当初、第12試合では木村"フィリップ"ミノルとメルシック・バダザリアンのスーパーファイトが予定されていたが、バダザリアンが試合直前に負傷欠場。急遽、山際和希の出場が決まり、対戦カードが木村vs山際に変更となった。記者会見で両者のフォトセッションが実現すると、木村はいつものようにフェイス・トゥ・フェイスの構え。しかし山際はそれに応じることなく、自分のペースを崩さなかった。

　試合まで2週間を切った中でオファーを受けた山際だが「K-1のスターである木村選手と試合をすることが出来て幸せだなと思います」と気合い十分。「6月3日に試合が終わったばかりですがコンディションは問題ありません。10日前にオファーをいただいて、試合直後で怪我もあったので、一度はお断りさせていただいたんですけど、ここでやらなければ一生後悔すると思って、オファーを受けさせていただきました。覚悟は決まっています。腹を括って、木村選手を倒しに行きます」と木村戦にかける覚悟を口にした。

　一方、試合直前で対戦相手が変更になった形の木村も「体調良く仕上がって、ベストコンディションです。良い時と悪い時の自分がいて、今回は良い時の自分をどうやったら出せるか？に向き合って、そのためのことを一個一個クリアしてきました。人生で初めて、それをすべてクリアしてここに来ました。すごくワクワクしているし、今は試合が楽しみです。ここ（会見）では何も言いたくないし、早く明日試合をやりたいです」と超・絶好調宣言。

「（相手が変わったけど）心境の変化はないです。トップ選手からトップ選手に変わっただけだし、むしろより気持ちを引き締めています。相手はチャンスだと思ってくるだろうけど、別にやさしさはないし、お互い人生をかけているんで一歩も譲りません。何か言葉をかけるなら、明日（山際が）倒れているところに挨拶に行くときに『ありがとうございました』と言うだけですね」と全身全霊で山際をKOすると誓った。