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[ニュース]2016.8.1
-55kg=椿原VS軍司は1年越しの再戦、-60kg=横山VS西京は超実力者同士の一戦、そして伝統の-65kg王座を近藤と本間が争う!11・3代々木「K-1甲子園2016」決勝進出6選手が意気込みを語る
    
 8月1日(月)東京・大久保のGSPメディアセンターにて、7・30「K-1甲子園2016」を勝ち抜いて決勝進出を決めた3階級6選手による記者会見が行われた。
 今年は-60kgが新設され、全3階級(-55kg、-60kg、-65kg)で行われたK-1甲子園。例年同様に全階級でプロ顔負けのハイレベルな試合が繰り広げられ、11月3日(木)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-57.5kg初代王座決定トーナメント〜」での決勝戦に駒を進めた6選手が会見に出席した。

 -55kgで決勝まで勝ち進んだのは昨年のK-1甲子園-55kg準優勝者・椿原龍矢(2年)とKrushで活躍するプロファイターの軍司泰斗(3年)だ。

 両者は昨年のK-1甲子園で対戦し、この時は椿原が判定の末に軍司を振り切って判定勝利。1年越しの再戦がK-1甲子園の決勝戦で実現したことになる。

 最高の舞台でリベンジのチャンスが巡ってきた軍司は「決勝まで全部KOで勝ちたかったんですけど、倒せなかった試合もあったので悔しいです。でも決勝でやっと去年のリベンジができるので、KOで勝って優勝したいです」とリベンジ宣言。

 トーナメントでは初戦で足を負傷し、蹴りを使えない中での戦いだったが「次はどんどん蹴っていきたい。2分1Rでは倒しきれなかったけど(決勝の)3RだったらKO出来ると思う。椿原選手は蹴り技も上手い選手ですが、僕にはパンチがあるんでパンチで攻めたい」とパンチによるKOを予告した。

 一方「2回戦から準決勝まで、どの選手もめっちゃ強かったんですけど、緊張してなかなか本調子にならなくてドキドキしていました。でも決勝までいけてホッとしています」と準決勝までの試合を振り返る椿原は「去年、代々木の決勝で負けてベルトを持って帰れなかったので、今年こそベルトを持って帰ります」と王座奪取に闘志。

 軍司のリベンジを受ける立場ながら「去年対戦した時も軍司選手はめちゃ強かったし、正直自分でもすっきり勝ったと思っていないんで、次はすっきり勝ちたいと思います」と軍司との再戦を決着戦と位置付けている。

 また「ベルトをしっかり獲ってK-1と言ったら椿原やと言われるような大きい選手になりたい」(椿原)、「僕はK-1甲子園が目標じゃなくて、もっと上の目標がある。まずはこのベルト(K-1甲子園)をしっかり獲りたいと思います」(軍司)とK-1甲子園王者の先に多きな野望を見据える両者。

 前田憲作K-1プロデューサーも「パンチとキックの連撃でアグレッシブに攻める椿原選手とハードパンチでダウンを奪ってきた軍司選手。真っ向勝負になると思います」期待を寄せる一戦、最後にベルトを巻いているのは椿原か? それとも軍司か?

 初開催となった-60kgではプロ無敗を誇る横山巧(3年)と昨年の-55kg王者・西京春馬の実弟・西京佑馬(1年)がトーナメントを勝ち上がった。

 トーナメントで高校生離れした攻撃力を見せつけた横山だが「初戦はなかなかいい調子だったんですけど、そのあとは上手くいかなくて課題が残りました。お客さんに申し訳ない試合をしてしまったと思います」と反省の弁。その上で「僕にとっては恥ずかしい試合をしてしまったので、決勝戦では派手な試合をしてみんなに恩返ししたい」と決勝での爆発を誓う。

 対戦相手の西京については「ボクシングが上手くてパンチも蹴りもある。アマチュアの戦いに慣れていると思います」と評価する一方「プロでやっている以上、アマチュアの選手には負けられない。しっかり会場を沸かせたいと思います」とキッパリ。「きっちり勝って初代K-1甲子園-60kg王者になります」と力強く語った。

 対する西京は「対戦相手はすごくレベルが高かったんですけど、いっぱい練習して緊張せずにスパーリングのようにいい動きが出来たと思います。もっと練習を積んで勝てるように頑張りたいと思います」と挨拶。決勝で対戦する横山について「プロでも活躍していて爆発力のある選手という印象を持っています」と話した。

 西京が優勝すれば、K-1史上初の兄弟王者が誕生することになる。西京は「お兄ちゃんもK-1甲子園で王者になっていて、兄弟で優勝したいというのもあると思うので、お兄ちゃんからは『しっかり勝ってこい』と言われました」と兄・春馬とのエピソードを明かし「今まで以上に練習を積んで勝てるように頑張ります」と静かに決勝への意気込みを語った。

 前田プロデューサー曰く「高校生とは思えないハードパンチを武器に持つ横山選手。そして昨年の-55kg王者・西京春馬選手の弟で高校1年とは思えない実力を持つ西京選手。新設された-60kgの王者にどちらに輝くのか注目の一戦です」。K-1甲子園に新たな歴史を刻むのは一体どちらだ!?

 過去に平本蓮や篠原悠人らを輩出した-65kgでは選手宣誓を務めた近藤拳成(2年)が盤石の強さで決勝進出。逆ブロックからは本間海(3年)が決勝まで勝ち進んだ。

 昨年のK-1甲子園-65kgの準優勝者でもある近藤は「去年負けてからすぐに来年もK-1甲子園に出て優勝しようと思って頑張ってきたので、絶対に今年はベルトを獲りたいと思います」とK-1甲子園王者への想いを熱弁。

「準決勝までは緊張とプレッシャーがすごかったんですけど、決勝ではみなさんがワクワクするようなKOをしたいと思います。K-1甲子園王者に相応しい試合をして圧倒します」と圧勝&KOでの優勝を己に課した。

 一方、大会前はノーマークながら決勝進出を果たした本間は「30日の試合は緊張で動けなくて後悔しました。決勝戦は緊張感も楽しんで戦いたいです。近藤選手はプロの試合にもプロの試合にも出ていて自分より全然強い選手だと思うので、いっぱい練習して勝ちたいです」と謙虚なコメント。

「僕は足が武器なので、綺麗で技術がある試合をしたいと思います。K-1代々木大会のような大きい舞台で試合したことがないので緊張していますが、その緊張も楽しんで周りに感謝して勝ちたいと思います」と決勝戦への意気込みを語った。

「近藤選手は昨年の甲子園でファイナリストで試合運びの上手さが光っていました。そして本間選手は距離感が良くて、安定した実力を持っています。過去に平本選手や篠原選手を輩出した65kg。どちらがベルトを巻くのか楽しみです」と前田プロデューサー。

 近藤が昨年の雪辱を晴らしてK-1甲子園王者となるか? それとも高校生最後のチャレンジとなる本間が優勝を果たすか?

 今やトップファイターの登竜門となっているK-1甲子園。11・3代々木大会で行われる3階級の決勝戦で誰が頂点に立つのか注目だ!
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