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[ニュース]2016.9.29
9・30 「Krush.69」 -70kg次期挑戦者は廣野祐か? それとも松倉信太郎か?「ピケオーが慌てるような試合を見せたい」(廣野)VS「ベルトが欲しいという気持ちの差で勝つ」(松倉)
    
 9月29日(木)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて、東京・後楽園ホールで開催される「Krush.69」の前日計量・記者会見が行われた。
 -70kg王者ジョーダン・ピケオーへの挑戦権をかけた次期挑戦者決定戦として対戦する廣野祐と松倉信太郎。廣野が69.7kg、松倉が69.8kgでリミットをクリアし、会見の冒頭では「ベストを尽くすための練習をしてきたので、明日はベストを尽くしてやるだけです」(廣野)、「あとはもうやるだけです」(松倉)と静かに明日の試合への意気込みを語った。

 これまで-70kgで戦ってきた両者だが、意外にも今回が初対戦。鉄壁のディフェンスとスタミナを誇り“不倒王”の異名を持つ廣野に対し、松倉は「良くも悪くも自分は戦い方が定まっていなくて臨機応変に戦える。試合中に迷うかもしれないけど、セコンドの力も借りて、最後は自分が勝ちたい」と総力戦で挑む構え。

 対する廣野は「色んな展開になっても勝ちに辿り着くイメージを持っている。具体的に勝つイメージはないけど、最終的に勝ちに辿り着くと思う」と勝ちパターンは幾つも用意していると語る。

 また挑戦者決定戦として戦うことについて聞かれると、松倉は「初めて挑戦者決定戦まで来て、絶対にタイトルマッチをやりたいから、ここは落とせない。どんな試合でも負けちゃいけないのは変わらないけど、今回はより気合いが入る」と気持ちを込め、廣野は「チャンピオンが外国人なので世界との差が縮まったと思われるような試合をしたいと思います」とタイトルマッチを意識した試合を見せるつもりだ。

 そして「ファンと王者ピケオーに対してどんな試合を見せたいか?」という質問には、それぞれ「ベストを尽くせば自ずと結果が出る」(廣野)、「ベルトが欲しいという気持ちの差で勝つ」(松倉)と応えた。

廣野祐
「一番はベストを出すこと。そうすれば自ずと結果は出てくると思います。お客さんには自分の強いところを見せたいし、ピケオーが『こんな強い日本人がいるのか!』と慌てるような試合を見せたい。そのためにもベストを尽くす。それに尽きますね」

松倉信太郎
「自分も廣野選手も外国人に強い選手だと思っていますが、ただ強いだけではいけないと思っています。-70kgの試合が続く中(※廣野VS松倉の前に同じ階級の中島弘貴VS小鉄が組まれている)で、意味があってこの試合が挑戦者決定戦に選ばれてると思います。

 それを深く考えすぎたらしょっぱい試合をしちゃうんで(苦笑)、そこは深く考えず頭の片隅に置いていて全力で勝ちにいこうと思います。今の自分はそういう姿勢も見せ切れていないんで、絶対にベルトが欲しいという気持ちの差で勝ちたいです。

 あと昨日のニコクラの予想では俺の勝利を予想している人が多くて、それは意外でした。きっと俺の勝利を予想してくれた人は実力で判断してだけじゃなくて、俺に勝ってほしいという期待値も含まれていると思うので、頑張って勝ちたいです」

 ずばり次期挑戦者決定戦には結果だけなく、王者ピケオーの牙城を崩す期待を感じさせる勝ちっぷりも求められる。王座奪取に弾みをつける結果・内容で-70kgタイトルマッチまで辿り着くのは廣野か? それとも松倉か?
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