K-1復帰2戦目で海外の強豪サニー・ダルベックとの対戦が決まった城戸。この大一番に向けて「試合に向けての練習や仕上がりはいつも通り。特に変わったこともないですね」とこれまで通りの厳しい練習を続け、公開練習のミット打ちではパワフルな左右のミドルを次々と繰り出し、ジムに快音を轟かせた。

　対戦相手のダルベックについて城戸は「試合が決まって改めてちゃんと映像を見たんですけど、ムエタイ的に強いですよね。今までにない新しい動きや相手にばれない動きをやってくるんでかなり手強い相手です」と分析。「苦戦は免れないでしょうね」と簡単に勝てる相手ではないことを認めている。

　その上で「僕ももともとは谷山ジムで（ムエタイ9冠王の）チャモアペットに教わっていたんでムエタイの技術に関しては問題ない。そして今はシルバーウルフで大宮司（進）さんにがっつり攻略方法を教えてもらっている。ムエタイの基本と大宮司さんの頭脳を合わせればすごい結果になるだろうし、今までにない城戸の動きが見せられると思います」とダルベック攻略に自信ありだ。

　ダルベックは過去にK-1のリングで佐藤嘉洋と中島弘貴をKOしており、城戸は「日本人をバタバタ倒していて本当に強い。もっと評価されてもいい選手だと思います。みなさんももっとダルベックの強さを知ってもらって、ものすごくやばい外国人に日本人が挑むという感じで盛り上げて欲しいです（苦笑）」。

　まだ日本人が誰も勝っていないダルベックが相手ということで「ここで僕がダルベックに勝てば、日本の−70kgの中で頭一つ抜けることが出来る。そういう試合だと思います」と自分の存在をアピールできる試合と位置づけ「僕がダルベックに勝てば次の試合でスーパー・ウェルター級（-70kg）のタイトルマッチになっても、周りは納得するだろうし、そのためにも必ず勝ちたい」と王座挑戦を見据えている。

　事前のインタビューでは「僕は武尊のバーターで構わない」や「武尊の影で『城戸もよかったね！』と言われるくらいでいい」と控え目な発言を繰り返していた城戸だが、武尊が大きく扱われたポスターを見て「あまりに扱いが小さいんで、せめて武尊の上腕二頭筋くらいになりたい」と本音をのぞかせる場面も。

「今回は相手がダルベックなんで、何が何でも勝てばいいでしょう、と。そういうところでもお客さんをしっかり沸かせるつもりですし、ちゃんと煽りVもしっかり作り込んでいます」と入場・試合・結果でファンを楽しませると宣言した。

　日本人初のダルベック超えがかかった今回の一戦、果たして城戸劇場はどんな結末を迎えるか？