ニュース
[ニュース]2016.10.1
KO防衛の-55kg王者・寺戸伸近、これからも激闘で防衛ロードを突き進む!「Krushのチャンピオンである以上、みなさんが満足できる試合をし続ける」
    
 10月1日(土)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、9月30日(金)東京・後楽園ホール「Krush.69」で初防衛に成功した-55kg王者・寺戸伸近が試合を振り返ると共に、今後の目標を語った。
 ダブルメインイベント第2試合で挑戦者チャールズ・ボンジョバーニを1RKOし、初防衛に成功した-55kg王者・寺戸。試合開始直後こそ「ボンジョバーニ選手はリーチもあって、対峙した時にパワーも感じた」と苦戦を予想する場面があったものの「ボンジョバーニ選手はどんどん前に出てくる選手なので、それに負けじと攻撃をして、それがいい感じに当たったんじゃないかなと思います」と真っ向勝負したことが勝因だったと語る。

 試合では合計3度のダウンを奪ってのKO勝利だったが「相手がサウスポーだったので右のパンチを狙っていました。最初のダウンはしっかり当たった感じはなかったのですが、2回目・3回目のダウンはかなり当たった感覚がありました」。

 ボンジョバーニのロングリーチを攻略するために「いきなり顔を狙っても当たらないと思ったので足と腹を散らして、しっかりいこうと思っていた」と話し「序盤はインローを蹴ろうと思っていて、それをしっかり当てることが出来ました」と作戦通りの試合運びだったことを明かした。

 35歳で-55kg王者となり、ボンジョバーニ戦でキャリア49戦となった寺戸は「試合の組み立てだったり上手くできるようになったと思います。またフィジカルトレーニングだったり、相手のやりにくい間合いだったり、色んな練習を取り入れていて、その成果が出て結果がついてきていると思います。一緒に練習している年上の川尻(達也)選手が今でも活躍しているので、自分も負けられないなって感じです」とまだまだ進化の途中だ。

 今後の試合について寺戸は「現時点ではまだ何も決まっていないのでノープランです」。K-1再出撃も期待されるが「タイミングが合えば、ですね。出て欲しい選手にはオファーが来るし、自分が出るべき試合のオファーが来たら、そこに臨みたいと思います」と落ち着いた様子で語った。

 最後はファンに向けて「今回、防衛出来たことは自分でもうれしく思うし、ファンのみなさんにも喜んでもらえたと思います。Krushのチャンピオンである以上、みなさんが満足できる試合をし続けますので、今後ともよろしくお願いいたします」とメッセージを送った寺戸。次の試合でもファンを魅了する激闘を見せてくれるに違いない。

 なお寺戸は会見の冒頭で、ダウン後に倒れているボンジョバーニを思わず蹴ってしまった行為について「あの時、自分ではダウンをとった認識がなく、勢いで蹴ってしまいました。不快な思いをしたみなさま、ボンジョバーニ選手に申し訳ありませんでした」と謝罪。

 会見に同席した宮田充Krushプロデューサーも寺戸の行為が流れの中で出たものであり、故意ではなかったと確認・判断した上で、主催者としてボンジョバーニ陣営に謝罪し、今後はレフェリングやルールレビューで倒れた相手への攻撃について、より注意するようにしたいと話した。
トップページへ戻る