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[ニュース]2020.7.1
「Krush.114」7.11(土)後楽園 スーパー・ライト級王者・佐々木大蔵、蹴りでアートな試合をする!「その瞬間にしか作ることができないもの、1人でも多くの人が『明日頑張ろう』という気持ちになるような試合を見せたい」
    
 7月1日(水)神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、7月11日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.114」の[Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・近藤拳成を相手に初防衛戦を行う王者・佐々木大蔵が公開練習を行った。
 当初、この防衛戦は5月9日のKrush大阪大会で組まれていたが、新型コロナウイルスの影響により大会が延期。その後も大会日程の変更が重なり、最終的に7月11日にようやく実現の運びとなった。

 相次ぐ延期で王者の調整や心境に大きく影響したかと思いきや、佐々木は「特にそういうことはないですね。なるようになると思っていたので」と涼しい顔。「最近は試合だからどうこうということはあまりなくて、試合当日に自分をどこまで持っていけるか。そこを常に探し続けているので。むしろ長引けば長引くほど、いろいろできることがある」と語ってみせた。

 最初のカード決定会見(3月12日)から試合まで4ヵ月となり、その間も「次の相手が近藤拳成選手ということは、ずっと頭にあった」という佐々木。しかし「近藤選手のスタイルはどこかしら頭の中に入っているかもしれないですけど、今は自分の求めているものをずっと追っているという感じです」と対策がより進んだというわけでもないという。

 佐々木はこの外出自粛期間中、同居する家族のことも考え、KRESTでのジム練習には参加していなかった。

「弟も格闘技をやっているので、家の近くに場所を借りて、付き合ってもらいながら練習していました。日中は家にいることが多く、保育園に行けない息子と一緒にいる時間も多かったですが、家事以外の時間はずっとタイ人選手の映像を見ていました。行き着くところはセンチャイ選手なんですが、他の選手の映像もたくさん見て、得たイメージを弟に試す感じで。そうして練習した動きを早くジムで出したいと思っていたので、ジムに復帰してからの練習はちょっと試合に近い感覚で、よかったですね」

 もともと佐々木は蹴り技を得意としていたが、昨年の不可思戦を前にタイでの修行を敢行。そこでムエタイへの傾倒が深まった。

「タイでは選手たちの格闘技に対する思いを感じながら練習ができて、練習ではホントに遊ばれたので、タイ人のすごさを感じましたね。ゲーオ選手やゴンナパー選手とも対峙して蹴りももらっていますが、やっぱり違いますから。練習していて、自分で『いいな』と思っても、ムエタイ選手に比べればまだまだなんですよね。また機会があればタイに行って、もっと蹴りの技術を習得したいです」

 そんな中での近藤拳成との防衛戦は、どんな試合になるのか。佐々木は、「近藤選手は基本に忠実で、インタビューなどを見ると、兄として弟(近藤魁成)に負けられないという思いがあるのかなと思います。僕は今、蹴りのイメージがすごくいいので、蹴りまくりたいですね。理想はサムゴーみたいな試合です」と、強烈な左ミドルを武器に2000年代の全日本キックで暴れまくったサムゴー・ギャットモンテープの名前を出した。

 Krushは6・28新宿FACEで観客を入れての興行を再開したばかりだが、7・11は後楽園ホールに戻っての初大会。そのメインを飾ることになる。「“アート”を見せたいです。その瞬間にしか作れないもの、1人でも多くの人が満足して『明日頑張ろう』という気持ちになるような試合を、近藤選手と見せたい」と語った佐々木。その思いを叶えて、防衛を果たすことはできるのか?

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