武尊は中国の新鋭ミンとK-1ルールで対戦。1R、ローとミドルを蹴り合う展開から、鋭いヒザ蹴りを突き刺して、一気にパンチで前に出ていく。2Rに入ると武尊はさらに攻撃のギアを上げ、右フック・ヒザ蹴りで手数を増やす。

　そしてミンのボディに攻撃の照準を絞った武尊は、強烈なボディ打ちから顔面への左フックにつなげ、最後は飛び込むような右ストレート。これでミンをなぎ倒し、2R3分ちょうどのKO勝利を収めた。

　そして勝利のバク宙でさいたまスーパーアリーナを沸かせた武尊は「サッカーとか野球とかラグビーとかあるけど、格闘技が一番でしょ!　格闘技最高!　K-1もめっちゃ面白いし、僕以外にもいい選手がたくさんいるんで、K-1 WORLD GPを見に来てください!」とファンにメッセージを送った。

　試合後「ミン選手は気持ちも強かったし、攻撃もアグレッシブな選手だったので、噛み合うと思っていました。ミン選手が来てくれたからこそ、自分の攻撃も当たったと思います。今回は倒せる武器を幾つも用意していて、試合をやりながら一番ハマったのがボディでした」とミンとの試合を振り返った武尊。

　武尊と同じくK-1から参戦したHIROYAが29日に西浦"ウィッキー"聡生にKOしたことも「HIROYAがいい勝ち方でつなげてくれたので、HIROYAに負けないくらい、いい試合をしないといけないと逆に良いプレッシャーになりました」と力になった。

　2015年、武尊はK-1 WORLD GP-55kg初代王座決定トーナメント優勝、そして大晦日RIZIN出場と大活躍。「僕は軽量級でもヘビー級に負けない面白い試合をすると言っているので、まずはKOで勝てて良かったと思います。でも僕はまだ見せ切れていないんで、K-1も見に来てほしいと思います!」と2016年の飛躍を誓った。

［K-1ルール/3分3R延長1R］
○武尊
2R3分00秒　KO
×ヤン・ミン