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[ニュース]2016.8.29
小宮山工介、K-1という最高の舞台で日本人の強さを証明する!「スーパー・フェザー級(-60kg)は日本人が勝たないと盛り上がらない」
    
 8月29日(月)東京・押上の北斗会館にて、9月19日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント〜」(※-60kgから表記変更)1回戦でブラジルのパウロ・テバウと対戦する小宮山工介が公開練習を行った。
 6・24代々木大会で新生K-1初参戦を果たした小宮山。当初は卜部弘嵩との夢の日本人対決が決まっていたものの、弘嵩が練習中の負傷により欠場。急遽、代打出場となった中国のユン・チーと対戦となり、判定負けという不覚をとってしまった。

 小宮山自身、前回の試合を「コンディションは良かったのですが、対戦相手が途中で変わってしまって、相手の情報もあまり分からない中の試合だったので、心と身体のバランスが一致しなかったです。ちょっと試合中に集中力を欠いてしまうところがありました」と振り返る。

 しかし今回の世界最強決定トーナメントを前に、小宮山はKrush-58kg王者・小澤海斗とも練習で肌を合わせ、K-1ジム総本部やボクシングジムへの出稽古も敢行。周囲のサポートでサプリメントなども取れ入れるようになり「今までよりも自分の力を発揮できると思う」と手応えを感じている。

「(前回は期待された中での敗戦で)危機感や不安は若干ありました。でもそこは自分の中ではあまり気にしていません。前回の試合が終わってすぐ、トーナメント出場が決まったので練習を継続することが出来て、心も身体もいい状態です。前回よりも数段いい状態に仕上がっています。前回の反省点を踏まえて練習を続けていて、しっかり集中力を高めて万全の状態で戦いたいと思います」
 公開練習のシャドーボクシングでは代名詞でもある多彩な蹴り技を繰り出し、トレーニングパートナーである高瀬大樹とのミット打ちではボクシングジムで培ったパンチの技術も披露。世界トーナメントへ向けて仕上がりが順調であることをアピールした。

 1回戦で対戦するテバウはK-1初参戦で弘嵩に勝利しているブラジルの強豪。ムエタイ仕込みのテクニックと外国人選手ならではのパワーを兼ね備えており、今回のトーナメントに出場する外国人選手の中で最強の呼び声も高い。

 小宮山は「ムエタイをベースにした選手で、僕の中でも評価は高い。彼に勝てば勢いに乗って決勝戦までいけると思います」とテバウの実力を認める一方で「彼には癖が幾つかあって、いい意味で僕のリズムに持っていければ勝てるんじゃないかなと思います。」とテバウ攻略のイメージは出来上がっている。
 また小宮山と言えば動物の動きを参考にしていることでも有名。前回の試合でも「最近興味があるのはツノゼミ。ツノゼミは同じツノゼミでもたくさん種類があって、それぞれ形が違う。そんなツノゼミを見て、相手の構えをイメージしています」と話していた。

「前回はツノゼミを参考にしていたらパンチをもらってしまった。自分に昆虫は合ってなかった」と苦笑いの小宮山だったが「自分は本能で戦うタイプだから野性動物をイメージしないといけない」と原点回帰。「今回のイメージは肉食動物で、僕は虎になります。虎になって他の選手たちを喰っていきたいです」と闘争本能むき出しのファイトでトーナメントを勝ち上がるつもりだ。

 1日3試合のワンデートーナメントで小宮山が希望するのはずばり日本人対決だ。特に空手時代から“小宮山三兄弟”として注目されてきた小宮山だけに卜部兄弟への想い入れは強い。

「今回は世界最強決定トーナメントですが、僕は日本人選手と試合がしたいです。トーナメントに出ている日本人とは誰とも試合をしたことがないので、僕は非常に楽しみにしています。

 特に卜部弘嵩・功也選手は兄弟対決を2回やっていて、僕は2回目の試合を生で見ていて、すごく感動しました。前田(憲作)プロデューサーもとても感動されていましたが、僕もそれに近いくらい感動して、日本にはこんなに素晴らしい選手がいるんだと思いました。そういう選手と闘うことになったらワクワクします。

(大雅は?)大雅選手も勢いがあると思いますが、まだ彼は若い。それが弱点なのかなと思うし、もし僕と戦ったらKO決着になるんじゃないかなと思います。とにかくこのトーナメントは日本人が勝たないと盛り上がらないし、僕がしっかり優勝したいと思います」

 K-1での戦いについて「お客さんもすごく多くて、たくさんの方たちに見てもらうことが出来る。自分がやってきた格闘技を出せる最高の場所だと思いました」と小宮山。

 今回は「とにかく優勝することがテーマ。綺麗に勝つとか泥仕合で勝つとか色々あるけれど、僕はとにかく勝ちたい」と勝利を最大の目的に掲げ「スーパー・ライト級(-65kg)もスーパー・ウェルター級(-70kg)が海外勢がチャンピオンなんで、この階級は日本人が勝って日本人の気持ちの強さを証明しないといけない。そのためにも僕が活躍しないといけないんじゃないかと思っています」と日本人としての世界トーナメント制覇を誓った。
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