ニュース
[ニュース]2016.10.16
中澤純、-65kg王座へ向けて「自分にとってKrushのベルト以外は価値がないという気持ちは今も変わらない」、秒殺KO勝利の西京春馬は更なる強豪との対戦を希望
    
 10月16日(日)東京・大久保にあるGENスポーツパレスにて記者会見が行われ、10月15日(土)東京・後楽園ホール「Krush.70」で勝利した中澤純と西京春馬が試合を振り返ると共に、今後の目標を語った。
 セミファイナルで韓国のソン・スターをKOし、存在感を見せた中澤。宮田充Krushプロデューサーも「中澤選手にセミファイナルを任せて、休憩明けにビシッと空気が締まるようないいノックアウトを見せてくれたと思います」と称えた。

 中澤自身「1R序盤は固くて自分の動きじゃなかったんですけど、ワンチャンスで仕留められてよかったと思います。セミファイナルでしっかりKOで勝つことが出来たので、そこの部分は良かったかなと思います」とKO勝ちという結果には満足気。

 KOにつながったヒザ蹴りへのカウンターについては「相手のヒザ蹴りは全然痛くなかった。逆に何回か打って来たらパンチを合わせられると思ってやっていました」。

 また今回から自らのチーム=TEAM Aimhigh所属としての試合となったが「所属が変わって色んな人に教えてもらう機会が増えた。今、ボクシングの元日本ランキング1位のトレーナーに教えてもらっていて、前回の試合映像を見せたら『そんな腰の入っていないパンチじゃダメだ』と言われて、下半身でパンチを打つ練習をしてきました」と最後の連打(ワンツーフック→ストレート)は新たな練習で身についたものだと明かした。

 今回のKO勝利で中澤は山崎秀晃が返上した-65kg王座へ大きく前進。「自分にとってKrushのベルト以外は価値がないという気持ちは今も変わりません。-65kgには色んな選手がいるけど、僕が一番KO率が高いと思うし、負ける時も豪快に負ける。Krush的にも僕がチャンピオンになるのが一番いいと思います」と自信たっぷりに語る。

 宮田プロデューサーは2017年に第5代-65kg王座決定トーナメントを開催する意向を明らかにし「どういった形になるかはこれから決めますが、中澤選手にはぜひ入ってもらいたい。中澤選手は当確ということで発表させてもらいます」と中澤のトーナメント出場を当確とした。

 会見の最後も「来年も中澤純=KOでKrushを盛り上げていきます」と締めた中澤。-65kg王座を巡る戦いに注目だ。
 また会見には第1試合で大岩翔大にわずか31秒でKO勝利した西京も出席。左ストレート一発でのKO劇を「もともと練習ではパンチも良かったのですが、なかなか試合では出なかったんです。でも最近は試合でもスパーリングのような感じで出せるようになりました」と振り返る。

 非の打ちどころがないKO勝利にも見えたが、西京は「周りからは特に褒められることもなかったです。もうちょっと長い時間したかったかなと思います」。今後の試合については「僕は-55kgのトップクラスにも通用すると思っているんで、タイトルマッチじゃなくてもトップの選手や世界の強豪と試合したいです」とよりハイレベルな相手との戦いを望んだ。

 宮田プロデューサーは「第1試合で若い西京選手がいい仕事をしてくれた。あの試合を見て、興行的に『今日はもらった』と思いました。あの試合から緊張感が続いて、ダブルメインにつながったと思います」と西京の勝ちっぷりを評価。

「K-1で武尊選手が返上したスーパー・バンタム級(-55kg)のベルト争いもあるし、Krush-55kg王者・寺戸伸近選手の防衛戦にも食い込んでくると思います。すぐに試合が出来ると思うので、キャリアにあったタイミングで良いカードを考えたい」としたうえでKrushから選手を派遣している中国遠征・海外遠征の可能性も示唆した。

 西京も「僕は焦っていないので、試合が組まれればぜひチャレンジしたい」と前向き。無限の可能性を秘めた西京の更なる飛躍に期待したい。
トップページへ戻る