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[ニュース]2016.1.10
出し惜しみなし・ファン待望の注目カードが1回戦から実現! 新・人類最激戦区=-65kgの日本トーナメントを制して、世界への切符を掴むのは誰だ!? 
    
 1月10日(日) 東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて、3月4日(金)国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」の出場選手・組み合わせが発表された。
 2016年のK-1は"新・人類最激戦区"とも言われる-65kgの日本代表決定トーナメントからスタートだ。このトーナメントは全8選手・1日3試合で優勝を決めるワンデートーナメント方式で、優勝者には日本トーナメント優勝の称号と、6月24日(金)国立代々木競技場第二体育館で開催される「-65kg世界最強決定トーナメント」への出場権が与えられる。

 すでに野杁正明、左右田泰臣、久保優太、山崎秀晃、木村"フィリップ"ミノル、HIROYAの出場が発表済みで、この日の会見では残り2選手と共にトーナメントの組み合わせが発表された。組み合わせは前田憲作K-1プロデューサーが順に発表。出場選手たちが登場し、トーナメントへの意気込みを語った。

 トーナメント1回戦・第1試合として発表されたのは、なんと野杁VS木村の注目の一戦。前田プロデューサーも「この試合は過去に実現されそうになったものの流れているカードです。このタイミングで出し惜しみせずに1回戦で組みました。野杁選手が得意のローキックでプレッシャーをかけて木村選手を追い込むか? それとも木村選手の強打がさく裂して野杁選手をマットに沈めるか? トーナメント1回戦・第1試合から目が離せません」と語る黄金カードで、2人の対戦がアナウンスされると、会見に集まった約150名のファンからは大きなどよめきが起こった。

野杁正明
「このトーナメントには豪華なメンバーが揃ったんじゃないかなと思います。でも僕にとっては世界への踏み台にすぎないんで、全員ぶっちぎりで倒して優勝します。(1回戦の対戦相手の印象は?)木村選手はスター性も実力もある強い選手だと思います。このメンバーで木村選手と組まれるならここしかないと想定していました。トーナメントの中でも注目はこのカードだと思うし、予想通りの大きな反響でうれしく思います。(決勝で戦いたい相手は?)僕は逆ブロックの3人(左右田・山崎・久保)と戦っているんで、対戦経験がないNOMAN選手とやってみたいです。でも正直、相手は誰でもいいので、自分の戦いを貫くだけです。今年は世界の強豪とやりたいと思っているので、日本人と争うのはこれで最後です。このトーナメントで優勝して、これからは世界と戦っていきます」

木村"フィリップ"ミノル
「気分は最高です。豪華なカードが組まれて、最後の最後で“NOMAN(笑)”でオチがあったけど、めっちゃいい大会になると思います。野杁選手は正真正銘、日本のトップ。ずっとやりたかった相手なんでエキサイトして興奮しています。こういう相手と戦えるのは幸せで幸運なんで、思い切りやります。俺もファンも待ち望んだカードだし、ファンのみんなが喜んでくれてうれしかったです。それこそやる意味があるカードだし、もっとみんなガンガンはっちゃけていきましょう。今日はたくさんファンのみんなが来てくれて幸せです。俺はファイターは大嫌いだけど、ファンのみんなは大好きなんで、今日だけじゃなく計量の時にも俺にパワーをくれたらと思います。(決勝で戦いたい相手は?)山崎選手となら最高のリマッチが出来ると思います。久保選手ともやりたいけど、久保選手の引退試合はどこかの興行で盛大にやりたいですね。俺はどん底からスターダムにのし上がったコナー・マクレガー(UFC世界フェザー級王者)みたいに、今まで辛い生活を続けてきたんでここで一発当てて、思いっきりみんなに夢を与えるファイターになります」

 1回戦・第2試合はトーナメントで唯一の再戦、HIROYAがK-1初参戦の寺崎直樹と対戦する一戦だ。HIROYAと寺崎は2014年7月にKrush-65kgタイトルマッチで対戦し、当時王者だったHIROYAに寺崎が挑戦。HIROYA圧倒的有利の下馬評の中、寺崎が強打でHIROYAをなぎ倒し、第2代Krush-65kg王座に就いた。前田プロデューサーは「前回の対戦では寺崎選手の奇襲攻撃で、HIROYA選手がKO負けを喫しています。その後、HIROYA選手は苦しい時を乗り越えて、年末のRIZINでは曲者・西浦"ウィッキー"聡生選手を3RでKOしています。寺崎選手は激闘派で打ち合いに強いのでKO必至のカードだと思います」と激しい打ち合いになると予想した。

寺崎直樹
「僕の出場を聞いて『寺崎かよ!』と思う人もいると思います。でもこれは運命だと思って、HIROYA選手と良い試合をしてアラフォーの底力を見せてやろうと思います。HIROYA選手には一度勝っていますが、その後の活躍を見て、年末のRIZINでは息子と一緒にHIROYA選手を応援していました。またHIROYA選手と良い試合をしたいです。(決勝で戦いたい相手は?)僕にとってはみんな格上なので、誰が相手でも戦いたいです。僕は年齢もいっている(最年長の36歳)ので生活のことも考えているし、今JFAの『夢先生』というもので講師をやらせてもらい、学生たちに夢を語っています。子供たちはスポーツ選手を見るとキラキラしていて、自分でも夢を与えられている感覚がありました。正直、トーナメントは年齢的にもきついし、厳しいと思うけど、言葉じゃなくて身体で戦っている姿を見せて、子供たちに夢を与えられたらと思います。K-1で夢を与える選手になろうと思います」

HIROYA
「このトーナメントには負けている選手がいっぱいいるので、僕にとってはリベンジの意味も込められています。それも大きいですが、日本トーナメントで優勝して世界トーナメントで勝ち、世界王者になって今年も年末のRIZIN出場を目標に頑張ります。寺崎選手とは一度対戦して悪夢を見ているので、寺崎選手は僕のことを応援していたと言っていましたが、もう一度戦えて本当にうれしいです。(決勝で戦いたい相手は?)逆ブロックで唯一対戦していないのが山崎選手で、勢いもあるし、すごく強いと思っているので山崎選手とやりたいです。僕は自分の動きを出せるかどうかが勝負のポイントなので、今はドキドキ・ワクワクと緊張感があります」

 そして1回戦・第3試合は野杁×木村と並ぶ、注目の初対決=左右田×山崎だ。2014年11月のK-1 WORLD GP-65kg初代王座決定トーナメント以来のK-1参戦となる山崎。トーナメントではゲーオに敗れ、長期欠場に追い込まれたものの、保持していたKrush-63kg王座を返上し、本格的に-65kgに階級をアップ。昨年11月に第4代Krush-65kg王者となり、王者として日本トーナメントに挑む。前田プロデューサーも「ファン待望の試合が実現した」と話し「山崎選手はしっかり-65kgの身体を作ってトーナメントに出てきます。一方、左右田選手はK-1で木村、HIROYA、久保選手には勝っていますが、その後はゲーオと野杁選手に敗れて連敗中です。攻めの山崎か? 守りの左右田か? ハイレベルな攻防に期待しています」と1回戦屈指の好カードに期待を寄せている。

左右田泰臣
「3月4日は1日3試合戦って優勝しなければいけないので、寿命を削る覚悟でやっていきたいと思います。山崎選手は自分と全くスタイルが違うし、前回の野杁戦とは違うワクワク感があります。今は楽しみだったり焦燥感だったり、色んな感情がありますね。(決勝で戦いたい相手は?)リベンジという部分で野杁選手、まだ戦ったことがないという部分で寺崎選手です。(今年の目標は?)2014年から新生K-1がスタートして、まだ昔のK-1と比べられることもあります。だから『新生K-1をなめんじゃねえぞ』というのをアピールしていきたいです」

山崎秀晃
「トーナメントに向けて最高のコンディションを作って全KOで勝つ攻撃力をお見せできたらと思います。左右田選手は撃たれ強い中に攻撃もしっかり当ててくる選手です。でもみなさん打たれ強い左右田選手が倒れる姿を期待していると思うので、それを見せたいと思います。(決勝で戦いたい相手は?)木村選手とやれば盛り上がると思うし、HIROYA選手は色んな大会で知名度もあるんで倒したらおいしいかなと思います。でも一番はリベンジしたいので野杁選手です。今年は必ず日本トーナメントを制して、世界トーナメントで自分自身ゲーオに借りを返さないといけないと思っています。今はそれに向けて日々トレーニングしています。次は必ずゲーオに勝ちます」

 トーナメント最後のカードは約1年ぶりの復帰戦となる久保と寺崎と共にK-1初参戦となるNOMANによる一戦。これまで国内外の強豪選手たちに勝ってきた久保だが、新生K-1では1勝2敗と結果を残していない。対するNOMANは山崎に敗れるまで第3代Krush-65kg王者としてベルトを守ってきたファイターで"難攻不落のポーカーフェイス"と呼ばれる実力者だ。前田プロデューサーは「久保選手の復活に期待しています」と話す一方「NOMAN選手はハードパンチャーで何かを仕掛けてくる選手なので、久保選手にとっては危険な相手です」と試合のポイントを語った。

久保優太
「久しぶりの試合ですが新生K-1が立ち上がって、僕はまだ結果を残せていないと思っています。3月4日にチャンスをいただいたので、2016年は僕が新生K-1でチャンスを掴むつもりです。年末年始を返上して合宿にも行ってきたので、新しい久保優太を見せたいと思います。NOMAN選手は粘り強い相手だと思うんですけど、KOすることしか考えていません。(決勝で戦いたい相手は?)木村君、まだまだ引退しないよ(笑)。K-1ジムGOTANDAの代表になって、弱くなったと思われたくないし、引退試合にならないように木村君とやりたいです。(今年の目標は?)とにかく今はこのトーナメントにかけてます。合宿でハングリー精神を磨いて、トーナメントの優勝にかけています。いつも以上にかけて頑張っているので、今はドキドキ・ワクワクです」

NOMAN
「ちょっと前まで色々な選手の名前が挙がっていて、僕が出ることになってガッカリ感があると思いますが、試合では盛り上げたいのでよろしくお願いします。久保選手は世界レベルのトーナメントでも勝っているし、世界レベルの選手だと思いますが、勝つ可能性が低くても特攻して勝ちたいと思います。試合が決まった時は(久保に)触れられるかどうかも分からないと思っていましたが、今は試合に向けて練習しかないです(決勝で戦いたい相手は?)さっき木村選手にバカにされたんで木村選手とやりたいです。このトーナメントは自分にとって人生最大の挑戦なんで、世界を取った男に挑戦したいと思います」

 8選手それぞれがテーマと覚悟を持って挑む-65kg日本代表決定トーナメント。過酷なワンデートーナメントを制して、日本一の座と世界への切符を掴むのは誰だ!? 
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