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[ニュース]2019.10.15
「K-1 KRUSH FIGHT.107」11.8(金)後楽園 挑戦者・佐々木洵樹、王者・晃貴の心をへし折って悲願のベルトを手に入れる!「自分を拾ってくれたPOWER OF DREAMと古川会長にベルトを獲って恩返ししたい」
    
 10月15日(火)東京・足立区のPOWER OF DREAM(以下POD)にて、11月8日(金)東京・後楽園ホールで開催される「K-1 KRUSH FIGHT.107」の[K-1 KRUSH FIGHTバンタム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・晃貴と対戦する挑戦者・佐々木洵樹が公開練習を行った。
 昨年6月までプロボクサーとして活動していた佐々木。今年2月にKRUSHデビューを果たす林勇汰を判定で下し、7月には王座決定戦に出場経験のある萩原秀斗を圧巻の1RKOで破り、KRUSH参戦からわずか3戦目でベルトへの挑戦権を手にした。公開練習で佐々木はパンチを中心に左ミドル、ローも要所に散りばめた2分1Rの軽快なミット打ちを披露し「もう1カ月ずっと追い込んでるんでコンディションは凄く良いです」とタイトルマッチに向けて万全の状態を作り上げている。

 ボクシング時代はフェザー級(-57.15kg)で戦い、KRUSHデビュー戦はスーパー・バンタム級(-55kg)で戦った佐々木だが、バンタム級(-53kg)まで階級を落として戦った前戦は今までにない特別な感覚があったという。

「体重を落としてる時は多少きつさがあったんですけど、リカバリーしたらこんなに身体の動きが戻るのかっていうぐらいの回復だったんで、減量がきつかった分試合では凄く動けました。今までよりフィットしていた感覚があって、これが減量なんだなって思いました。初めてとまでは言わないですけど普段みんなやってるようなことをやったんで、これが研ぎ澄ますような感覚なんだなと思いましたね」

 ボクシングから蹴りありの立ち技格闘技に転向する選手の多くがボクシング時代よりも上の階級で試合をする中、二階級も落として試合をすることを選択したのは「適正体重を自分で判断するのは難しいとこだと思うんです。自分は(PODの)古川誠一会長を信頼しているんで、初めにその話を会長からいただいたんでやってみようと気持ちになった」と古川会長のアドバイスが決め手になったからだ。

 さらに言えば佐々木がボクシングからKRUSH参戦を決めたのも古川会長、そしてPODとの出会いがきっかけだった。

「ボクシングからKRUSH参戦を決めるきっかけになったのも会長のおかげというか、出会ってなかったらキックボクシングももちろんやってないし、もしかしたらもう格闘技は辞めていたかもしれない。こうしてキックを始めてKRUSHに参戦するようになったのも会長との出会い、PODとの出会いがあったからですね」

 KRUSH3戦目でのタイトルマッチという大一番を前にして、佐々木は「やっぱり感謝の気持ちが一番強いです。古川誠一会長に拾ってもらってからまだ3戦目ですけど、ここまで本当に苦労してやってきたんで。3戦目で早いなとか色々言われますけど、自分的にはやっとここで自分がやってきたことが形になると思っていて、気持ちも凄く上がってます」とPODへの感謝、そしてここに辿り着くまでの道のりを振り返る。

 佐々木はボクシング時代、名門・帝拳ジムに所属して23戦19勝4敗の戦績を残し、日本フェザー級、東洋太平洋フェザー級のランカーにも名を連ねていた。それだけにチャンピオンという存在に対する想いは並々ならぬものがある。

「ベルトへの想いというのは自分が格闘技を始めた時からずっとありました。それでボクシングを10年ちょっとやって、正直上手く行かなかったというのが自分の本音です。今はそのボクシングキャリアがあったからこそ自分の中で少し芽が出てきたかなと思っています。

(ボクシング時代の最後の試合で戦った佐川遼が先月ボクシングで日本王者になったが?)自分が負けた相手がベルトを獲ったことには悔しい気持ちもありますけど、日本チャンピオンになるのはすごいことだと思うし、僕は佐川選手とギリギリの判定(1-2)までいけたんで、そこは正直自信になりました。多分佐川選手は僕がKRUSHファイターになったことびっくりしていると思うんですけど、自分は今KRUSHでタイトルマッチが出来る状態です。このままKRUSHファイター佐々木洵樹としてベルトを獲ろうと思ってます」

 王者・晃貴の印象を問われると「リーチ的にも自分の方が長くて、背が大きい。でも逆に中に入られた時は背が小さい方が回転の速いパンチを打てるんで、そこは注意している」と晃貴のショートレンジでのパンチを警戒する佐々木。

 その一方で「自分でも何回か映像は見たんですけど、研究は会長にほとんど任せてます」と古川会長に絶大な信頼を寄せつつ「本当に負けん気が強くて多少もらっても何か気にしなさそうなんで、心を折ってやろうと思ってます。自分の中ではベルトを獲って勝者としてリングに立っているイメージが固まってます」と堂々と言い放った。

 最後に「北海道出身の足立区から来たPODの佐々木洵樹です。KRUSH3戦目でタイトルマッチを組んでもらいました。早かったねとか色々言われることあるんですけど、自分的にはやってきたものはそれ以上だと思っているし、PODと古川会長にベルトを獲って恩返ししたいという気持ちです。11月8日はしっかりチャンピオンになるんで応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った佐々木。宣言通りに王者の心をへし折る戦いを見せ、ボクシング時代から渇望してきたベルトを手にすることができるか?
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