悪いですけど、ここで負けるわけにはいきません。踏み台ではないですけど、軽く超えさせていただきます。言っちゃいますけど、一発ももらわないでKO勝ちすると思います。期待してください。

（K'FESTA.1でパフォーマンスを行い、交流のあるAK-69さんからメッセージはあった？）いつも熱い言葉をいただいて、胸を打つ歌詞で勇気づけられています。復帰戦も期待しているよと言われつつ、無理しないでねとも言われました。僕は分かりやすい形で復活しますと言って見守ってくださいと伝えました」

中澤純
「山崎選手は僕がKrushに出た時から-63kgのチャンピオンでずっと輝いていた選手でした。僕は過去に会見で山崎選手とやりたいと言っていたんですけど、すれ違って戦うことが出来ませんでした。このタイミングで戦えることがホットなんじゃないかなと思います。山崎選手とは殴り合いたくねえなと思いますけど（苦笑）、僕と山崎選手が戦ったらそういう展開になるだろうし、勝っても負けてもどちらかがKOで倒れると思います。

　僕はまだまだ成長中で、前回の試合が終わってからも強くなっています。そういう時に人間は足元をすくわれるものなので、僕は死ぬ気で倒しに行きます。僕はテレビ映えしない・派手な試合をしていないから、山崎選手もいけるなと思っているかもしれないけど、向かい合ったら意外とやりづらいと思うんで、試合は僕が勝ちます。

（山崎の印象は？）GOLDEN FIST（黄金の拳）と言われている通り、めちゃくちゃ強いパンチを持っていますよね。それをもらわないで僕が倒すか。僕は思いっきり倒しに行こうと思います。（K-1のベルトは意識している？）ここで勝たないとK-1のベルトには近づけないと思います。ベルトはお金じゃ変えないものなので、それを手に入れるためにも山崎選手を倒します」

　山崎が宣言通りの圧勝劇で復活を遂げるか？　それとも中澤が山崎を倒してベルトに近づくか？