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[ニュース]2019.6.7
「K-1 WORLD GP」6.30(日)両国 不可思、"外敵"の俺がK-1のリングで唯一無二の存在になる!「強い選手はたくさんいるけど、俺にしかできないことがある。K-1のベルトを獲ってオンリーワンになる」
    
 6月6日(水)東京・クロスポイント吉祥寺にて、6月30日(日)両国国技館で開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN 〜K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント〜」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で佐々木大蔵と対戦する不可思が公開練習を行った。
 2分1Rで気迫のこもったミット打ちを公開した不可思。「今は凄い良い感じですね。ここまで色々なことをやってきて、ここに来てどういう動きをしたら自分が一番良い試合が出来るかもはっきり分かってきた。それを今度のK-1で出せそうなので自分でも楽しみです」とK-1初参戦に向けて心身ともに充実振りが伺える。

 不可思がK-1参戦を決意したのは今年3月。昨年8月にキックボクシングのチャンピオンになってからファイトスタイルの完成に向けて試行錯誤を繰り返し、直近の試合でも結果を残すことができなかった。しかしその敗戦も経て、K-1参戦を前にベストパフォーマンスを出せる術を完全に掴めたという。

「この前の試合も良い動きができなくて、そこでやっとどうすれば自分が一番ベストなパフォーマンスができるのか分かった。だから前回の試合もやって良かったなと思いますし、それがあったから絶対に次は良い試合をできるという自信を持てている。ある意味K-1の試合に間に合ったというか、やって良かったです。前回ぐらいの感覚でK-1のリングに上がっていたら、下手な試合しちゃってたかもしれない。でも今ははっきり言って掴めている。だから色々試行錯誤してたんですけど、今は迷いなくどうしたら良いかはっきり分かった感じです」。

 不可思はK-1への電撃参戦が発表された際には「K-1に喧嘩売りに来ました。ヨソモノの俺がK-1のベルト奪うんで見ててください」と発言し、その後も“外敵”を意識した発言をしてきた。

 これについて不可思は「自分はずっとK-1以外の団体で試合をしてきて、そういう選手とK-1側の選手が関わることはないものだとお客さんも思っていたと思います。自分はK-1の選手になったんですけど、K-1に馴染むとかそういう感じじゃなくて、自分の感覚的にも外から乗り込んできたっていう感覚が強いんで。そこは意識してますね。まあ僕もそういう方が燃えるんでね」とあくまで外敵としてK-1に乗り込む図式がモチベーションにもつながっていると話す。

 また不可思にとってK-1のベルトを獲ることは目標ではあるが、そこが集大成とは考えていない。

「K-1は昔から魅力的な舞台だなとは思ってましたし、K-1でやりたい気持ちもずっと持ってました。K-に1出ると決めた理由は、モチベーション的に今の自分に次は何があるかなと考えた時に、色んな団体のベルトも獲って、これでK-1のベルトも獲ったらそんなヤツは自分しかいないし、それは自分にしかできないことだなと思ったから。

 強い選手は一杯いるけど、それは自分にしかできないことだなと思って、それでK-1に出てK-1のベルトも獲りに行こうと決めました。K-1のベルトを獲って集大成というか、そこがゴールとは考えてなくて、その先がどうなるかは分からないですけど、K-1のベルトを獲れたら、それはオンリーワンだと思います」と前人未踏の領域に達し、唯一無二の存在を目指す。

 対戦相手の佐々木大蔵はK-1・KRUSHで活躍して、KRUSHのベルトも獲得するなどまさに“K-1”でキャリアを築き上げてきたファイターだ。不可思は佐々木を「去年の世界トーナメント2位ですし、KRUSHのベルトも獲ってて、一発目でこんな相手を用意してもらえて本当に有り難いな。手堅い選手で倒されることもあんまりなくて、けっこう地味に強い」と難敵として認めつつ「それを倒せば僕の評価も上がる。査定しやすいというか、良い相手を用意してもらった」と続ける。

 さらに「僕が求められてるのはその佐々木選手を倒して勝つこと」とKO勝利を己に課し「どこで決められるか分からないですけど、1Rから間違いなく倒しに行く。飲み込む感じで行こうかなって思ってます」と手堅い佐々木を相手にしても1Rからバチバチにしかけると明言する。

 佐々木は若かりし頃にタイで苦楽を共にした旧友でもある武尊とKRESTの同門でもあるが「K-1参戦が決まって武尊とゴング格闘技で対談もさせてもらいましたし、ご飯とかも行って色々話してるんですけど、今度の相手と同門なんで(苦笑)。だから『お前、相手のセコンドついてたりしないよな?』って聞いたりしたんですけど、普段からついてないらしくて。だから今度もつかないらしいんで、そこは安心しましたけど。リングに上がって武尊がセコンドついてたら『オイオイ』って感じっすね(笑)」と冗談交じりに笑う。

 同大会でゲーオ・ウィラサクレックの持つスーパー・ライト級のベルトに挑戦する安保瑠輝也は不可思の参戦が決まった際に「ここまで上がって来い」と発言していたが不可思は「僕が上がっていくことでK-1が盛り上がるストーリーが作りやすくなる。瑠輝也くんも僕が上がっていくことで、瑠輝也くんにとっても面白いストーリーができることを分かってるからああいう発言をしてると思う。だからしっかりそこまで行ってやります。今度、瑠輝也くんがタイトル獲ってくれたら面白いなと思いますね」と瑠輝也に対しても熱いメッセージを送る。

「覚悟は決めてリスクを背負って倒しに行くか?」と問われると、「思いっきり自分が楽しめれば、勝手に良い試合になるし、お客さんを盛り上げられる。リスクとかはあんまり考えてないです。リスクを背負って倒しに行く時が自分は一番良い動きができますし、それが持ち味ではありますけど、今度はリスクを負うとかっていうより思いっきり楽しみに行こうというワクワクした気持ちが一番です」と不可思。

「最近は打ち合いに行き過ぎてもらったりとか、そういう悪いところをなくそうと色々考えて試していた。ここ数試合はそれで良い結果につながらないことが多かったんですけど、その良くなかった試合があったから今色々掴めてる部分がある。周りは調子悪いんじゃないかって思ってるかもしれないですけど、自分の中でははっきりと強くなっている手応えは感じている。間違いなく今の自分が一番強いと思いますし、今度のK-1では絶対に強い自分が出せると思うんで楽しみですね」と"強い"不可思を見せると誓った。

 不可思は難敵・佐々木を倒し、オンリーワンの存在となるべくK-1での第一歩を勝利で飾ることができるか?
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