記念すべき新階級ライト級（-62.5kg）の初めての試合で"狂拳"竹内裕二と壮絶な打ち合いを繰り広げ、見事なKO勝利を収めた林健太。互いに一撃で相手を倒すパンチを持つ者同士、スリリングな打ち合いで会場を大いに沸かせた。

　戦前は過去に竹内にKOされている兄・林将多の「仕返しをする」と血気盛んに語っていた林だが「昨日は試合後に感極まって泣いちゃったんですけど、僕、めっちゃ竹内選手のファンやったんで、K-1という大きな舞台で戦えて良かったです。試合後に少し話させていただいたんですけど、人柄がよくて戦えてよかったです」と竹内が想い入れのある相手だったことを明かす。

　試合に内容に関しては「K-1という大きい舞台で緊張しました。先にダウンを奪われて、ダメージはなかったんですけど、テンパりましたね」と振り返りつつ「でもそれで行くしかないと思って行って、それが良い形になって良かったです」と先にダウンを奪われたことで逆に火がついたようだ。

　今回の試合に向けて二人三脚で歩んできた兄・将多も試合後はリングに上がり「兄はあまり感情を表に出さないタイプなんですけど、リングに上がってきたんで相当うれしかったんだと思います（笑）」と林。

　今後については「僕はどんな選手が来ても打ち合うタイプなので、会場を沸かせると思う。トーナメントに出てベルトを獲りたい」と2月に開催される初代ライト級王座決定トーナメントへ名乗りを上げ「いつもよくしてもらっている山崎秀晃選手がやられちゃったんですけど、もし決まればもっと練習して敵を討ちたい」とゴンナパー・ウィラサクレックとの対戦にも意欲。

「僕はベルトを巻くことが目標ですが、竹内選手みたいに勝っても負けても沸かせるかっこいい男になりたいです」とファンにメッセージを送った。早くも群雄割拠の様相を呈してきたライト級でどんな暴れっぷりを見せるか？