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[ニュース]2016.9.13
9・30「Krush.69」-55kg王者・寺戸伸近、下半身強化で挑戦者ボンジョバーニの気持ちをへし折る!「もう日本に来たくないと思うくらい、心をへし折ってやりたい」
    
 9月13日(火)東京・ティップネス丸の内スタイルにて、9月30日(金)東京・後楽園ホール「Krush.69」の[Krush-55kgタイトルマッチ]で挑戦者チャールズ・ボンジョバーニと対戦する王者・寺戸伸近が公開練習を行った。
 3・20「Krush.64」で堀尾竜司に勝利し、第5代Krush-55kg王者となった寺戸。今大会では初防衛戦としてフランスのボンジョバーニの挑戦を受けることになった。

 ボンジョバーニは“フランスの無敗皇帝”として昨年9月のK-1後楽園大会で初来日し、K-1-55kg(スーパー・バンタム級)挑戦者決定戦でオーストラリアの強豪ダニエル・ウィリアムスをパンチでKOす。11月のK-1代々木大会では、王者・武尊に敗れはしたものの、先制のダウンを奪うなど軽量級離れしたハードパンチャーぶりを発揮している。
 そのボンジョバーニとの前に寺戸が公開練習でフィジカルトレーニングの一部を披露。スポーツソリューション・エステティカ代表でパフォーマンスコーチを務める澤田勝氏の指導の下、4種類のサーキットトレーニングとシャドーボクシングをミックスしたトレーニングを公開した。

 練習終了後、寺戸はフィジカルトレーニングの成果を話すと共に、ボンジョバーニ対策として下半身強化に取り組んでいることを明かした。

「何年も前から格闘技においてもフィジカルトレーニングが大事だと思っていて、6年ほど前からフィジカルトレーニングを取り入れて、身体を鍛えてきました。今まではがむしゃらに練習して、それが身にならないことも多くて、いかにトレーニングした力をどれだけ試合で発揮できるかが課題でした。

 フィジカルトレーニングを始めて、しっかり練習でやっているパフォーマンスを試合で出せることを実感できるようになり、それが結果に出ています。試合中にバランスを崩してちょこちょこコケていたら体力もなくなるし、印象もよくない。今は自分の身体を自分のフィジカルで支えられるようなっていて、我慢するところで我慢できるようにもなりました。

 特に今回は対戦相手がフィジカルの強い外国人選手で、パワーがあるタイプなので、下半身強化に力を入れてやっています。そこ(フィジカルやパワー)で負けていたら技術においても負けてしまうので、そこで負けないような身体を作ってきました」
 改めて初防衛戦の相手がボンジョバーニになったことについて寺戸は「前回のタイトルマッチが終わって、特にタイトルに絡んでくるような選手がいなかったので、今の段階ではこうなる(外国人選手になる)かなと思っていました」。

 ボンジョバーニのファイトスタイルについては「リーチも長いし、ステップワークも上手い。一発一発倒せるパンチを売って来るし、伸びもある」と分析しつつ「お互いの距離がキーポイントになると思いますね。向こうも打ち合ってくると思うので、噛み合えば必ずどちらかが倒れる試合になると思います。警戒しなきゃいけないところは警戒して、自分の持ち味を出せば倒せると思います」とKO防衛に自信。

「みんなが僕に期待していることは倒すことだと思うので、倒すことを前提にしつつ、今回は相手の心をへし折ってやろうと思います。単純に一発じゃなくて苦しい思いをさせてやりたいです」とボンジョバーニをKOするだけでなく、気持ちもへし折った上での完全勝利を予告する。

 さらにKrushのチャンピオンとして周りから狙われる立場になったことについて聞かれると「現時点で俺がチャンピオン。挑戦してきてもないのに、若いのがうるさいんでお前らだまっとけって感じですね」と“怖さ”を見せる一幕もあった。
 デビューから13年目、35歳でのKrush王座戴冠で「Krushでチャンピオンになって、周りからも反響が大きい。それだけKrushの知名度が上がっていると思うし、他のベルトは違うと思いました」という寺戸。

 改めてファンに向けて「自分がチャンピオンになって今回が初防衛戦。みんなKrushのチャンピオンらしい試合を求めていると思うし、自分はそれに相応しい試合をする自信はあるんで、きっちり倒して、もう日本に来たくないと思うくらい、心をへし折ってやりたい」とKO防衛&完全勝利を誓った。

 9・30「Krush.69」では“怖い”チャンピオン寺戸伸近の姿が見られることになりそうだ。
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