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[ニュース]2015.10.29
11・14「Krush.60」塚越仁志、覚悟を決めて挑戦者決定戦に臨む!「次の試合はベルトを獲ることと同じくらい価値があるものだと思う」
    
 10月29日(木)東京・三軒茶屋にあるK-1ジム シルバーウルフにて、11月14日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.60」の[Krush -67kg次期挑戦者決定戦/3分3R・延長1R]で渡部太基と対戦する塚越仁志が公開練習を行った。

 Krush-67kg王座に照準を絞り、現在3連勝中の塚越。最近の試合では2カ月ほど練習期間を設け、最初の1カ月間で追い込み練習、次の1カ月で技術確認・体重調整というスタイルで準備を続けている。以前は「減量と追い込み練習を同時にやっていて、練習に集中出来ないこともあった」ものの、この練習スタイルになってから「早い段階から減量に入るので試合当日の体調がよくなった」。

 この日も試合まで約2週間というタイミングで公開練習だったが「ある程度追い込みのピークは過ぎて調整に入っているので大分調子はいいです」と調整段階に入っており、2分1Rのミット打ちでは一発一発のフォームを確認するように、ワンツー、フック、左右のミドル・ヒザ蹴りを繰り出していった。そして今回の渡部戦に向けて塚越が意識して取り組んでいることは"焦らない"ことだ。
「今までの反省点でもあるのですが、自分が攻撃を当てたからといって焦って行かない。攻撃をもらったからといって焦らない。今はそういうテーマで練習に取り組んでいます。前回の試合でも1Rに自分の攻撃が当たって、このまま倒そうという気持ちになって、スタミナが切れて失速してしまいました。

 だから今はスタミナをつけるのはもちろん、焦らないことを意識して練習しています。そこを意識するようになってスパーリングの調子も良くなっているし、大宮司(進)さんからもこのまま続けていけと言われています。だからあとはそれを試合で出せるかがどうかがテーマですね」

 昨日、渡部が公開練習を行い「映像やコメントを見て気合が入った」という塚越。「渡部選手が言っていたように僕も感覚的に渡部選手とは噛み合う試合になると思っています」と渡部同様に激闘になることを予想し、その上で「渡部選手はK-1で-70kgの試合をやってパワーアップしていると思います。結果的に(ジョーダン・ピケオーに)やられてしまいましたが、ひけをとらない戦い方をしていた。どんな展開になるか分からないけど、最後は気持ちの勝負になるという覚悟を持っています」と気持ちが勝敗を分けると語った。
 この試合をクリアすれば、来年1月のKrush後楽園大会で王者・牧平圭太の持つベルトに挑戦することになる。過去に塚越は-63kgでWILDRUSHリーグ、-65kgと-67kgの初代王座決定トーナメントに出場。何度か王座獲得のチャンスがあったが、いずれもベルトに辿り着くことは出来なかった。だからこそ今回の挑戦者決定戦は格闘技人生のターニングポイントになると位置付けている。

「過去にもベルトに絡むチャンスがあったけど、そう何回もあることじゃない。年齢的なこともあるんで、今回が本当の意味でのラストだと思うので、覚悟を決めて試合をします。ここで結果を残せるかどうかがすごく重要になると思っていて、次の試合はベルトを獲ることと同じくらい価値があるものだと思って挑むつもりです。

(渡部はインパクトある倒し方で牧平を驚かせると言っていたが)僕も長年格闘技をやっているけど、一回の試合や練習でで大きく変わることはない。コツコツ続けてきたことが出るだけだと思うので、僕は自分がやるべきことをやるだけだと思っています」

 会見の最後も「僕自身やってきたこと、やっているものを試合で出したい。それを出した上でお客さんが喜ぶような勝ち方がベストだと思います」と渡部戦にすべてをぶつけると語った塚越。激闘必至の一戦を制して、王者・牧平の持つベルトに前進することが出来るか?
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