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[ニュース]2016.9.9
山崎秀晃、王者ゲーオとの一戦は気持ちや根性の次元を超えた戦いになる!「気負いや怖さは一切ない。今までのすべてをひっくるめてゲーオという男にぶつける」
    
 9月9日(金)東京・町田のK-1ジムDRAGONにて、9月19日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館「K-1 WORLD GP IN JAPAN 2016〜スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント〜」(※-60kgから表記変更)のスーパー・ライト級(-65kg)で王者ゲーオ・ウィラサクレックと対戦する挑戦者・山崎秀晃が公開練習を行った。
 王者ゲーオとのタイトルマッチを10日後に控え「いつも通り疲れも溜まっていますが、今週いっぱいまで追い込みなんで、そこでしっかり仕上げられると思います。毎試合毎試合そうですけど過去最高の仕上がりを更新していて。今までで今が一番強いと思いますね」と語った山崎。

 公開練習として行ったチームドラゴンの渡辺雅和代表とのミット打ちでは右ミドル・右ヒザ蹴りを一発一発思いきり叩き込み、時折ミットを持つ渡辺代表を壁までふっ飛ばすほどの威力を見せつけた。

 山崎曰く「今回はパワーキックを意識したのでああいうミットになりました。思いっきり蹴ればああなるという感じです」。もちろん攻撃の威力を増すトレーニングだけでなく、技術的な練習にも余念はなく「いかに相手の隙を作るようなポジション取りをして、相手の隙を突くような攻撃をするかが勝負になると思う。パワーとテクニックを上手く融合させて戦いたい」と語った。
 今回、山崎はゲーオ対策としてタイのシッソーンピーノンジムでムエタイ修行を敢行。現地でムエタイに触れることで、打倒ゲーオのヒントを得てきたという。

「タイでは練習以外は体力を回復させるために寝るという日々を過ごして、体力面も身体も強さも精神面も全体的にスキルアップしたと思っています。自分がムエタイを勉強するというよりは、肌でムエタイを体感し、ムエタイ慣れすることがゲーオと戦うことに直結すると思っていました。なのでそこが勉強になったと思います。

 もちろんムエタイの技術でパンチでも蹴りでもいいなという部分は吸収したし、それを自分のスタイルに融合出来ていれば、滑らかな形で試合に出せると思います。最後は日本で調整することを決めて帰ってきたので、タイでやってきたことを自分のスタイルに当てはめることが出来ると思います」

 シッソーンピーノンジムにはゲーオと同じサウスポーで世界的な強豪シッティチャイも在籍しており「シッティチャイはパワータイプでゲーオはテクニシャン。ファイトスタイルが違う部分はあるけど、彼が一番強かったのでトータル的に彼とスパーリングできてよかったですね」とシッティチャイとスパーリングを重ねてきた。

 またシッティチャイ以外のタイ人とも積極的に肌を合わせ「タイ人はこういう技を嫌がるんだなとかこの技にはこういう反応をするんだなというのが分かりました。自分がどういう動きをしなければいけないかも分かったし、ものすごくプラスになりましたね」と手応えを感じている。
 ゲーオからは「ヤマザキ選手がタイで練習すれば私にとってやりやすい」や「自分のコネクションを使ってどういう練習していたのかを聞いた」といった言葉もあったが、山崎は「自分は自分の動きをするだけです」とキッパリ。むしろ「ゲーオが『(山崎を)研究している』や『弱点を見つけた』と言っているのを聞くと、やる気が出てくれてるんやなって思います。やるからには100%のゲーオで来てもらいたい」と本気のゲーオは望むところだ。

 山崎にとってゲーオは2年前の新生K-1旗揚げ戦で敗れた相手であり、額の陥没骨折など選手生命を左右する怪我を負わされた因縁の相手だ。

 そんな宿敵との一戦を前にしても「変な気負いは一切ない。試合までにしっかり仕上げたいというの気持ちが半分と、あとの半分はワクワクしています。やることはやってきたんで怖さは全くない」と断言。「気持ちや根性という次元を超えた戦いになると思いますが、そういう戦いになっても勝つだけの準備は積んできました」と自信をみなぎらせる。

 またゲーオ超えの先にあるK-1スーパー・ライト級のベルトを巻き、復活までの道のりを支えてくれた周りの仲間たちに感謝と喜びを伝えたいと語った。

「ベルトは二の次でゲーオに勝つことが今の僕の格闘技人生でクリアしなければいけないこと。それでもこの試合をタイトルマッチにしていただいたことはありがたく思っています。

 僕はK-1に出ることで周りで応援してくれる人たちを巻き込んで一緒に戦っていると思います。そこで2年前にああいう敗戦を喫してしまって、僕と同じように悔しがっている仲間もたくさんいるし、激励というよりは必ず勝ってくれと言われます。

 ゲーオに勝つことが最優先ですが、ベルトを獲って仲間たちで喜びを分かち合いたいです。周りがいなかったら復活もしていなかったし、気持ちが揺らいだ時期もありました。それもすべてひっくるめてゲーオという男にぶつけてやろうと思います」
 最後にファンへのメッセージを求めると、山崎は「とにかくゲーオに勝つ。リベンジする。それが2014年の新生K-1旗揚げ戦でゲーオに敗戦を喫してからの目標です。自分の勝ち方は倒して勝つスタイルなので、ダウンもしくはKOという明確な形でゲーオに勝って、今回こそゲーオがスーパーライト級最強という図式を壊してやりたいと思います」と宣言。

 様々な想いを背負った山崎のGOLDEN FISTはゲーオのムエタイ新最強伝説に終止符を打つことが出来るか?
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