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[ニュース]2016.1.10
-60kg王者・卜部弘嵩、ドイツの変則ファイターと異次元対決!?-65kg王者ゲーオ「はっきり言って相手じゃない」VSグランダー「俺はみんなを驚かせる」
    
 1月10日(日) 東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモント にて、3月4日(金)国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2016 〜-65kg日本代表決定トーナメント〜」のスーパーファイト2試合が発表された。
 今大会にスーパーファイトで出場する-65kg王者ゲーオ・ウィラサクレックと-60kg王者・卜部弘嵩の対戦相手が決定。ゲーオはマイクスジムのマサロ・グランダーと、弘嵩は昨年1月の-60kg初代王座決定トーナメントを負傷欠場したドイツのヨハネス・ウルフと対戦することが決まった。

 昨年11月の-60kgタイトルマッチで兄弟対決を制し、K-1王者として初陣を迎える弘嵩。黄金に輝く-60kgのベルトを持って会見に出席すると「前回の試合が終わって、しばらくは怪我の治療をしていました。怪我の状態もよくなって、今は怪我も完治して、年末からガンガン練習しているので、3月は久々に思いっきり動けるんじゃないかと思います」とすでに試合モードで激しい練習を積んでいるという。

 ウルフは多彩な蹴り技を得意にしているトリッキーなファイターで、会見で発表されたコメントでも「自分のハイレベルな蹴りの技術をお見せしたい」と日本のファンにメッセージを送っている。前田憲作K-1プロデューサーも「ヨハネス選手は回転技も得意で、みなさんも世界にはこんな選手がいたんだとびっくりすると思います」と話しており、ハイキックや飛びヒザ蹴りを得意としている弘嵩との"蹴り技対決"が期待される。

 しかし弘嵩は「相手はトリッキーで予想外な動きをしてくると思いますが、K-1チャンピオンとしてしっかりKOを狙って戦っていく」とキッパリ。「これからはチャンピオンとしてK-1をもっと高いステージに持っていくことが一番の目標。同じ大会に他の階級のチャンピオンも出るので、-60kgの王者としては他のチャンピオンよりも面白い試合をしたいと思っています」と王者としての意気込みを語っている。

 またゲーオ×グランダーは今回が初対決。王者ゲーオにとってはK-1のリングで初めてヨーロッパの強豪を迎え撃つという興味深い顔合わせだ。会見では両者のコメントが読み上げられ、早くも激しい火花を散らした。

 スーパーファイトながらゲーオ戦のチャンスを掴んだグランダーが「今の俺にとってゲーオは倒さなければいけない。3月4日はそれを実行するために日本に行く。俺はみんなを驚かせる」と言えば、ゲーオは「対戦相手のマサロ・グランダーは、はっきり言って私の相手ではない。KOで勝ちたいというよりもKOで勝つ」と豪語。

 前田プロデューサーは「マサロ選手は2015年は野杁選手と平本選手に勝利して、木村選手ともダウンを奪い合う激戦を演じています。身体能力が高くてパワーもあるので、ゲーオ選手が自分の間合いで戦いきれるか? そこが気になります」と試合の見所を語っているが、どんな試合になるのか楽しみなスーパーファイトだ。

 なお今大会に出場を予定していた-70kg王者マラット・グレゴリアンだが、昨年のパリでのテロの影響で2月に出場を予定していた大会が3月のK-1に近いスケジュールに延期。グレゴリアンは昨年夏にこの大会に出場する契約を結んでいるため、残念ながら今大会への出場を断念せざるを得ないことが発表された。

 前田プロデューサーは「K-1ではグレゴリアン選手の今大会への出場を決定して発表していましたが、残念ながらグレゴリアン選手は出場できなくなりました。K-1実行委員会として、ファンの皆様と、関係各位にお詫び申し上げます」とグレゴリアン欠場を謝罪した上で「K-1実行委員会では4月24日(日)代々木大会への出場に向けて、グレゴリアン選手サイドと交渉を進めています」と4月大会にスライドする方向でグレゴリアンと交渉していることを明かした。

 会見で発表されたゲーオ、グランダー、ヨハネス、グレゴリアンのコメントは以下の通り。

■ゲーオ・ウィラサクレック
「対戦相手のマサロ・グランダーは、はっきり言って私の相手ではない。KOで勝ちたいというよりもKOで勝つ。私は2016年もK-1王者としての役目をしっかりと果たしていくつもりだ。私がK-1-65kgで最強だということを証明するので、日本のファンには私の試合を楽しみにしていてもらいたい」

■マサロ・グランダー
「ゲーオが初代王座決定トーナメントで優勝した時から、ゲーオは俺の中の戦いたい相手のリストに入っていた。試合が決まって本当に嬉しいし、今の俺にとってゲーオは倒さなければいけない相手としか思っていない。3月4日はそれを実行するために日本に行くつもりだ。K-1、そしてマサロ・グランダーに注目してくれ。俺はみんなを驚かせる試合を見せる」

■ヨハネス・ウルフ
「昨年1月の-60kg初代王座決定トーナメントを怪我で欠場して、いつまたK-1のリングに立つチャンスが来るのか? そればかりを考え続けてきた。卜部弘嵩は経験豊富でとても強い王者だが、それは自分も同じだ。日本のファンには、自分のハイレベルな蹴りの技術をお見せしたい。今回の試合に勝って、今度こそは9月に開催されるK-1‐60kgの世界トーナメントに出て、K-1のナンバーワンになりたいと思う」

■マラット・グレゴリアン
「日本、世界のファンの皆様へ。マラット・ゴレゴリアンです。まずはじめに、皆様にお詫びを申し上げます。

昨年11月、対戦相手のサニー・ダルベック選手の体調不良により試合がキャンセルになってしまった際、私はリング上で3月に皆様に試合をお見せすると約束しました。

昨年のパリでのテロの影響で2月に出場を予定していた、ある大会がキャンセルになってしまい、その時点では3月のK-1はスケジュール的に問題なかったのでオファーを了承しました。しかし、その後テロの影響も落ち着いた方向へ進み、この大会が3月のK-1に近いスケジュールに延期と言う形になりました。

私は昨年夏の時点で、この大会に出場する契約を結んでしまっているため、残念ながら3月のK-1への出場を断念せざるを得なくなりました。こういった形になってしまったことは大変不本意であり、私の試合を楽しみにして下さっていたファンの皆様には、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

必ずファンの皆様の前に戻って来ることを約束します。改めて、3月のK-1に出場できなくなってしまったことをお許しください」
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