――今回のトーナメントのオファーを受けた時はどんな心境でしたか？

「Krushの試合は燃えるので、オファーが来て嬉しかったです」

――島野選手はK-1やMA日本キックでも試合をしていますが、他の団体と比べてKrushは違いますか？

「違いますね。試合が決まった時、そしてリングに上がる時…Krushには特別な感じがあるんです。Krushで戦う時はアドレナリンの出方が違う気がしますね」

――試合が決まっただけで気持ちが高まる感じなのですか？

「そうですね。今回もゾクゾクしました」

――しかもワンマッチではなく、第5代-60kg王座決定トーナメントです。ベルトがかかった戦いになりますが、他の試合と比べて、気持ちの面など違いますか？

「僕は2年前に卜部弘嵩選手と-60kgの王座決定戦を争って敗れているので、今回のトーナメントは『必ず勝つ！』という気持ちになると思っていたんですね。でも今は“新しい挑戦者”のような気持ちでいます。挑戦者の気持ちでベルトを獲りに行きたいですね」

――誰かが頭一つ抜けているのではなく、全選手が横一線で誰が1番強いのかを決めるという気持ちなのですね。

「そうですね。このトーナメントは本当に横一線の戦いだと思います」

――まさにKrushのリングは誰が勝ってもおかしくないリングですからね。

「本当にそうだと思います。展開の流れも早いし、何が起こるかわからないという点でもKrushは他の団体と比べてダントツに1番だと思います」

――Krushのリングで戦い続けている島野選手ですが、今の自分が自信を持っているところや手応えを感じている部分はどこですか？

「僕も年齢を重ねて、菅原道場でずっと練習を続けてきました。最近は後輩たちも増えて来て、だんだんと道場内での絆が出てきました。気づけば僕も上から2番目になったし（笑）、自分がジムを引っ張っていくという自覚も前より生まれてきました。そういうものが次の試合にも出ると思いますね」

――一回戦の対戦相手はKrush初参戦の覇家斗選手に決まりました。

「自分が対戦するイメージはなかった選手ですね。ただ対戦発表会見でも、覇家斗選手はかなり気合いが入ってましたよね」

――対戦発表会見で隣に並んで、感じたものはありますか？

「気持ちの芯が強い人だなと思いました。試合になれば会見で発言している以上に気持ちが強いとも思いました」

――ずばりKrushらしい試合ができる予感はありますか？

「はい。僕もKrushらしいバチバチの試合ができるように全部集中して仕上げたいし、相手も同じ気持ちで来るとも思います」

――こうしてお話を聞いていても、島野選手が試合を楽しみにしていることが伝わってきます。

「会見で覇家斗選手から『僕は田舎の道場出身で、気持ちで真正面からバチバチに戦いたい』と言われました。自分も同じ気持ちだったので凄く燃えましたね。その言葉をそのままお返ししますって感じで」

――島野選手からは「対戦相手を1人ずつ壊して、自分がKrush-60kgの中心に立つ」という発言もありました。このトーナメントやKrushのベルトに対してはどんな想いがありますか？

「やっぱりKrushのベルトを目の前にするとカッコいいです。Krushは凄く危険で何が起こるか分からないリングで、だからこそベルトにも魅力があるように見えます。一回戦から全員ぶっ壊したいです」

――島野選手の試合を楽しみにしている方々にメッセージをいただけますか？

「Krushのリングで好戦的な相手と対戦が決まりました。勝ちを必死に掴み取るというよりも、正面衝突して相手を壊して、Krushに戻ってこれなくないくらいの勢いでKOにこだわりたいと思います」