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[ニュース]2019.3.1
「K'FESTA.2」3.10(日)さいたま ライト級王者・卜部功也、兄・弘嵩と共に卜部兄弟でK-1の頂点に立つ!「兄弟同時にチャンピオンになるのは、これがラストチャンスだと思っている。僕たちにとって重要な一日です」
    
 2月28日(木)神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN 〜K'FESTA.2〜」の[K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・林健太と対戦する王者・卜部功也が公開練習を行った。
 昨年の「K'FESTA.1」でウェイ・ルイを左ストレートでKOして二階級制覇を達成し、6月のK-1さいたま大会でもブラックドラゴンを相手にパーフェクトな戦いぶりでKO勝利を収めた功也。出場予定だった12月のライト級世界最強決定トーナメントは怪我で無念の欠場となり、「K'FESTA.2」ではそのトーナメントを制した同門の後輩・林を挑戦者に迎えての初防衛戦となる。

 公開練習で功也はパンチとミドル中心のミット打ちを披露し「8週間ぐらい前に2週間かけてタイとシンガポールでトレーニングをやってきました。帰ってきてからのトレーニングもすぐに追い込みに入ったんで、長い期間追い込んでいます」。

 意外にも功也にとって今回が初めての海外修行で「ここ(KREST)でしかトレーニングをしたことがなかったので、ちょっと疑問に思っていたこともあったんです。それで海外に行って自分が考えてたものと照らし合わせてみたら納得がいったというか、自分が考えが間違っていないと思うこともありました。おかげでちょっと自分の考えが柔軟になったところはあるし、そういう意味では一つの拠点じゃなくて、いくつかまわって色んなモデルを見たのも良かったですね」と今までの自分の格闘技論が間違っていなかったことを再認識したという。

 功也が海外修行から戻ってきたタイミングで親交もあった野杁正明がKRESTに移籍。「過去に2、3回スパーリングをしたことはあったんですけど、やっぱりKRESTに野杁正明って存在は凄いデカイですよ。本当にいつも刺激をもらってます。慣れは良い時もあれば悪い時もあるんですけど、野杁正明って存在が入ってきたことで凄くフレッシュになった。練習の姿勢や考え方も、今はどんどん質問してますね」とKREST全体に良い波及効果をもたらしているようだ。

 チャレンジャーの林は同門ながら、仕事の都合でKRESTのプロ練習に参加できない状況となり、1年前からFLY SKY GYMを拠点に練習するようになった。功也は先日のトーナメントの林の戦いぶりを「前はパンチだけというか、そこは得意な部分で変わらないと思うんですけど、プラスで蹴りのテクニックとか、あとは距離感ですね。ちょっと遠くなったかなって感じもします」と分析。

「前は基礎的なことが出来てなかった感じがしたんですけど、ボクシングやフィジカル、あとはムエタイのテクニックを覚えて、基礎的なものが急激に伸びたって感じはありますね。昔は漠然と戦っているってイメージしかなかったんですけど、でも今はちゃんと攻撃も散らすようになって、すげえレベルアップしてるなって感じますね」と高く評価。

「以前とは全然違うと思います。今まで一緒に練習してきた健太のことはほとんど忘れているというか、林健太という一人の対戦相手として戦うイメージでしかないですね。今は感情の部分は出さずに、対林健太に入り込んでます」とあくまで林を一人の対戦相手として捉えている。

 当日は兄・弘嵩もタイトルマッチを戦うが、お互いに勝てば兄弟同時K-1王者となることについて「一つの区切りとして大きいかなと思いますね。多分これがラストチャンスかなと自分の中では感じてます。兄弟揃ってなんて滅多にないんで、僕たちにとって重要な一日になるかなというのはありますね」。

 最後に防衛後のプランを聞かれると「とりあえずゴンナパー選手とはやりたいですね。やっぱり負けたままじゃ終われないというか。そんなにしつこい感じじゃないんですけど、とりあえず戦いたいです。あの頃の自分を僕はもう超えてると思うんで、それを証明したいというか、自分の中で納得したいんです」と過去に敗れたゴンナパーへのリベンジを宣言。

 続けて「今年3月14日で(プロデビューして)10年になるんで、ちょっと勢いのある若手とやりたいです。若い選手とやってみたいですね。篠原選手でも良いですし」と自身のプロキャリアも10年を迎え、K-1の新星となるような若い選手の挑戦を歓迎した。
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