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[ニュース]2016.8.1
目標は医者兼K-1ファイター、試合が就職活動、台湾から参戦…K-1カレッジは個性溢れる選手がずらり!9・19代々木「K-1カレッジ2016」決勝進出選手が意気込みを語る
    
 8月1日(月)東京・大久保のGSPメディアセンターにて、7・31「K-1カレッジ2016」を勝ち抜いて決勝進出を決めた選手による記者会見が行われた。
 K-1カレッジは今年初開催となった大会で、-55kg・-60kg・-65kgの3階級でK-1アマチュアの大学生日本一を決めるトーナメント。

 K-1甲子園同様にハイレベルな試合が続出し、9月19日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜-60kg世界最強決定トーナメント〜」で行われる決勝戦に出場する選手たちが会見に出席した。

 前田憲作K-1プロデューサーは「K-1カレッジは選手個々のファイトスタイルが確立されているなと思いました」と総括したが、各階級の決勝進出者はキャラクターも多種多様。個性豊かなメンバーが決勝に出揃った。

 -55kg決勝は桑田裕太(4年)と野村優(4年)による“4年生対決”となったが、2人の立場は対照的だ。

 桑田はK-1カレッジ優勝→プロ選手を志望しており「僕にとっての就職活動はこれ(K-1カレッジ)です。進路はK-1カレッジで優勝して考えます」。

 格闘家としての目標を聞くと「誰にも負けない選手になりたい」と答え「野村選手はガンガン前に出てパワーがあるという印象です。準決勝ではKOできなかったので決勝ではKOで優勝したいと思います」と堂々宣言した。

 対する野村は医学部に在籍しながら格闘技を続けている頭脳派ファイター。「医学科は6年あるので、まだ就職活動はしていません。僕は格闘技一本でやるつもりはないので、医者兼K-1ファイターを目指します」という一風変わった(?)目標を持っている。

 昨日の試合については「準決勝ではダウンを取ったあと、勝ちたくて逃げてしまったので、決勝では前に出て戦いたいです」と野村。「僕はずっとK-1に出たいと思っていたので、決勝進出が決まって9月のK-1に出られるこおが決まってうれしくて泣いちゃいました(笑)。こんな舞台に出れることはないと思うので絶対に勝ちたいと思います」と大舞台でのチャンスに心を躍らせていた。

 -60kg決勝はK-1甲子園出身の森井洸介(1年)VS内田道隆(3年)という顔合わせに。両者出席のもと会見が行われる予定だったが、森井がテストのために欠席という大学生らしい理由で内田一人での会見となった。

 昨日のトーナメントでは巧みなテクニックで相手を翻弄して勝利した内田は「昨日の試合はとりあえず勝ててよかったのと反省点が多かったと思いました。KO出来なかったのでKOで勝ちたいと思います。パワーをつけて決勝に臨みたいと思います」と挨拶。

 K-1甲子園・カレッジをステップにプロを目指す選手も多いが、内田の場合は「僕は目の前のことばっかり考えるんで、あまり先のことは考えてないです。とりあえずK-1カレッジで優勝したいです」。

 9・19K-1代々木大会での決勝戦に向けて「プロに混じって試合をやるので緊張すると思うんですけど、ほどよい緊張で試合に向けていけたらと思います」と自然体で語った。

 そして-65kgでは台湾から参戦した台湾体育運動大学3年の洪敬堯(ホン・ジンヤオ)が決勝進出。森香津眞(3年)と対戦する。

 洪は大学入学と同時にボクシングを始め、半年前からK-1ルールの練習をスタート。現在は大学でボクシング、大学の先生から紹介されたジムでキックを練習するという日々を送っている。

「今回、初めてK-1に参加できて光栄です。本当にいい経験になったと思います」と語る洪は「決勝で戦う森選手は力があって実力もある。決勝までに毎日練習して自分の能力と実力を伸ばしたい」と決勝戦へ向けての意気込みを語った。

 対する森は「少ししか試合を見てないんですけど洪選手はパンチで打ち合っている印象で、背が大きくてリーチがあるなって感じです」と洪を分析し「台湾の選手はアグレッシブなので、相手の攻撃は受けずに、自分の攻撃を当ててKOで勝ちたいと思います」。

 そして夏休みも休日返上で練習につぎ込むと話す森は「決勝戦は今までで一番大きい舞台で戦えるので、色んな人に見てもらえると思います。9月までにすごくレベルアップして勝てるように頑張ります」と大舞台での勝利を誓った。

 会見に同席した前田憲作K-1プロデューサーはK-1カレッジ決勝戦・3階級の見どころを以下のように解説。

「-55kgはキレのある前蹴りやバックスピンなど多彩な蹴り技を持つ桑田選手とアグレッシブなパンチの連打で前に出る野村選手。キックとパンチの対決に期待しています。

 -60kgは空手仕込みのパンチと蹴りの連撃を得意とする森井選手VS蹴りが得意でヒット&アウェイでテクニシャンの内田選手の試合になると思います。

 -65kgの森選手は威力のあるパンチで準決勝をKO勝利し、見ている人たちに印象づけました。一方、洪選手は台湾期待の新人で、台湾の選手は身体が強くて期待できる選手たちが多いです。お互いに好戦的な選手同士による熱い試合が楽しみです」

 初開催ながらK-1甲子園とは違う新たな魅力を感じさせるK-1カレッジ。個性豊かな大学生ファイターたちが9・19K-1代々木大会でどんな試合を見せてくれるかに注目だ。
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