ニュース
[ニュース]2018.7.10
「Krush.92」8.18(土)名古屋 野杁正明、ウェルター級転向を視野に入れて中国のパワーファイターと激突!「今回は67kg契約でどんなパフォーマンスを見せられるかがテーマ。自分が起爆剤になってウェルター級を盛り上げたい」
    
 7月9日(月)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて、8月18日(土)名古屋国際会議場イベントホール「Krush.92 〜in NAGOYA〜」の変更・追加対戦カードが発表された。
 当初、中国「英雄伝説」推薦選手のリュウ・ウェイとスーパーライト級で対戦することが発表されていたK-1スーパー・ライト級王者の野杁正明。6月のK-1さいたま大会でもスーパーライト級のスーパファイトでドイツのヴィンセント・フォシアーニからKO勝利を収めていた。

 しかし会見に出席したK-1宮田充プロデューサーによると、フォシアーニ戦後に野杁が所属するK-1 GYM EBISU FREE HAWKから「前回の試合から身体が大きくなって、かなり減量に苦しんだということで、今大会の契約体重のアップの申し出がありました」とのこと。この申し出を受けて中国サイドと協議した結果、今回の試合を67.0kg契約とし、対戦相手もヤン・ハオドンに変更になったことが発表された。

 ハオドンは2016年と2017年に「英雄伝説アジア-64kg級トーナメント準優勝」の実績を持つファイター。中国でハオドンの試合を見たことがある佐藤嘉洋・大会実行委員長は「スピーディでテクニカルなタイプではないのですが、パワーファイターで身体が強い印象です」とハオドンを紹介し「野杁選手にとっては身体的にもキツイ試合になると思うし、67kg契約で戦う野杁選手とどういうパワーファイトをするのか楽しみな一戦です」と語った。

 今回の名古屋大会にはK-1スーパー・ライト級王者として出場する野杁だが、今後については「身体を壊してまで(スーパー・ライト級で)試合をやるべきではないと思いますし、今回の試合が階級アップのきっかけかなと思います」と宮田プロデューサー。「流れとしては大会後に返上になるのかな、と。そこから野杁選手のウェルター級での新たな戦いが始まると思います。今回は67kgの野杁選手の動きをぜひ見ていただいて、今後の新たな階級での活躍を期待していただきたいと思います」と今回の試合は野杁にとってウェルター級転向を見据えた一戦になると位置づけた。

 会見では野杁も新たな戦いに向けてコメントし「今までよりも良いパフォーマンスが出来ると感じている。これからは自分のスタイルを確立させていきたい。自分が起爆剤になってウェルター級が盛り上げたい」と語った。

野杁正明
「まずこちらの都合で試合が流れてしまってリュウ・ウェイ選手には大変申し訳なく思います。新しい対戦相手がハオドン選手に決まって、パワー系のファイターということで、僕はパワー負けするつもりもないですし、名古屋で進化した姿を見せることがテーマなので、進化した姿を見せて怪物らしくぶっ倒してやろうと思います。

(階級アップに関して)6月の試合の時は本当に減量がきつくて、体重が落ちなくて、減量中にパニック障害になりかけたりもしました。今後の人生や体調のことも考えて(階級を)あげた方がいいパフォーマンスが出来ると思って、階級をあげる方向に決めました。スーパー・ライト級で面白い選手が出てくればスーパー・ライト級で、ということもありましたけど、今後はウェルター級でやりたいと思います。とりあえず今回67kg契約で試合をして、どんなパフォーマンスが見せられるかがテーマです。

 最近、試合前の練習の最後の方はただ体重を落とすためだけになっていました。今回契約体重が2kgアップして練習にも身が入るし、そういう意味も込めて万全な状態で、今までより良いパフォーマンスができると感じている。そういうところも含めて楽しんでもらいたいです。

(対戦相手の印象は?)相手がパワーファイターということで、逆においしいかなと思います。そういう相手を倒せば、みなさんからウェルター級でもやっていけると思ってもらえるので、身体が強い相手の方がやりがいがあります。(相手のことはあまり意識していない?)今まで自分は熱心に相手を研究して、相手によって戦い方を変えていました。対策を練らないわけじゃないけですけど、これからは対策じゃなくて自分のスキルアップに重点を置いて、自分のスタイルを確立させるようにやっていこうと思います。

(考えが変わったきっかけは?)今まで相手によって戦い方を変えて、それでサウスポーでも戦えるようになったんですけど、自分のスタイルってなんだろうと思うようになりました。これから世界の強豪と戦ううえでは自分のファイトスタイルを確立させた方がスキルアップできるんじゃないかなと思いました。

(ウェルター級での目標は?)チャンスがあればすぐにK-1のベルトが欲しいですし、やっている以上はK-1のベルトを巻いてナンボだと思います。K-1のベルトに挑戦させてもらえるように一戦一戦勝っていくだけです。(戦いたい相手は?)ウェルターの選手は『お前来たんかよ!』って思う選手もいるかもしれないですけど、僕が起爆剤になってウェルター級が盛り上がってくれたらいいなと思います。スーパー・ウェルター級(70kg)から落としてきた城戸(康裕)選手や海外にも強豪はいるので、そういう相手とやっていきたいです。(ファンのみなさんへのメッセージは?)対戦相手が変わりましたが、大会一の盛り上がりを見せるので、ぜひ会場まで足を運んでください」

 なお野杁と対戦予定だったリュウ・ウェイについて宮田プロデューサーは「こういった形で試合が流れてしまったので、近いうちに日本で試合する機会を作りたい」と早急に日本でのチャンスを与えたいと話した。
トップページへ戻る