――今大会では第3代-70kg王者・中島選手との対戦が決まりました。試合へ向けての調整はいかがですか？

「普段通りっすね。いつものようにしっかり追い込んでいます」

――小鉄選手は昨年4月のK-Jee戦以降、勝ち星から遠ざかっていますが、どういった部分が敗因だと自己分析されていますか？

「トップクラスの選手との差はほんのちょっとだと思うんですけど、そのちょっとの差で負けているのかなって」

――K-Jee戦までは小鉄選手も3連続KO勝利していましたが、トップ選手の壁や強さを感じていますか？

「なんと言ったらいいんだろう…連勝しているからといって連勝していた時と同じことをやっても（トップクラスの選手には）勝てない。それが実力不足と言えば実力不足なんですけど…トップの選手に勝とうと思ったら、そのための練習や準備をしないといけないと思いました」

――また6月には中国遠征もありました（※リ・イェンクンに判定負け）。あの遠征ではどんなことがプラスになりましたか？

「海外の試合は2回目で、やっぱりちょっとでも相手が攻めると会場が『ウォーー！！！』ってなるんですよ。ほとんど当たってない相手のパンチやダメージがない攻撃でも、むちゃくちゃ会場が沸くから、どうしてもこっちの印象が悪いですよね。だからアウェーで勝つためにはKOで倒すか、完全に圧倒してボコボコにするしかないなと思いました」

――トップに勝つためには日々レベルアップしないといけないと痛感しましたか？

「それは常に頭の中にあります。それに戦績的には連敗してますけど、自分の手応えとしては弱くなっているとは一切思っていなくて、むしろ今の方が強くなっていると思うんです。だから…もうちょいなんですよ。練習では完全に手応えを掴んでいるんで、あとはそれをどこかで爆発させれば、一気にグッと上まで行けると思っています」

――そこで今回は中島選手が対戦相手です。今回が初対決ですが、中島選手にはどんな印象を持っていましたか？

「やっぱりずっとトップでやってきた選手なんで強いですよね。彼も良い時期・悪い時期を乗り越えて、酸いも甘いも経験している選手だと思うんで、そういうところも含めて強いですよね」

――中島選手の実力を認める一方、カード発表会見では「昔はパンチでガンガン行ってKOしてすげえなと思っていたんですけど、最近はこじんまりしている」という言葉もありました。

「中島選手が強いことは認めますし、昔は彼のファイトスタイルがすげえ好きで、試合もよく見てました。でも最近は普通のファイトスタイルになって、試合もつまらなくなったんで、特に試合を見ることはないです」

――このタイミングで元王者と戦うことについてはいかがでしょうか？

「ぶっちゃけ自分は連敗しているんで、そこでこういうチャンスが来たのは運が良かったと思います。でもそれで終わっていたらどうしようもないんで、ここで元王者をしっかりKOすれば、今までの負けを帳消しにできると思うし、ここから一発逆転でまた先が見えてくると思っています」

――小鉄は常にKOを狙って戦うファイターですが、やはり今回も倒して勝ちたいですか？

「もちろんです。これは自分がいつも言っていることで、見ている人が熱くなるような試合をして、俺が倒して勝ちます。同じ日に-70kgの試合がもう一個ありますけど、（※廣野祐VS松倉信太郎の次期挑戦者決定戦）間違いなく俺と中島選手の試合の方が面白いですよ」

――ずばり廣野VS松倉よりも中島VS小鉄を次期挑戦者決定戦にした方がよかったと思わせる試合をしたいですか？

「というか自然にそうなるんじゃないですか？　絶対に俺たちの試合が面白い試合になるんで注目しておいてください。最近、中島選手は顎がモロいんで、そこに一発パンチをぶち込んで中島選手をKOします」