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[ニュース]2022.1.29
新スーパー・フェザー級王者・中島千博、決勝で横山朋哉にリベンジして王座獲得「Krush王者になって、これからが本当にスタート。負けないチャンピオンとしてドンドン戦っていきたい」
    
 1月29日(土)、昨日開催された「Krush.133」後楽園ホール大会の一夜明け会見が行なわれた。
 第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメントに優勝し、見事に新王者に輝いた中島千博が一夜明けての感想を語った。中島はトーナメントの準決勝では友尊と対戦。1Rに2度のダウンを奪ってKO勝利を飾ると、決勝では山本直樹を下してきた横山朋哉と対戦した。以前、横山に敗戦を喫したことがある中島は、横山の攻撃をしっかりブロックしながら試合を進め、3Rに左フックをカウンターで決めてダウンを奪取。そのまま横山の反撃をしのいで、3R判定勝利を収めて、Krushスーパー・フェザー級のベルトを手にした。

 会見では「朝起きた時にいつもみんなが言うようにベルトがあって本当にホッとしています」と、喜びの声を上げた中島。極真空手出身で様々な実績を残してきたが、K-1 JAPAN GROUP参戦から8戦目でKrushのベルトに到達した。「自分でデビュー戦から振り返って、毎回課題として言われたものを一個ずつだんだんとクリアして、クリア出来なかったものもあるんですけど、ちょっとずつ試合を経験して、やっと少しずつ形になってきたのかなと思います」と、POWER OF DREAMでの練習により、バックボーンの空手とK-1ルールでの戦い方を融合させることが出来るようになった成果が出たトーナメントだった。

 空手時代は80〜90kgの階級で戦っていたという中島が、-60kgのスーパー・フェザー級で戦えるような体になったのも、POWER OF DREAMの猛練習の賜物。「それまではウェイトトレーニングばかりやってたのを走ったりいろんなトレーニングに変えていったら、自然と無駄な脂肪だったりがドンドン落とされていって、自然と落ちていった感じですね。もうキツすぎました、練習が」と苦笑いする場面もあったが、その成果が今回のベルト奪取に集約されている。

 Krush王者になり、今度は狙われる立場にもなった。「絶対にチャンピオンになるっていう気持ちの選手たちなので、その選手たちに負けたら終わりなので、どの選手にも勝てるように練習していくっていうのが一番大事なのかなと思っています」と、どんな相手が来ようとも負けない王者を目指す。そして、「KrushのチャンピオンとしてK-1の選手と戦ってみたいですね」と、まだ踏んでいないK-1の舞台への意欲もある。

 現在武尊が保持するK-1スーパー・フェザー級のベルトも視野に入れているが、「Krushのチャンピオンになっていた人たちもいるので、そのチャンピオンになってた人たちをちゃんと倒してからでないと、僕は今の一番上の武尊選手とやるには相応しくないと思っているので、Krushのチャンピオンだった人たちを含めて、その人たちに勝ってから行きたいですね」と、まずは段階を踏んでから。

「Krushチャンピオンになったんですが、これからが本当にスタートなので、負けないチャンピオンとしてドンドン戦っていきますので、これからも応援よろしくお願いします」と、さらなる目標に向かって、Krushのベルトと共に新たなスタートを切る。

中島千博
「昨日は皆さん、応援ありがとうございました。1日経って、朝起きた時にいつもみんなが言うようにベルトがあって本当にホッとしています。本当にこのトーナメントは全員強くて、誰と当たってもどうなるか分からない試合だったと思うので、その中で勝ち抜いて優勝出来て嬉しかったです。(昨日の2試合を振り返ってみてどうだった?)まず友尊選手は、今までパンチをもらっちゃうとかがあって、本当にボクシングの得意な選手だったのでパンチをもらわないように気をつけて練習していて、実際に試合の時に向き合って、ミドルとか1発目でこれは何回ももらったらやばいなと思って、そこからもっと動かなきゃって試合の中で気づけてKO勝ち出来ましたけど、これが3回のダウンだったら次の2Rに行ったりするので、一瞬も油断出来ない試合でした。

 決勝戦の横山選手はリベンジ戦で、結果的には判定で勝てたんですけど、パンチで押し込まれている部分もあったので、そういうところはまだまだ自分が強くなる要素はいっぱいあるので、そうやって試合でまた新たなことを気づけたので、本当にこのトーナメントをやって良かったと思っています。(冷静に見えたが要因は?)自分の弱点は熱くなってしまうところなので、熱くなって倒しに行こうとしたら、そこで冷静さがなくなってしまうので、常に相手を見て、相手とのやり取りを楽しむではないですけど、相手がどんな技を出してくるのかなって、こうしようかなああしようかなって考えながら戦うようにはしていましたね。

(空手とK-1ルールの戦い方をミックス出来てきた理由は?)もちろん古川会長がいつも丁寧に教えてくださるのもあるんですけど、自分でデビュー戦から振り返って、だんだん一個ずつ毎回課題として言われたものをクリアして、クリア出来なかったものもあるんですけど、ちょっとずつ試合を経験して、やっと少しずつ形になってきたのかなと思います。(チャンピオンとしての目標は?)絶対にチャンピオンになるっていう気持ちの選手たちなので、その選手たちに負けたら終わりなので、どの選手にも勝てるように練習していくっていうのが一番大事なのかなと思っています。(チャンピオンになってやりたいことは?)KrushのチャンピオンとしてK-1の選手と戦ってみたいですね。

(趣味や好きなものは?)結構一人ですることが多くて、一人でどこかに行ったり、美術館に行ったりもしますし、後は料理を毎日自炊しているので、ちょっと美味しそうなものを真似して作ってみたりとか、一人でやることが多いですね。(試合後に熊田曜子さんと話した?)最後に会場に出る時にたまたまお会いして、僕だけの勝手な面識だったんですけど、豊島園で小さい頃に会ったことがあって、またこうやって大きくなって試合を見ていただけるのは本当に嬉しくて、『ありがとうございました』と伝えました。

(決勝戦で出したブロッキングは対横山だから出した?)対横山選手戦っていうわけではなくて、これ以上は鼻が曲がりたくないので(苦笑)、顔にもらわないように避けるであったりブロックであったり、その場その場で臨機応変に出来るようにっていうので、昨日の試合はブロックになりました。(冷静にパンチが見えていた?)冷静じゃなかったら逆に見えなかったので、冷静でいられたんだなと思います。

(空手時代は90kg級でやっていたが、どうやって体重を落とした?)ご飯に気をつけて毎日走ることなんですけど、空手時代は筋トレやってひたすら食べて、重さで言うとベンチプレスも140kgとか挙げて、スクワットも200何kgでやったり、本当にこの身長で冷蔵庫みたいな体型で、そこからPOWER OF DREAMに行って毎日練習内容が変わって、それまではウェイトばかりやってたのを走ったりいろんなトレーニングに変えていったら、自然と無駄な脂肪だったりがドンドン落とされていって、自然と落ちていった感じですね。特にご飯を急に減らしたりとかは一切なく、自然と普通の生活をしていたら落ちていったっていう感じですね。もうキツすぎました、練習が。

(また体重を上げていっての複数階級制覇は考えない?)もう身長的にダメですね(笑)。例えばこれで僕がウェルター級とかに行ったら、安保瑠輝也選手に二段蹴りでやられたりしてしまうんで。エキシビションとか、そういうのだったら全然やってみたいですけど、試合は身長差があって届かないですね。(体重的にはシナ・カリミアンクラスともやっていた?)そうですね。空手時代は190cmぐらいの人とやっていたんで。怖さは全然ないです。ただ顔にこっちの攻撃が当たらないです(笑)。

(今は階級が逆転してしまったが、同じ極真出身の与座優貴といずれこのリングでやってみたい気持ちはある?)与座くんは空手時代に試合したことはないですけど、練習を一緒にしていたり、試合前もメッセージをいただいたりしたので。ただ、試合はあんましたくないですね。空手の選手ってやっぱ巧いので。もしやるとなったらまた頑張りますけど、気持ち的に同じ空手出身の人とは、同じ極真の人とはやりたくないですね。(2月のK-1で朝久選手と与座選手の空手出身者どうしの試合があるが?)与座選手は極真で本当にトップの選手だったので、本当にお互い蹴りメインになると思うんですけど、凄い駆け引きを見られると思っていますし、与座選手も本当に巧いので、その巧さを朝久選手がどうやって戦っていくのかなっていうのは凄く楽しみです。

(事前のインタビューで経験値が足りないので3Rフルに戦いたいと言っていたが、実際に決勝戦が3R行って、無理に倒しに行くよりも経験値を高めようという感じだった?)倒しに行こうというのでもう僕じゃなくなっちゃうと思ったんですよね。だから僕は流れの中で相手のちょっとした隙きとかを見つけて攻防をしていきたいので、特に最後の最後まで気を抜かずに戦うっていうことをやっただけですね。本当に経験値は上がったと思います。(横山選手とはまたやると思う?)あると思います。絶対にもっともっと強くなってくると思うんで、次はもっと上の舞台で当たるんではないかなと思っています。

(Krush王者としてK-1の選手と戦いたいということだが具体的な名前は?)具体的な名前は本当にスーパー・フェザー級にはいっぱいいるので、一人ひとり。で、僕から見たら全員並んでるんですよね。並んでいるので、その一人ひとりにどうやって戦おうかなとか。一番はチャンピオンの武尊選手とやりたいっていうのはありますけど、いきなりは行けないので並んでいる人たちにしっかり勝っていきたいですね。逆に戦っていきたいです、僕が。

(武尊の名前が出たが、Krushの王者であればそれなりに戦えるだけの資格があると思う。割と距離は近いと思うがどう思っている?)まだK-1の舞台に立っていないので、まずK-1の舞台で。Krushのチャンピオンになっていた人たちもいるので、そのチャンピオンになってた人たちをちゃんと倒してからでないと、僕は今の一番上の武尊選手とやるには相応しくないと思っているので、Krushのチャンピオンだった人たちを含めて、その人たちに勝ってから行きたいですね。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)本当に昨日は応援ありがとうございました。Krushチャンピオンになったんですが、これからが本当にスタートなので、負けないチャンピオンとしてドンドン戦っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

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