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[ニュース]2022.1.13
「K-1 WORLD GP」2.27(日)東京 卜部弘嵩と島野浩太朗が7年3カ月ぶりの再戦!「自分がやってきた生き様を見せたい」(弘嵩)vs「選手としてやってきた時間の全てをぶつける」(島野)
    
 1月13日(木)都内にて、2月27日(日)東京体育館「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の第3弾対戦カード発表記者会見が行なわれた。
 -61kg契約のスーパーファイトで卜部弘嵩と島野浩太朗の一戦が決定した。両者は2014年11月のKrushのメインイベント、第4代Krush -60kg級(現スーパー・フェザー級)王座決定戦で対戦しており、その時は弘嵩が1Rにダウンを奪い、その後、島野が猛攻を仕掛けて3Rにダウン寸前まで追い込む接戦となり、踏みとどまった弘嵩が勝利した一戦だった。あの激闘から約7年3カ月の時を経て、2人がK-1のスーパーファイトで拳を交えることとなった。

 会見に出席した中村拓己K-1プロデューサーは「当時僕は解説として試合を見ていたのですが、あの試合はまさにK-1が追及している“KOを目指して打ち合う”戦いでした。その後、2人はK-1のリングでそういう試合を続けてくれて、K-1の歴史を創ってくれた。そんな2人の試合を今のK-1ファンにも見てほしいし、他のファイターたちにも2人の試合から“K-1とは何か?”を感じ取ってほしい」と熱弁。

 弘嵩も「今回の試合は特別。今は連敗が続いてしまい、勝ちに飢えている状態です。そういう意味で、今回は覚悟を持ってリングに上がる」、島野も「これまで選手としてやってきた時間の全てを次の試合にぶつける。」と試合への想いを語った。K-1の歴史を創ってきた男たちの約7年3カ月ぶりの再戦。勝利を掴むのはどちらだ!?

卜部弘嵩
「僕にとっても今回の試合は特別で、次の試合でちょうど60戦目になります。切りのいい数字で、自分は60戦もやったのかと色々と感慨深いものがあるのですが、今の自分の集大成じゃないですけど、そういうものを見せられたらいいなと思います。(7年前に対戦した感想は?)あの時の僕と今の僕では心境が違っていて、あの時は自分が負けるとは1ミリも思えない過信の塊のような、いつも自信満々でリングに上がっていました。でも今は連敗が続いてしまい、目の前の一戦一戦が大事で、勝ちに飢えている状態です。そういう意味で、今回は覚悟を持ってリングに上がりたいと思います。

(今回どんな試合を見せたいか?)俺も初心に戻ります。目の前の一戦一戦を一戦必勝で頑張ります。(なぜ特別な試合と捉えているのか?)実は菅原道場の菅原会長、島野とは付き合いが長くて、僕が高校生の時からずっと良くしてもらっていて、菅原道場の練習や合宿にも参加させてもらい、メンタル的なことも含めて色んなことを教わりました。そして当時、ジムの端っこでサンドバックをこつこつ叩いていた少年が島野で、7年前に対戦した時に『あの少年がここまで来たか』と思って戦いました。そしてまたキャリア終盤、ここで島野とやれるのかと思うと、色々と感慨深いものもあり、嬉しいですね。

(どういう覚悟でリングに上がる?)格闘技はどんなことをしてでも勝たないと前に進めない。ここで止まるわけにはいかないので、本当に勝つしかないです。(ベテラン同士の再戦となり、どういう味・色を出したいか)僕も長く戦ってきて、味は自分で出すものではないと思うし、この試合を見てくれる人が感じとればいいと思います。リングの上は生き様が出ると思うので、自分がやってきた生き様を見せられたらと思います」

島野浩太朗
「この試合は自分にとって特別な試合です。2月27日、東京体育館。覚悟を決めて卜部選手を破ります。(7年前に対戦した感想は?)当時、挑戦した時の僕は経験も浅く、胸を借りる立場でしたが、今は一人の選手として弘嵩選手を超えたいと思います。当時の弘嵩選手はずっとこの階級を引っ張ってきた王者だったので、それに食らい付くというか、何としてでも食ってやるんだという必死な気持ちだけでした。

(今回どんな試合を見せたいか?)経験を重ねる中で、自分の中では戦いという部分とスポーツという部分が曖昧になってしまっていました。前回の試合を含めてそれを感じているので、今回は初心に返って気合いを入れて準備していきたいと思います。

(なぜ特別な試合と捉えているのか?)自分がまだデビューする前に、道場の先輩の竹内(裕二)先輩と弘嵩選手が初代Krush -60kg級王座決定トーナメメント決勝戦で対戦していて(2011年4月30日)、自分もチャンピオンになりたいと夢を描いて熱くさせてくれた試合であり、光景でした。その自分の始まりの気持ちを超えるんだという気持ちが今回の試合には特別にあります。

(どういう覚悟でリングに上がるか?)この試合で勝って何がしたいとか、この試合を持ってどう進んでいきたいとか、そういうものは一切なく、これまで選手としてやってきた時間の全てを次の試合にぶつけます。それがどうなるんだろうという気持ちもありますが、この試合の先が自分でも分からないぐらい熱い気持ちを持って臨みたいです。

(ベテラン同士の再戦となり、どういう味・色を出したいか)この試合に関しては、これまでの経験とかそういったものを抜きにして、まっさら、ゼロな気持ちで、今日が始まりだというそれぐらいの気持ちで臨みたいと思います」
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