3月「K'FESTA.1」での第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント前から東京に練習の拠点を移している皇治。今回の公開練習も主な練習場所であるK-1ジム三軒茶屋シルバーウルフで行われ、大宮司進代表の持つミットにパンチから蹴りにつなぐコンビネーションをテンポよく繰り出していった。

　公開練習後のインタビューで皇治は「今はこっち（東京）で追い込んで練習しています。こっちの練習がキツすぎてどうしようもない時にだけ向こう（大阪）に逃げる感じかな（笑）。まあ調子はボチボチっすよ」。改めて対戦相手のスタウロスについて聞くと「パンチだけでしょ？」と一刀両断。「わざわざギリシャから日本まで来るんで、1Rくらいは遊んでやってもええかな」と相手にならないと言わんばかりに続ける。

　余裕たっぷりの皇治だったが「もともと楽勝なんですけど、大宮司さんと一緒に試合映像を見て、気をつけるところは気をつけてます。あとは大宮司さん言った通りに動くだけです」と決してスタウロスを舐めているわけではない。先日、偶然ジムで魔裟斗と会う機会にも恵まれ「生まれて初めて緊張しました（笑）。魔裟斗さんからは戦術的なことだったり『前からこう思っていたから、こうした方がいいよ』ってアドバイスをもらいました」とレベルアップのヒントを掴んだ。

　試合前の舌戦で試合を盛り上げている皇治だが、K-1でのKO勝利は未だなし。記者から「皇治は口だけで実力がないという声もあるが？」と質問されると「口ばっかりでここまで来たら苦労ないっすよ」と苦笑い。

「俺はサウスポーは無理やから、サウスポーの相手は置いておいて、Krushでチャンピオンになった“こたろう”（島野浩太朗）もヒロやん（卜部弘嵩）も話しになれへんかったでしょ？ もしこれで俺が倒して勝ってたら完璧でしょ？　他の選手がヤキモチを焼きますやん。だから俺の文句を言えるようにわざと倒してないんですよ」とうそぶく皇治は「まあ今回は試合を見てもらえば分かりますよ」と今までとは違う姿を見せるつもりだ。

「今回は高級なスーツを用意したから、前日会見では（スタウロスに）触ってほしくない。会見だけはディフェンスに回る（笑）。まあしっかりキューピー倒して、俺は12月にタケポンとやるって決めてるから。ファンのために、K-1のために、12月の大阪大会を盛り上げられるように頑張りますよ」とファンにメッセージを送った皇治。宣言通りに“鉄の拳”スタウロスを倒し、武尊との対戦に王手をかけるか？