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[ニュース]2016.9.5
上原誠、KOICHIとの“日本ヘビー級最強決定戦”は世界への通過点だ!「ここで負けてるようじゃ話にならない。周りにエースと認められた選手の違いを見せる」
    
 9月5日(月)東京・ときわ台の士魂村上塾にて、9月19日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN 〜スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント〜」(※-60kgから表記変更)のK-1ヘビー級 FightでKOICHIと対戦する上原誠が公開練習を行った。
 これまで新生K-1のヘビー級をけん引し、今回はKOICHIとの“日本ヘビー級最強決定戦”に臨む上原。公開練習として行った2分1Rのミット打ちでは、これまで以上にスピード・パワーを感じさせるパンチを繰り出し、仕上がりの良さを見せた。

 上原はこの一戦に向けてフィジカル強化を目的とした新しいトレーニングをスタート。具体的には身体の部位を鍛えるものではなく、動きの連動を意識したもので「最初に僕の身体の作りやスタイルを含めて細かいテストをして、その結果を受けてどこをどう変えれば動きの出力が変わるかを確認します。その上でトレーニングするので、厳しいトレーニングだけど頭も使うトレーニングです」という。
 上原が通う「ドームアスリートハウス」はオリンピックアスリート、プロ野球選手、プロゴルファーなどもトレーニングに訪れるジムで「周りにトップアスリートばかりがいる環境で、あのトレーニングをやっていれば誰でもレベルが上がるなって感じます。

 種目は秘密ですけど、今まで180kgで挙げていたものフォームを変えただけで+50kg挙げられるようになりました。身体のサイズを変えなくても、フォームを変えただけで、それだけ力を出力できるようになりました」と手応えを感じている。

 それだけ成果が出るトレーニングをなぜ今までやってこなかったのか? 上原はその理由を「連動系のトレーニングではバーベルを担いでジャンプしたり、少しでもつまずいたら怪我するようなトレーニングが多くて、怪我が怖かったので手が出なかったんです」と説明する。
 そんな怪我と隣り合わせのトレーニングをこのタイミングで取り入れたのは上原が“VS世界”というテーマを持っているからだ。上原はこうしたトレーニングが目の前の試合ではなく“VS世界”を見据えたものであることを明かした。

「今までずっとトレーニングしてきて、世界で通用する選手になるためには今のままではダメだと思いました。怪我が怖くて手が出せなかったトレーニングをやって、そこをしっかりクリアしないと世界では通用しないな、と。それに外国人選手と試合が決まってから、世界を意識したトレーニングを始めてるようじゃ遅い。いつ世界と戦う時が来てもいいように、今の段階から前もって準備しようと思いました」

 こうした近代的なトレーニングだけでなく、上原は試合前・恒例の山中湖合宿も敢行。これは2泊3日〜4泊5日で行われるもので、ひたすらダッシュ&ミット打ちを3時間ぶっ続けて繰り返すという根性系のメニューで「これはメンタルトレーニングも含めてやるもの。でもこういう練習も大事だし、今は心も身体もすごくいい状態で仕上がっています」と心身ともに最高に仕上がっている。
 対戦相手のKOICHIについては「パワーよりもスタミナがあるタイプで、1Rから3Rまでずっと同じペースで戦うことが出来る選手」と分析。KOICHIの実力を認めつつも「そういう相手をしっかりKOするという気持ちもあります。よく僕はプレッシャーを感じないですか?と聞かれますけど、プレッシャーを感じたことは一切ないです。なぜならずっと世界で戦うと言っているから。ここで負けていたら世界で通用しないし、(KOICHIに)負けているようじゃ話にならない」とKOICHIは世界への通過点だと言い切る。

 KOICHIは自身の公開練習で「いずれはヘビー級でも世界トーナメントをやってほしい」という野望を語っていたが、上原も「僕もKOICHI選手に勝って来年は世界に打って出ていきたい」と気持ちは同じだ。

 しかし上原は「新生K-1のヘビー級を作ったのは僕で、ベルトが一番似合うのは僕です」と堂々と言い切り、次の試合ではKOICHIと格の違いを見せると予告した。

「僕は自分で自分のことをヘビー級のエースだと言ったことはなくて、それは周りが言ってくれたこと。言い方を変えれば周りが僕をヘビー級のエースとして認めているわけです。KOICHI選手はノコノコとあとから出て来て『自分がヘビー級のエースの座を獲る』とか言っていますけど、周りにエースとして認められた選手とそうじゃない選手の違いを教えてやろうと思います」

 最後まで自信に満ち溢れた言葉で“K-1ヘビー級の新エース”としての自負とプライドを語った上原。KOICHIに力の差を見せつけ、世界への扉を開くつもりだ。
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