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[ニュース]2019.11.4
「K-1 WORLD GP」11.24(日)横浜 卜部弘嵩、2階級制覇に向けて元ラグビー日本代表・木津武士とラグビー特訓!「ラグビー選手は怪我をしても走り続ける。メンタル・フィジカル両面で学ぶことが多い」(弘嵩)
    
 11月4日(月・祝)東京・日野自動車総合グランドにて、11月24日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]でブランドン・スぺインと対戦する卜部弘嵩が特別公開練習を行った。
 今回の公開練習は弘嵩と親交のある日野レッドドルフィンズの元ラグビー日本代表・木津武士の指導のもと、弘嵩が木津がセレクトしたラグビーのトレーニングを行うというもの。

 これは「ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍はもちろん、以前からラグビー選手にはリスペクトがあった。ラグビーは色々な競技がある中でメンタル・フィジカル両面で本当に高いレベルにある競技で、学ぶことがたくさんある」と弘嵩自身がリクエストしたものだ。

 ラグビーではオールブラックス(ニュージーランド代表)のソニー・ビル・ウィリアムズがボクシングとの二刀流で話題になった。木津も相撲・空手の経験者で、格闘技とラグビーは親和性について語る。

「ラグビーは漢字で闘球と書くぐらい、格闘技の要素がめちゃめちゃある競技。少しでもK-1に使えるものがあったら良いなと思い、協力させてもらいました。これが何か良いきっかけになればうれしいです。

(ラグビーと格闘技で通じる部分は?)気持ちの部分は絶対必要ですね。フィジカルも大事なんですけど、やっぱり最終的には“絶対負けへん!”という気持ちです。ラグビーも身体をどんどん相手に当ててやらなやられる。そういうところはK-1にも絶対あると思うんで、ラグビーと格闘技には近いものがあると思っています」

 特別公開練習のメニューも非常にバリエーションに富んでいた。まずはウォームアップを兼ねた間接視野を広げるトレーニングに始まり、スクラムマシンを使ってのダッシュ、伏せた状態とタックルを繰り返すトレーニング、タックルからボールを受け取ってコンタクトしながらボールを運ぶトレーニング、左右に並んだ相手に交互にボールを持ってぶつかっていくトレーニングなど4種目を体験して公開練習を終えた。

 公開練習後「ラグビーはタックルして起き上がって走る、タックルして起き上がって走る……というアクションを80分継続するスポーツなので、今日はそういった動きの練習ですね。K-1ファイターが普段はやらないトレーニングやと思うし、明日は筋肉痛になっていると思います(笑)」と木津。

 弘嵩も「1日3試合のトーナメントは怪我をするのが当たり前。毎回足が動かなくなったり、どこかが折れたり。その中で勝っていかなきゃいけないもので、ラグビーの選手もどこか怪我をして身体が痛いからと言って、試合を放棄することはないと思います。みんな身体が痛くてもすぐに走ってプレーをする。そういう面でメンタルも含めて刺激をもらいました」と初体験のラグビートレーニングから得るものは多かった。

 ラグビーワールドカップでは日本代表の“一体感”が大きくクローズアップされた。弘嵩も「リングに立つのは僕一人で、個人競技とチームスポーツは違うものですが、今僕に関わってくれている人たとは僕にパワーをくれています。その気持ちも全部背負って戦いたいです。今回のトーナメントは卜部弘嵩としての集大成ですし、現段階での仕上がりとしては本当に最高の状態だと思います」と周囲の支えを力にしてトーナメントに臨むつもりだ。

 また弘嵩と木津は年齢も一つ違いの同年代。弘嵩はトーナメント出場選手最年長として、2階級制覇達成だけでなく新世代との戦いもテーマとして掲げ、木津も弘嵩が戦う姿に刺激を受けている。

「僕は4年前のワールドカップイングランド大会に出させてもらったのですが、今回の日本大会は日本代表から外れてしまいました。悔しい気持ちもあるし、下からどんどん良い選手が来るんで、そういった選手に負けへんようにやるっていうのは多分(弘嵩と)同じだと思います。僕は年齢を言い訳にしたくないし、ベテランやからこそ出来ることもあると思う。そういった経験で若い選手をいなしていってほしいですね。僕も弘嵩が最後まで戦いきる姿を見て、4年後のワールドカップを目指したいと思います」(木津)

「本当にそうですね。僕は他の若い選手よりもたくさん経験してきたんで、そういう気持ちや経験を活かしてトーナメントを勝ちたいです。11月にK-1チャンピオンになって、来年1月から開幕するラグビートップリーグの試合を見に行きたいと思います」(弘嵩) 

 ラグビー特訓を経験した弘嵩は2階級制覇を成し遂げることが出来るか?
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