明日の第12試合ではフェザー級に転向して2階級制覇を目指す卜部弘嵩と刺激的な発言と独特のファイトスタイルで注目を浴びる芦澤竜誠が激突。同日にフェザー級王者・村越優汰の試合、江川優生vs覇家斗が組まれており、フェザー級の今後を占う意味でも重要な一戦だ。

　会見で芦澤は「対戦カード発表会見の時はすごいリスペクトしてたんですけど、今回はリスペクトなしでいきたいと思います。ぶっ倒しにいきます」と不穏な宣告。質疑応答でこの発言の真意を問われた芦澤は「卜部選手が公開練習で、記者に『芦澤選手のように相手に対して色々と言うタイプの選手をどう思いますか？』って質問されて、『ビビってるからそういうことを言う。だから自分は何も言わないし、ビシっとしている』みたいなことを言われて、俺のやってきたことを全て馬鹿にされた感じがした」と公開練習での弘嵩のコメントで火がついたことを明かす。

　さらに「卜部選手がそんなやり方をしているから、Krushでチャンピオンになって、K-1でも世界チャンピオンを獲ったのに全然K-1が盛り上がってないんですよ。だから俺が勝たないと盛り上がらない」とまくし立てた。

　対する弘嵩は「明日がいよいよ決戦なんですけど、今からワクワクしてます」と落ち着いた様子で挨拶。「前回の試合（58.5kg契約）からさらに1kg落とすということで、普段の生活から何から見直しました。練習に凄く集中できて、今回はフェザー級（57.5kg）ですけど前回よりは楽だったかなと思います」とフェザー級に向けて減量も順調だという。

　芦澤からは挑発的なコメントを受けたが、同席していた城戸が「どんどんいけ！乱闘やってよ！」と煽ったために会見は微妙な空気に一変。これには弘嵩も「やり難いっす」と苦笑いし、それ以上は何も語らなかった。

　弘嵩・芦澤ともに勝利すればタイトル挑戦が見えてくるが「もし明日のスーパーファイトで村越選手が負けたら俺はもうフェザー級のベルトはいらない」と言い切る芦澤とは対照的に、弘嵩は「僕はいつも言ってますけど、フェザー級のベルトしか見ていません。そのために皆さんに良いメッセージを送るような試合が出来れば良いなと思ってます」と改めてK-1の二階級制覇への思いを口にした。注目の一戦を制してフェザー級のベルト・主役の座に近づくのはどちらだ？