昨年11月の第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメントでは決勝まで進出するも、ゲーオ・ウィラサクレックに敗れて準優勝に終わった佐々木。結果もさることながら、自身の消極的な戦いぶりを振り返り「あの時もっと行けば良かった…」と悔しさをにじませていた。

　佐々木は昨年4月のゴンナパー・ウィラサクレック戦の敗因も含めて「ゴンナパー選手もゲーオ選手も僕が実際よりも（実力を）高く見ていたというか、恐怖の方が大きかった。相手を美化し過ぎていた部分があって、そこで自分本来のものを見失ってしまったところがあったなと思います」と相手を過大評価してしまっていたと語る。

　対戦相手の瑠輝也はファイターとして二段蹴りを始めとして、トリッキーかつ派手なイメージがあるが「野杁正明もKRESTに入ってきて、正明に教えてもらう部分もあるし、瑠輝也選手の真似をしてもらうこともあったりで、そういうことに関しては、今は不安は全然ないですね」と、新しく加入した野杁の助けもあって対策は十分に練っているという。

　また瑠輝也は再三にわたって挑発的な言動を繰り返しているが、佐々木は「瑠輝也選手がそう思ってるんだったら、それはそれでいいかなと。そこに関しては3月10日のリング上でお互いに表現しあいましょうって感じですね。挑発したら面白いんでしょうけど、自分はそういうタイプじゃないんで」と付き合わず。それよりも初出場のK-1年間最大のビッグマッチに胸を躍らせている。

「今回のテーマは“楽しむ”って感じですかね。さいたまスーパーアリーナのメインアリーナ、『K'FESTA』で試合が出来るということ、当日は1万5000人の大観衆の中で出来ることが楽しみですね。

（今回は自分を変えるチャンス？）常に変わりたい向上心というか、今の場所に留まっているつもりは僕にはないです。今回は前回から変わった自分の姿を見せれたら良いかなと。勝利という結果も大事ですけど、やっぱり自分の中で楽しむというテーマがあって、前回から自分なりに向上して掴めてるものがあるので、それをリングで表現できて、お客さんを取り込めたら凄く良いなと思いますね」。

　最後に佐々木は「3月10日まで10日切りましたけど、僕たちも気にしていますが、皆さんも体調を崩さないようにしてください。当日皆さんにお会いできることを楽しみにしてます」とファンの体調を気遣うメッセージを送ってインタビューを締めた。