対戦カード発表会見の舌戦に始まり、スカイツリーイベントでの乱闘騒ぎなど、新生K-1史上最大の遺恨マッチとなった武尊VS小澤のスーパーファイト。

　YouTube「K-1 WORLD GP オフィシャルチャンネル」で公開されている動画の再生回数はカード発表会見・スカイツリーイベントを合わせて合計140万回以上をマークするなど、格闘技の枠を超えて大きな注目を集めている。

　この日の計量・会見はスカイツリーイベント以来、両者が顔を合わせるということもあり、主催者判断で2人によるツーショット撮影はなし。両者が顔を合わせないように主催者が配慮する厳戒態勢の中で計量・会見が行われた。

　真っ白なスーツ姿でベルトを肩にかけて会見に現れた武尊は、表情を一切変えることなく「試合が決まってからの2カ月間、めっちゃストレスをかけられたんで、明日それをぶつけて、小澤選手をぶっ壊したいと思います」と改めて破壊宣言。「今この場にいる心境？　ストレスしかないです」と不快感を露わにした。

　対する小澤は「明日、俺が成り上がるための舞台が整いました。みんな楽しみでしょ？　でも俺が一番楽しみです。明日はKO勝ち。それしかないですね。爆発的に勝つ」と豪語。武尊の破壊宣言に対して「ぶっ壊し返してやる」と通告した。

　2人の間に座って会見に出席したK-1公式サポーターの関根勤さんも「関係者がツーショット撮影を避けたように、今この場にいて本当にピリピリしています」と両者の殺気を感じ取り「最近の試合でなかなかここまでの雰囲気になることはなかった。この2人の戦いがこれからのK-1の戦い全体の雰囲気を作っていくと思うし、僕自身も楽しみにしています。本当に期待できます」と語った。

　短い質疑応答が終了し、小澤が先に会見場を退出すると、武尊は「小澤選手とは顔も会わせたくなかったし、イライラして言いたいことが言えなかったんで」と再びマイクを持ち「明日は最高の試合をして、K-1を最高に盛り上げます」とファンにメッセージ。王者らしい言葉を残して、会見場をあとにした。

　因縁の大喧嘩はいよいよ明日。果たしてどんな結末を迎えるのか？